ざんねんな特撮作品事典
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分割済み 編集
円谷版権 編集
- マイティジャック
- 国産初の「大人向け特撮」として始まったが、大コケした。
- 「ウルトラマン」「セブン」で大人気を博した脚本家の金城哲夫もこの大コケによりアル中になってしまうほどであった。
- 視聴率が爆死した結果、『戦え!マイティジャック』という子供向け路線に舵を切ったが、やはり大したヒットはしなかった。
- 関東地区での裏番組が、『巨人の星』だった事も痛かっただろう。
- この作品の本放送時は、「第一次怪獣ブーム」は 凋落する頃だったし、それに代わって「(実写/アニメを問わず、)スポ根ブーム」が到来していた頃だったからね。
- 関東地区での裏番組が、『巨人の星』だった事も痛かっただろう。
- 90年代には「史上初の大人向け特撮番組」「あの金城哲夫脚本」「円谷マークの元ネタ」という高すぎるハードルのせいで、見てもいないくせに「マイティジャックは大傑作だ!」と持ち上げる特撮ファンがウジャウジャいたため、余計に本作を見てガッカリする人が増え、評価が厳しいものになっている。
- ちなみに下記の『電光超人グリッドマン』も、2017年のリバイバルブームまではこのマイティジャックと同じような無駄なハードル上げが行われていたり…。
- トリプルファイター
- 当時、大ブームになっていた東映制作の『仮面ライダー』に対抗して作られた円谷初の等身大ヒーロー作品である。
- 子供向けの特撮ヒーロー番組の主流である週1回の30分番組ではなく、月〜金の10分帯番組で放映されていた。
- この為、主役となるトリプルファイターが登場するのは、主に金曜日が多かった。
- 敵組織であるデーモンに故郷のM星を滅ぼされた三兄妹が、次の侵略のターゲットを地球に定めたデーモンを追って、地球の平和を守る為に戦うという設定である。
- 三兄妹はまず、グリーン、レッド、オレンジのファイターにそれぞれ変身するのだが、一人では怪人にはとても敵わなく、たびたびピンチに陥る。
- トリプルファイターに合体変身する前の三戦士のルックスが、女戦士のオレンジファイターだけでなく、男性であるグリーンファイター、レッドファイターもミニスカートを穿いているようで、あまりカッコ良くなかった。
- 敵組織のデーモンも、怪人は頭部をすげ替えただけで、体はシダ模様の入った全身タイツ姿(戦闘員も同じである)で、あまり強さや凶暴性を感じなかった。
- そんなみすぼらしいルックスの怪人に苦戦する三戦士って一体(笑)…。
- おまけに、彼らにはトリプルファイターの故郷であるM星を滅ぼした実績があるとはいえ、軽自動車(スバル360)に乗って空き地で暴れてみても、地球侵略は無理というものだろう(あまりにもその場限りの作戦が多く、効果はゼロだった)。
- そのスバル360をベースにしたデーモンカーのボンネットに描かれた「D」の筆記体のロゴは、後年星野仙一氏が初めて監督に就任した当時の中日ドラゴンズの帽子のマークに似ている。
- ファイヤーマン
- 1973年に「円谷プロ創立10周年記念」の一作として、日本テレビ系で放送された。
- ちなみに、「円谷プロ創立10周年記念作品」は本作の他に、後述の『ジャンボーグA』と、『ウルトラマンタロウ』の三作だった。
- 前々年末から始まった『ミラーマン』やこの作品とほぼ同時期に始まった『ジャンボーグA』と共に、「第二次ウルトラシリーズ」の「陰の三作品」と呼ばれた。
- この作品が登場した頃は丁度、「第二次怪獣ブーム」もそろそろ2年目に突入しようかという時期にあたり、その人気にもやや陰りが見え始めた時期でもあった。
- そうした中でこの作品は、「怪獣特撮番組の原点=ウルトラマン」を意識した作品になった。
- 初期の頃は恐竜タイプの怪獣が多かったのも、そのためである。
- しかし、その世界観は地味なものとなり、僅か7ヶ月(全30話)で終了してしまった。
- 本放送開始当初、裏番組に今なお続く人気アニメ『サザエさん』が来てしまった事も、残念だったとしか言いようがない(2クール目から、放送時間を火曜夜7時に変更したものの…)。
- 電光超人グリッドマン
- 1993年に、円谷プロの30周年記念作品として、制作され、TBSにて放送。
- 今考えると、1993年にしては早すぎる内容だったかも知れない。
- インターネットやコンピューターウイルスをネタにした作品だった。
- 無論、当時の日本はインターネットは一般的には全く知られていない時代だった。
- それどころか、パソコンのない家庭の方が多い時代だった。
- 無論、当時の日本はインターネットは一般的には全く知られていない時代だった。
- 内容もかなりツッコミどころが多く、本当に作家はコンピューターを理解してるのか?という描写も。
- 毎度毎度怪獣が暴れる度にドアノブや窓は電流を流し、ハサミやメスが空を飛び、お店のレジは時限爆弾になる。サイバーテロってそういうものだっけ?
