ざんねんな漫画キャラクター事典/鋼の錬金術師

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鋼の錬金術師[編集 | ソースを編集]

エンヴィー
  1. 登場当初は憎々しげかつ愛嬌のあるキャラ故に大人気で、ホムンクルスの中でも唯一トップ10に入るほどであった。
  2. しかし話が進むにつれてやられ役としての登板が多くなり、グラトニーが死んでからは転落の一途を辿り、瓶詰のトカゲにまで零落れる。
    • 最終決戦の際には人形兵を取り込んで復活するも、ヒューズの死に燃えるマスタングにはボロ負け、更に主人公にその器の小ささを同情されるハメになった。
      • 最後は自ら核を引き千切って自害するという末路を遂げ、「死に逃げじゃないか…」と言われてしまった。
  3. なお旧アニメ版では主人公殺害というとんでもない大金星を挙げているが、そんなことをしたせいで後の原作に比肩するほどに惨めな目に遭うことになった。
    • 旧アニメ版においては後述するダンテの息子という設定であり、ホムンクルスの中でも最重要人物である。
    • しかし、ホーエンハイム(実父、つまりエンヴィーはエドの異母兄がベースということ)を追って現実世界に飛び出してしまい、錬金術が使えなくなったため巨大な蛇の姿しか保てなくなる。
    • そのどでかい図体に目を付けたトゥーレ教会(劇場版の悪役)によりあっけなく拿捕されてしまい、ホーエンハイムを噛み砕いて苦しめたものの、それすらホーエンハイムの術中に嵌ったにすぎず、最後はホーエンハイムの道連れにされて消滅する。
ショウ・タッカー
  1. かの有名な「ニーナとアレキサンダーどこやった」と聞かれて「君のようなカンのいいガキは嫌いだよ」と答えた事で有名なオッサン。
  2. 査定が2連続落ちそうになったために、苦し紛れに自分の娘(ニーナ)と愛犬(アレキサンダー)をキメラにして「言葉を話せるキメラ」として提出しようとした鬼畜。
    • ちなみに国家錬金術師試験の際にも自分の妻を動物と合体させたキメラにして提出、あまりの苦痛に妻は発狂して自害している。
  3. 単行本カバー下の背表紙では、極悪人や大量殺人犯ですら天国に行っているのに、こいつだけ地獄に落ちていることでも有名。
  4. そもそも軍の第五研究所ではもっと高水準のキメラが出来ており、片言しか喋れない彼のキメラは非常に低品質であった。
    • 大袈裟に言えば、彼のキメラを紙粘土で30分かけて作ったハニワだとすれば、軍が作ったキメラは大仏とかロダンの地獄の門レベルのクオリティであった。所詮一介の「個人研究」などその程度でしか無かったのである。
      • そのためホムンクルスたちからも馬鹿にされており、FA開始前の特番では出演者から「無能」呼ばわりされた。
    • 連載完結後に発売された公式ガイドブックでは、「(錬成力の低い)こいつに国家資格を与える事で、『人語を介するキメラなど非実用的である』と周囲に思わせる為」という推察が為されていた。つまり公式で無能と断定されてしまった。
  5. 原作やFA版ではキメラ諸共に傷の男に瞬殺されたが、旧アニメでは軍の手引きで生き延びている。
    • しかし錬成実験の失敗で頭部が上下逆になった醜い姿に成り果て、過去に自分が実験に携わったグリード配下のヒトビトに尻に敷かれる羽目に。