- 同様のシーンが同じタカラ版権の『電脳冒険記ウェブダイバー』ってアニメ(2001年放送)でもあった。
- ミイラを生き返らせたり、世界中の時計を狂わせたり、しまいには平安時代から弁慶をタイムスリップさせたりともうムチャクチャ。
- まさかこのミイラを主題としたスピンオフ作品が作られることになろうとは誰が予想できただろうか…。
- 些細なことで僻んでキレ散らかすようなあまりにみみっちすぎる悪役・武史を、ドラえもんの如く唆す魔王カーンデジファー。
- 終盤では面倒になって来たのか武史のツッコミを電流で遮って無理矢理怪獣を作らせたりする。
- 市民も基本的に民度が低く、こりゃ武史もキレておかしくないと言わざるを得ない場面も多々。
- 毎度毎度怪獣が暴れる度にドアノブや窓は電流を流し、ハサミやメスが空を飛び、お店のレジは時限爆弾になる。サイバーテロってそういうものだっけ?
- インターネットやコンピューターウイルスをネタにした作品だった。
- とはいえ、2クール放送の予定が1クール延長されるなど、それなりに人気はあった模様。「これが無ければ『ティガ』も無かった」とする声も。
- 2018年にはリメイクアニメが放送され、こちらもなかなかのヒットを記録。
- 一部からは「早すぎた名作」と言われている。アニメ版を指して「時代が追いついた」とも。
- 好評だったためか、2021年には続編の『SSSS.DYNAZENON』も制作された。
- アメリカでも放送(ドラマパートはリメイク)され、『スーパーヒューマンサムライサイバースクワッド』という舌を噛みそうなタイトルでヒットした。
- 2018年にはリメイクアニメが放送され、こちらもなかなかのヒットを記録。
- 2018年にアニメでリメイクしたのだが、製作サイドは最初「ウルトラマン」をアニメ化する予定だったが、円谷プロ側からNGが出たため、妥協案として「グリッドマン」にしたのだとか。
- そのウルトラマンも2年後に「ULTRAMAN」(ヒーローズに掲載された漫画が原作)としてアニメ化されている。
ゴジラシリーズ 編集
- 怪獣王ゴジラ(映画)
- 「何それ?」という人もおろうが、本作は最初の『ゴジラ』の北米版である。現在では日本語字幕版もある。
- しかし評価はめちゃくちゃ低い。
- まず主人公がオリジナルのアメリカ人記者。この時点で色々と間違っている。
- オリジナル撮影部分はクオリティが低く、日本人役の俳優がものすごく日本語が下手。更に意味不明なカタカナが並ぶ羽織を着たオッサンが出てくる。
- こういった余計な部分を付けたせいで、ゴジラの東京での大暴れのシーンは半分以下にカットされている。そこが一番大事だろうが!
- 極めつけは、本作で水爆実験を行った国がボカされている所である。これはイグアナ版(おフランスの仕業)やVSムートー(ゴジラを倒すために核実験を行ったんだとよ)同様に批判されている。
- 昭和ゴジラシリーズ
- 明らかに昭和40年代以降は乱発しすぎ。
- 『総進撃』以降は映像の使い回しが目に見えてひどくなり、シナリオもチャチなものになっていく。
- 怪獣の血が飛び散るなどスプラッタな描写も増えた(そして『ゴジラ対ヘドラ』では…)。
- GODZILLA(1998年に公開された映画)
- ハリウッド版のゴジラとして「インディペンデス・デイ」を手掛けたローランド・エメリッヒが監督を務めた作品。日本の怪獣映画をハリウッド監督が手掛けたということで当時は大きな話題になった。
- 日本国内の興行収入は51億、観客動員は360万人であり、この数値は『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』よりも高い。アメリカなど海外でも興行収入としては成功した部類。
- ・・・が、イグアナみたいなゴジラが熱線を吐かずあっけなくミサイルで死ぬというあまりにもイメージ崩壊なゴジラが日米のゴジラファンからの不興を買った。
- 2014年に公開された方のゴジラの監督を務めた人にも「本当のゴジラ映画ではない」と言われてしまう。
- 挙げ句の果てに『ゴジラ×モスラ×キングギドラ 大怪獣総攻撃』では日本防衛軍の指揮官が「アメリカにゴジラらしき怪獣がいたが、日本国はこれをゴジラと認識していない」というダメ押しがなされた。
- 興行収入こそ良かったが評価は悪く、関連商品の売上も伸び悩んだため、予定されていた実写版映画の続編は中止された。
- その後「ゴジラ・ザ・シリーズ」としてアニメ版が本作の続編として放映された。
- ゴジラと考えずモンスターパニック映画としてみれば面白い作品と言う評価もあるようだ。
- マンガ『地獄先生ぬ~べ~』で当作品とコラボした回が週刊少年ジャンプに掲載されたが、コミックスは非収録となってしまった。
- ゴジラ FINAL WARS
- 平成ゴジラシリーズ最終作(まあシン・ゴジラもあるけど)で、ものすごい数の怪獣がバトルロイヤルを繰り広げる…という点はファンの間でも高評価。一番テンションが上がるゴジラ映画は何かと聞かれてこれを出すファンも多かろう。
- だがそれ以上に、人間VSX星人のバトルが長すぎ。仮面ライダーの映画と間違ってしまったのかというくらい生身アクションが長い、とにかく長い。
- 昭和怪獣のざっとした扱いもあまり評価が高くない。ヘドラ&エビラの秒殺とか。
- シン・ゴジラ
- 2016年に公開され『君の名は。』と共に同年の日本映画において歴史的ヒットとなりゴジラのリブートに成功した作品。
- しかし、過度なほど早口でなければならないくらい台詞を詰め込んでおり状況が分かりづらい。このような台詞を詰め込む方向は後の日本映画で悪い方向で目立つ結果となった。
- 作品に対する批判めいたものに対して絶対に許さないという残念かつ過激なファンがかなり存在。庵野秀明監督が一緒に記念撮影しているファンの雰囲気に困惑するレベルだった。
- 監督が監督なので監督色が強く出ている作品でもある。そのため「エヴァっぽい」とも言われてしまう。
- 庵野っぽいでなくエヴァっぽいとなるのが…。
東宝版権 編集
- 勝利の日まで
- もともと出征兵士の慰問用として東宝が制作した特撮映画だが内容がメチャクチャすぎる。
- 当時の人気芸能人を「笑慰弾」という人間が搭乗可能なミサイル?に乗せて戦地に送り込むという筋だが現地に着いた芸能人がなぜか巨大化やミクロ化している。
- こんな作品が敗色濃厚な昭和20年に公開されていたとはとても信じがたい。
- タイトルがまずかったせいか終戦後にGHQによりフィルムが処分され現在では冒頭の10分ほどしか残っていない。
- 円谷英二が担当した特撮部分もほぼ残っていないと思われる。
- 獣人雪男
- 山奥を舞台にしているが、その集落を【放送禁止用語】と呼称しており、「近親相姦を繰り返しているため【放送禁止用語】が多い」という現在では絶対に許されない設定で出しているため、ソフト化が一切なされていない。
- しかも悪徳興行師のせいでその集落が雪男に全滅させられるという悲惨なシナリオ。
- ソフト化に際しては、後述の『ノストラダムスの大予言』と同じような道を辿っている。
- 公開当時は「ゴジラより強い雪男」と喧伝していたが、どう見たってそんなにでかくも強くもない。
- 愛の戦士レインボーマン
- かの有名な「死ね死ね団」と「インドの山奥で~」で知られるアレである。
- 予算がかなりキツかったらしく、主人公の形態が7つもあるにもかかわらず、毎回の変身後の特撮シーンが3分にも満たない。
- なにせ1話目ではレインボーマンは師匠が変身する姿でしか登場せず、2話目で漸く変身でき、戦闘シーンがあるのは3話目が初である。よく当時の視聴者はこれを我慢して見続けられたものだ。
- こうなってくると、エネルギーを使い切ると5時間のヨガの眠りが必要になるという設定も、特撮シーンを減らす為ではないかと勘繰ってしまうのも自然であろう。
- 7形態もある割には毎回使うのが太陽の化身ばっかり(これは最近の仮面ライダーとかにも言えるな)で、途中から人気が無かった火・水・草木は太陽の化身の使う技の1つになってしまった。
- 敵の死ね死ね団に至っては、最高幹部が雑魚戦闘員と同じ覆面である。男女差別だぞミスターK!