    • そしてキンブリーにそそのかされる形でグリード一味を裏切って軍に戻り、量産型キメラを作る事となる。勿論急ごしらえなので、グリード配下の物より格段に劣るのは言うまでもない。
    • キンブリー亡き後は、賢者の石となったアルを騙してニーナを蘇生させる人体錬成を行うも、既に人ならざるものになるまで精神が磨滅しきっていたタッカーには魂の定着が行えず失敗してしまう。やはり最後まで無能を晒してしまった。
    • 最終的に廃人となったクローンニーナを抱いてどこかへと消えていくが、もう錬金術すら使えない、ただうわごとを吐き続けるだけのキメラとなってしまった。
      • まるで自分が過去に作ったニーナアレキサンダーのように…。
  6. 余談だが実写版では演者の大泉洋の怪演により、別な意味で人気を博してしまった。
バスク・グラン准将
  1. 「鉄血」の異名を持つ国家錬金術師の一人。原作の序盤で、「傷の男」(主人公のライバル)に殺されたことが台詞で説明されるだけのキャラで、後に敵である「ホムンクルス」の関連施設「第五研究所」の管理を任されていたことが判明した…時点でアニメ化されたのが、彼の不幸の始まりであった。
  2. この2つの情報を直列繋ぎにした結果、旧アニメ版では完全な極悪人に描かれてしまう。
    • イシュヴァール殲滅戦ではマスタング大佐やアームストロング大尉が絶望の淵に立った「過ち」を、彼とキンブリー(まだ2ページしか出番がなかった)は率先して行う。
      • 更に、ある人物をマスタングに命じて殺させ、マスタング大佐が銃を撃てないトラウマを植え付ける(原作にそんなものはない)。
    • 後に登場するキメラ人間たちを作ったのもバスクの仕業ということにされる。
    • しかも、原作で描かれなかった傷の男に殺されるシーンが明確に描かれ、「賢者の石に頼って本来の戦闘力をおろそかにしたバカ」みたいな描写にされてしまう。
    • おまけにキンブリーが登場した際には、上記エンヴィーがバスクに化けていたのを気付いた彼に「准将殿はあれほど優秀ではない」と陰口を叩かれていた(イシュヴァールでの「過ち」でバスクに横やりを入れられた恨みであろう)。
  3. 流石にこの扱いには作者も思うところあったのか、原作でイシュヴァール殲滅戦が描かれた際には外見が似てるだけの高潔な軍人として描かれた。(技もアニメと全然違う)
    • …が、後の単行本で明かされたのは、「グランが死んだのは、酒にベロンベロンに酔っていた所を傷の男に闇討ちにされたから」という、ある意味旧アニメ版よりひどい末路であった。
      • 実写映画版の入場記念プレゼント(0巻)によれば、生前から酒癖がかなり悪かったらしい。
フェスラー准将
  1. 「『鋼』で一番無能なアメストリス軍関係者を挙げよう」となった場合にまず挙がる人。
  2. イシュヴァール殲滅戦において指揮官を務めていたものの、その能力は低いと言わざるを得ず、イシュヴァール人をブタと見下し力推しで殲滅する事しか考えない。
    • おまけに功を焦って部下を捨て駒のようにこき使った為、無駄な戦死者を出してしまった。
  3. 挙句の果てに降伏を反故にして殲滅命令を下した為、上記バスクによりすぐさま射殺されてしまった。
    • 誰一人その死を悼んでおらず、総員「流れ弾だなあ」で済ませてしまうなど、めちゃくちゃ嫌われていたのがよくわかる。