- 終盤で出てきた「カマキリ男」の外見は一度見たら忘れられまい。
- なにせ1話目ではレインボーマンは師匠が変身する姿でしか登場せず、2話目で漸く変身でき、戦闘シーンがあるのは3話目が初である。よく当時の視聴者はこれを我慢して見続けられたものだ。
- 話も露骨な尺稼ぎや、タイアップ相手のステマ(昔の特撮あるある)と思しき描写が多い。
- 最終回では首領のミスターKを取り逃がしてしまう失態を犯した。続編でも考えてたのだろうか。
- ノストラダムスの大予言
- 1974年にノストラダムスブームを受け東宝が制作した特撮映画だがとにかく説教臭い。
- ざっくりまとめれば「これ以上地球を汚染するとこうなる」という悪い未来図を特撮で見せたもの。
- 撮影中に成城のスタジオで火事を出してしまった。
- 「超紫外線により山火事が発生する」というシーンの撮影だったが紫外線はそもそもそのような性質のものではない気がする。
- 74年の邦画興行収入では「日本沈没」に次ぐ2位を記録したが現在ではほぼ忘れ去られている。
- その後1980年に一部修正版がテレビ朝日で放送され、1986年春には2カ所をカットしたビデオとLDの発売が東宝から発表されたが、東宝社内の要請により中止に。
- 極めつけは放射性物質や核戦争の影響により奇形化した人類の姿を描いてしまい被爆者団体に抗議された。
- 一部をカットして上映を続けていた。
- そのせいで現在に至るまで日本国内では一切ソフト化されていない。
- 90年代末に海賊版が出回ったことならある。1998年に本編の音声を収録したドラマCDが東宝の協力を得たとするメーカー・グリフォンから発売され、翌1999年には「株式会社セプト」というメーカーから再発売された。
- 1998年のドラマCDの発売後には完全ノーカットの海賊版が出回っており、グリフォンとの関係が指摘されているが、グリフォンの素性が不明なこともあってはっきりしたことは分かっていない。
- 90年代末に海賊版が出回ったことならある。1998年に本編の音声を収録したドラマCDが東宝の協力を得たとするメーカー・グリフォンから発売され、翌1999年には「株式会社セプト」というメーカーから再発売された。
- テレビ放映も80年にテレビ朝日系で一度行われたきり。
- 現在日本でこの映画を見るには、販売中止になったビデオ版からの流出版、テレビ放映版の録画テープのダビング版、ドラマCD販売から暫く経ってから出現したカット場面が一番少ない海賊版の3つが存在するらしい。
- 同時上映された作品もこれまた曰く付きの実写版『ルパン三世 念力珍作戦』。
- ただしルパンの方は後にDVD化されるなどまだ扱いは恵まれている。
- メガロマン
- (ゴッドマンとかグリーンマンとは違い)特撮としての評価は高く、イタリアでは結構人気だったらしいが、原作に某有名漫画家が関わっているためか、今まで一切ソフト化されておらず、怪獣図鑑などにも悉くハブられ続けている。
- CSで再放送された事はあったらしい。
- 電脳警察サイバーコップ
- 1988年に、珍しく日本テレビで放送された特撮番組。
- しかし、これが見事にコケて、これ以来日テレは特撮番組を放送しなくなった。
- また特筆すべきは、おもちゃが全く売れなかったこと。
- 番組スポンサーのタカラ(当時)はかなりの苦戦を強いられたらしい。
- おもちゃの出来は結構よかったが…。
- 番組スポンサーのタカラ(当時)はかなりの苦戦を強いられたらしい。
- さらに特筆すべきは、児童向け番組にあるまじき描写の数々。
- なんと、作中に飲み会(つまり飲酒)の場面があったらしい。
ガールズ×戦士シリーズ 編集
- 総監督の三池崇史の人脈から意外な出演者が出るなど意欲的な内容である。
- 出演者が無駄に豪華な割には巷であまり話題にならない気がする。
- 素面で最後まで戦うのはリアル感があっていい(ヒーローショーは本物が見られるとあって大盛況らしい)けれど、スーアクを使う特撮ほどのアクションは期待できない。
- ミラちゅーがイタリアでリメイクされたが、アクションシーン含め全部撮りなおすことになった。
- LDHクオリティのダンスはまねできなかったようだ。
- ミラちゅーがイタリアでリメイクされたが、アクションシーン含め全部撮りなおすことになった。
- 日本名は当初、ガールズ×ヒロイン!シリーズだったが、ガールズ×戦士シリーズに変更になった。しかし英語表記はGirls Heroine Seriesのまま。
- なお初代のミラクルちゅーんずの英語名はIdol × Warrior Miracle Tunes!で、戦士→ヒロインと変遷しており、日本名と逆の変化になっている。
- 魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!
- 『魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!』からはよりによってこの番組の裏にされてしまい、一般の認知度が低くなった。
- …が、玩具売り上げは3.5倍に激増した。
- ポリス×戦士 ラブパトリーナ!
- 変身アイテム「ラブパトシャッフル」は紙のカードをセットしてシャカシャカして変身ごっこを楽しむ玩具だが、雑に扱うとすぐダメになってしまう仕様で女児向け玩具としてどうなんだという非難ごうごう。
- 追加戦士の使う変身アイテム「ラブパトスカイリィ」は女児でも安心して扱える仕様になったものの、指の動きがなんか卑猥…
- 残り2か月も残した段階でラスボスを撃破してしまったので、以降は事実上総集編で無理やり引き延ばす形になってしまった。
宣弘社版権 編集
- シルバー仮面
- 裏番組がよりにもよって『ミラーマン』だったせいで、暗い上に前衛的すぎる作風が受けず視聴率が伸び悩んだ。
- ヒーローが敵宇宙人の運転する車を壁にぶつけて事故死させたり、崖から突き落としたり、卒塔婆を引き抜いて殴ったりと殺陣が斬新な上に地味というかケッタイすぎた。
- 最終的に『シルバー仮面ジャイアント』という普通の巨大ヒーロー番組に路線変更する事を強いられた。
- しかし、2002年にTBS系で放送された刑事ドラマの『こちら本池上署』(第一シリーズ)では、若手刑事の一員である水木刑事が偶然、子供の頃に買ってもらったジャイアント仕様のソフビを見つけ、「子供の頃、大好きなヒーローだった」という事で、この作品についてかなり盛った紹介をされていた。
- アイアンキング
- 前後編ある最終回を、とあるテレビ局が前編だけ流してしまったことで、誤解されたまま都市伝説化されてしまった「悲劇のヒーロー」。
- ウルトラマンにそっくりな風貌も悲劇に拍車をかけた。
- もちろん、テレビ局には抗議が殺到!これがトラウマとなって、そのテレビ局では、特撮の再放送が長らくタブーになっていたそうな。
- ウルトラマンにそっくりな風貌も悲劇に拍車をかけた。
- 最終回というのは、前編では敵の催眠術によって憑依されたアイアンキングが敵の怪獣と共に東京を破壊。後編では子供たちの愛によって憑依から解放されて敵を倒しふるさとの星に帰る・・・というもの。
- それを、某テレビ局が事もあろうに前編だけを放送。それを見た当時の子どもたちがアイアンキングにそっくりなウルトラマンと勘違いして、終いに「ウルトラマンが悪に寝返って東京を破壊する最終回がある」という都市伝説ができてしまった。
- それから十数年後に、タレントの伊集院光氏によって、この都市伝説の真相が解明され、誤解が解けた。
- それを、某テレビ局が事もあろうに前編だけを放送。それを見た当時の子どもたちがアイアンキングにそっくりなウルトラマンと勘違いして、終いに「ウルトラマンが悪に寝返って東京を破壊する最終回がある」という都市伝説ができてしまった。