2003年版アニメ[編集 | ソースを編集]

ウィンリィ・ロックベル
  1. 製作スタッフに恨みでも買ったのかというくらい扱いが悪い。
    • ED3でメインだったじゃないかって? いやそうじゃなくて…。
  2. 重要なエピソードであるラッシュバレー編は全く違う話にされてしまい、原作での活躍がほぼ全部カットされてしまった。
  3. 後半では(原作で全く絡みが無かった)シェスカと共にドッコイ珍道中を重ねるというオリジナルの出番はあったが、後半はほぼ置いてけぼりを喰らっている。
    • これに関しては原作もそうだが、きちんと計画を立案し大佐たちとも協力の姿勢が取れた上で黒幕に立ち向かった原作とは異なり、アニメはなし崩し的に黒幕に挑んでいるのもあり、ウィンリィにしっかり言い含めができた原作とは対照的にアニメでは何かよくわからんうちに別れた挙句に劇場版(後述)に繋がる。
  4. 劇場版で久々にエドと再会できたものの、エドどころかアルまで並行世界に行ってしまい、「もう、待たせてもくれないんだね」と呟くなど、完全に置いてけぼりを喰らう。
    • 原作の相方ポジションであるパニーニャも、アニメの後半相方であるシェスカも、メインヒロインその2であるホークアイも、あれだけスタッフに贔屓(という名の改悪)を受けたロゼですら、その永遠の別れのシーンには同席していない。ここまでくるとスタッフはウィンリィが嫌いだったのではと訝しむレベルである。
ホーエンハイム・エルリック※原作の「ヴァン・ホーエンハイム」ではありません
  1. 主人公兄弟の父親であるが、原作と設定が異なる。これ自体は珍しくもないが…。
  2. 本作では不要なまでにプレイボーイに描かれており、エドとの初対面の際にはマリア・ロス中尉を口説いていたため殴り飛ばされるという、原作ファンが愕然とするような扱いになっている。
  3. 後述するダンテは最初の妻であるが、彼女の暴走を400年かけても止められず(原作終盤のようなどんでん返しも行えなかった)、ダンテに敗北して現実世界に送られてしまう。
    • おまけに生き残る為に他の男性の身体を奪っていたという余計な設定まで付加されている。
  4. 後を追って現実世界に飛ばされたエドを錬金世界に戻す為、息子のなりそこないであるエンヴィーに自らを食わせて『門』を開いた…のはいいのだが、錬金世界滅亡を目論む映画版のラスボスを錬金世界に呼び込み、大虐殺を行わせる結果を招く。
ダンテ
  1. 原作における『お父様』に当たる本作の真の黒幕であり、ホーエンハイム(本作ではホーエンハイム・エルリックという名前)の最初の妻。
    • エルリック兄弟たちの師匠であるイズミの師匠という設定である。(原作ではダンテが登場しないため別のじいさんが師匠の師匠になっている)。
  2. しかし『お父様』に比べてやることがセコく、「人類が英知に達しないために賢者の石を作らせては自滅させ取り上げる」と高邁に歌い上げるものの、本心は自分だけ長生きしていろんな男や女をとっかえひっかえしたいだけという非常に自己中心的なマッドサイエンティストである。
    • ちなみに女を侍らせるのはダンテの趣味だけではなく、美しい女を見つけてその身体を強奪するという目論み合ってのもの。
    • 原作序盤に登場する女性キャラの肉体を乗っ取り、エドと恋愛しようと考えていた始末。歳考えろババア。
  3. おまけに最終回でヘタレてしまったグラトニーから知性を消すという大ポカをやらかしてしまい、最後は自分がグラトニーに食われて自滅するという情けない末路を辿った。ていうか、自分で作ったグラトニーより弱かったのかよアンタ。
    • その結果グラトニーは屋敷の外に出る術を失い、屋敷そのものを食い尽くして二度と人間の姿に戻れなくなった。
デートリンデ・エッカルト
  1. 上記1期アニメのエピローグである映画版のラスボスであるが、信じられないほど小者
  2. 彼女は現実の歴史に近い世界(以下、便宜上「科学世界」と表記する)の住人で、本来のハガレンの舞台である「錬金世界」とはパラレルワールドに住んでいた。
  3. アニメ最終回でエドとホーエンハイム(あとエンヴィー)は科学世界に飛ばされてきたのだが、それを後追いで知ったエッカルトたちは並行世界にビビりすぎるあまり、「錬金世界が科学世界に攻め込んできたらどうしよう」と恐怖に駆られ、錬金世界の征服に向かう。
  4. というのも彼女たちトゥーレ教会はナチスのシンパであり、「自分たち以外は全部クズ」みたいな思想が当たり前であった。そのため、錬金世界の住民も宇宙人や怪物にしか思えなかったというのもある。
    • ナチスから研究費を貰うため、「錬金世界から技術を盗んでナチスの世界征服に貢献する」というお題目だったが、実際はそんなことを考えておらず、錬金世界の住民を皆殺しにするために侵攻を開始。
  5. そのため、エドはホーエンハイムの犠牲で錬金世界に戻ったはいいが、エッカルトを追い出すために、錬金世界に取り残されていたアルと共にエッカルトを科学世界に押し返す。これにより、錬金世界のアルの仲間たちによる「エドを取り戻す」という尽力はすべてパーになってしまった。
    • この時のヒロインの「もう…待たせてもくれないんだね」というセリフは本作を象徴する一言である…。
  6. 最終的に科学世界に戻った反動で黒い泥みたいなものに包まれて這い出したため、怪物と間違われて部下に射殺される。あまりに惨めな、因果応報な最期であった。
  7. これならいっそ『HELLSING』みたいにナチスの方を悪役にするべきでは?とも思うが、さすがにそれは海外展開とかでまずいのだろうか。

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