- 本放送当時も裏番組に、あの「マジンガーZ」があったため、やはりマイナーなヒーローに終わったことは、言うまでもない。
- 最初の敵勢力である不知火一族関連で、本来だったら最後の敵が同行していたヒロインポジの人だったが、火災事故の被害にあって降板を申し入れたために変更されている。
- 脚本を担当した佐々木守が「パトカー見たら火焔瓶投げたくなる」と言うほどの反権力というか左向きな考えの持ち主だったので「権力の非情さ」や自身が唱えていた「日本原住民」の思想に基づいた反天皇制の思想もストーリーに組み込まれていた。
- なので主人公の2人は組織の中のはみ出し者として描かれている。
- スーパーロボット レッドバロン
- 放映当初は視聴率一桁台に甘んじていたもののじょじょに二桁台の平均視聴率を稼ぐ人気番組となり、放映していた日本テレビも版権収入では新記録樹立するなど好評だったのだが…。
- しかし、メインスポンサーの日本空気販売(コインクーラーのエアロマスターを製造していた日本熱学工業の関連会社)の業績悪化により1974年3月末で打ち切られた。
その他シリーズ 編集
映画 編集
- 宇宙怪獣ガメラ
- 大映が徳間の傘下に入ってから作られた昭和ガメラ最後の一作。
- 予算の都合はわかるが、この時期のウルトラ映画より悲惨なツギハギぶりであり、シナリオもズタボロ。
- ファンからも「昭和ガメラは全部で7作、あと総集編みたいなのが1個」「金のかかった学芸会」とか言われる始末。
- 江戸に現れたキングコング
- 1938年に全勝キネマが制作した特撮映画だがタイトルに反して江戸で巨大猿が大暴れするような内容ではないらしい。
- そもそもフィルムが現存せずどのような内容か不明な部分も多い。
- 過去に本作の一部とされる映像がYoutubeに投稿されたこともあったが偽物だった。
テレビ 編集
- 仮面ノリダー
- フジテレビ系バラエティ「とんねるずのみなさんのおかげです」内にて放送されたコーナードラマ。言うまでもなく元ネタは仮面ライダーシリーズ。
- 子供達を中心に人気を博し、続編が作られるなど当時社会現象にまでなったが、東映に許可を取っていなかった。
- 石ノ森章太郎など本家に関わった人は好意的に見ていたらしいが、批判的な意見を持つ者も少なくなかった。
- 『BLACK RX』から『クウガ』までテレビシリーズが中断した遠因という説すらあるらしい。
- とくに当時の東映のプロデューサーだった吉川進氏はこの作品をかなり酷評していた。
- 「とんねるずがふざけたパロディを作ったせいで真面目に作るのが馬鹿馬鹿しくなった」とのちの書籍で語っている。
- とくに当時の東映のプロデューサーだった吉川進氏はこの作品をかなり酷評していた。
- このため「とんねるずのみなさんのおかげです」がソフト化された際にも仮面ノリダーは収録されず、封印作品になってしまっている。
- だがしかし、「仮面ライダージオウ Over Quartzer」では…。
- なお現在では「協力:石森プロ・東映」をいれることを条件にときおり過去のVTRが放送される場合がある。
- 鉄人28号(ドラマ版)
- 1960年に放送された特撮ドラマであるが、まだこの頃は巨大特撮のメソッドが出来上がっていなかったので、とんでもなくショボい出来に仕上がってしまった。
- そもそも原作漫画でも鉄人のサイズはコマによってテキトーなのだが、序盤の所だけを再現したので、鉄人は2mそこらしかない。
- 主役である鉄人28号ですらこれなので、敵ロボットのデザインは更に悲惨である。
- 更に、鉄人は一切の武器を持たないのが特徴なのに、この番組ではビームを出している。
- そもそも原作漫画でも鉄人のサイズはコマによってテキトーなのだが、序盤の所だけを再現したので、鉄人は2mそこらしかない。
- よほど人気が無かったのか、わずか1クールで打ち切りになり、なんと最終回まで主人公の金田正太郎少年が1度も鉄人を操縦していない。
- 後に原作者の横山光輝氏(大体この人は自作の映像化に文句ばっかり言うが)もインタビューで「あんな小さい鉄人は残念だ」と言ってしまった。
- SF作家の菊池秀行もダメな実写の典型例として本作を挙げている。
- 何を血迷ったのかDVD化もされたが、一部エピソードはマスターテープ消失のため未収録となっている。
- サンダーマスク
- 手塚治虫が原作者と思われているが、作者自身が「ひろみプロがやれと言い出したので私の作品はコミカライズだ」と断言している。この漫画自体は残念でも何でもない。問題はTV版である。
- 「二段変身」「やたらしゃべる巨大ヒーロー」など独自の発想はなかなか奇抜であったが、シナリオは総じて評価が低い。
- 中でもゲンシロンとかシンナーマンとか、ヤバすぎる名前の敵が多すぎる。
- そもそも主人公からして「早く地球に着きすぎたんで1万年冬眠してました」という腰砕けな設定。
- しかも彼を起こすのに「日本三大頭脳」と言われる科学者三人が犠牲になっている。もう少しこう…あるだろう色々と!
- 最終回だけは高評価という終わりよければすべてよしを地で行っている作品と言える。(まあ、それでもお涙頂戴路線すぎだけど)
- 真のざんねんな所はあまりに版権が複雑すぎる点である。
- 本作は「ひろみプロ」という新興プロダクションが企画した作品であり、製作を行っていたのは東洋エージェンシー(現・創通エージェンシー)である。
- 放送終了後に東洋がマスターフィルムを持ち去ってしまい、現在は創通が版権を持つ…と思いきや、創通も権利を主張しておらず、マスターもネガも見当たらないという幻の作品になってしまった。
- したがって、本作は一切ソフト化されておらず、ローカル再放送が数回あっただけで現在はCSなどでの再放送も一切行われていない。
- 突撃! ヒューマン!!
- アトラクションショーをTVで放送するという画期的な作風だったが、画期的なだけではウケるわけもなく裏番組が『仮面ライダー』では勝てるわけも無かった。チープすぎるだけ、という印象を残し、たったの1クールで終了した。
- 本来、2クール放送予定だったものが上記の理由で1クールで終了したため、残りの1クール分は放送時間を変更して、第1話からの再放送で対応した。
- それ故、この作品を知っている特撮ファンは、残りの再放送分を見て知ったという人が大部分であろう。
- このことは漫画版にも影響を与え、最終回が2ページということでよくネット上でネタにされる。
- 本来、2クール放送予定だったものが上記の理由で1クールで終了したため、残りの1クール分は放送時間を変更して、第1話からの再放送で対応した。
- しかも、マスターテープを上書きされてしまったため、現在では見ることが困難な作品になっている。
- 本作品のヒーローショーを撮影した映像が一般人によって提供されてDVD化されている。
- スーパーロボット マッハバロン
- 主人公が致命的なほどにバカ。
- 「フェニックス」という植物があることを知らずひたすら不死鳥伝説について探し求めるなど、頭の回転が悪すぎる。乗ってるロボットの頭は回転する癖に。
- それを支える仲間たちも主人公ほどではないにしろざんねんなおつむなので、話もグダグダ。
- 敵組織の三大幹部(アンドロイド)も兄弟の癖に仲が悪すぎて、全然機能的な組織運営が行われてない。
- 放送中に打ち切りが決まってしまい、ヒロインが死んだのにラスボスが逃走してしまい決着がつかないという悲惨な終わり方になってしまった。
- 美少女戦士セーラームーン(実写版)
- 言っておくが、作品は全く残念ではない。北川景子(セーラーマーズ役)を筆頭に新人女優たちが起用され、主役となったセーラー戦士たちは現在でも「戦士会」と呼ばれる程に仲が良い。
- だがストーリー上しょうがないが、ルナはぬいぐるみでありちびうさは出ない。
- 前作品があのアニメ版星のカービィだったため、毛色の違う作品が出て来て何だこれはとなった視聴者も多数いた。
- 元々那須博之の手によりモーニング娘。を起用して実写映画化される予定だったが実現せず、その代替で作られたのがあの実写版「デビルマン」である……………………。
海外作品 編集
- プルガサリ
- 1985年に北朝鮮で制作された怪獣映画だが監督の申相玉が脱北してしまったこともあり10年以上お蔵入り状態だった。
- そもそも申相玉監督は金正日の命で拉致されて北に連れてこられた。
- 東宝特撮チームが招かれ協力したがクレジットにはその旨が一切記されていない。
- なお現地での一行は常に監視や盗聴のターゲットにされていたという。
- 当時の日本では北朝鮮が得体の知れない国だったため参加を拒否したスタッフもいた。
- 韓国でも本作以前に同じモチーフの映画が制作されているがそちらはフィルムが行方不明になってしまった。
- よって南北のプルガサリを見比べることは2019年時点では不可能。
- ストーリーも、どこか日本の「大魔神シリーズ」を彷彿とさせる。
- のちに、日本で公開される事になったが、当時はあのハリウッド版GODZILLAの公開時期と重なっており、予告編はハリウッド版GODZILLAを意識したものとなっていた。
- 怪獣ゴルゴ
- 1961年に公開されたイギリスの怪獣映画で撮影に日本と同様の着ぐるみを使った欧米製としては貴重な一本。
- だが現在の日本での知名度はそこまで高くない。
- 当初は日英合作の予定だったが没になってしまった。
- その後舞台をオーストラリア南部に変えるという案も出たが「オーストラリアなんて襲われても誰も気にしない」という理由でイギリスに変更された。
- タイタニック(1943年版)
- はっきり言ってしまえば「タイタニックもの映画史上最大の黒歴史」。
- 大階段の浸水シーンなどの特撮は当時としてはレベルが高かったがとにかくナチスドイツのプロパガンダ臭がきつすぎる。
- 主人公がペーターセン(Petersen)なるドイツ人の一等航海士(もちろん架空)。
- その人物は救命ボートの一隻を得て資本家の両親に見捨てられた少女を助けたり枢軸国の人だけ助けたりとやりたい放題。
- ご丁寧に操舵室の計器類までドイツ語表記。
- 大階段の浸水シーンなどの特撮は当時としてはレベルが高かったがとにかくナチスドイツのプロパガンダ臭がきつすぎる。
- ここまでプロパガンダ全開だったのにパニックに陥る乗客の様子が強制収容所を連想させるとしてドイツ国内では上映禁止にされてしまった。
- 現在のドイツではラストの反イギリス的なメッセージなどを削ったバージョンなら見ることができる。
- この映画の撮影に使われた客船カップ・アルコナは終戦間際に撃沈され本家タイタニックに数倍する犠牲者を出した。
- キングコング(1976年版)
- 1933年に公開された伝説の怪獣映画のリメイクだが旧作ファンからの評判は散々だった。
- 「ただ単に特殊技術を見せたいだけ」「登場人物の造形がおかしい」とストーリー面への批判が多かった。
- ヒロインを演じたジェシカ・ラングは本作のイメージがつきすぎて3年間次の仕事が来なかった。
- クライマックスでコングが上るビルを世界貿易センター(WTC)に変更したためオリジナル版で舞台になったエンパイア・ステート・ビルから抗議された。
- G-SAVIOR
- 宇宙世紀最後の物語と銘打たれたが、銘打たれただけで終わった。
- そもそも実写ドラマ化に無理があり、話も全然戦闘が行われず最初の出動がデブリ掃除と、全くガンダムっぽくない退屈な展開。
- ゲーム版はSTGとしてはどうしようもない出来だった。まあガンダムのゲームって地雷多いけど。
- 肖像権とかの関係かゲームでも殆ど相手にされず、『ビルドファイターズ』で主役機が出てきてすぐ撃墜されたくらいでしか派生作品で扱われていない。
- 富野御大から抹殺されたガイア・ギアほどではないが、本作もまた半ば黒歴史状態にあるのは否めない。