ざんねんな神話・伝承事典

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日本神話[編集 | ソースを編集]

イザナギノミコト
  1. 国生みの男神だが、この親父にしてこの息子ありと言わんレベルに問題がありまくるお方。
  2. 最初に生まれた子は「不気味だから」という理由で船に乗せて海に流した。日本初のネグレクトである。
    • ちなみにその子は後の恵比寿である。
  3. 妻であるイザナミと盛りまくって日本の国土や八百万の神々を生ませまくったが、火の神カグツチを生んだ際にイザナミが焼け死んでしまった為、カッとなって首を刎ねてしまった。
  4. 未練がましく黄泉の国まで行ってイザナミに会おうとするが、イザナミとの約束を破ってゾンビのように腐乱した姿を見て絶叫して逃げ出してしまい、辱めを受けたと逆上したイザナミに追い回される醜態を晒す。何でいきなりホラー展開になんの?
    • その際に服や櫛を野山に変えて逃げまくったことから「後は野となれ山となれ」という言葉が生まれた。
  5. こうして高天原に戻って顔を洗った時に黄泉の瘴気が落ちて生まれたのが、アマテラス・ツクヨミ・スサノオの三柱である。
  6. 日本で最初に結婚した神であると同時に離婚した神でもある。
スサノオ
  1. 海の支配お前ね、と父イザナギから任せられたはいいものの、「母ちゃんに会いてえ!!」と泣き喚いて大しけを起こした。しかも、そもそもスサノオはイザナギが黄泉から逃げかえって顔を洗った時に偶然生まれた子なので母ちゃんなんておらん。
  2. 見かねた姉のアマテラスと神生み合戦を行い改心したかに思えたが、調子をこいてアマテラスの機を壊し、畔を埋め、野グソを行い、ブチ切れたアマテラスが叱責したら腹いせに皮をはいだ馬の死体(当時の日本に馬などいないと突っ込んではいけない)を投げ込んで、その結果アマテラスの部下が一人圧死。何がやりたいんだこのDQN神。
    • 牛の角がホトに突き刺さったと聞きましたが…。
  3. そのあと下界に追放され、ヤマタノオロチをやっつけて英雄になりました。と、ここまではいいが、この後根の国(地底)に居座って、娘の彼氏であるオオクニヌシをいびりまくる小舅になる。最後は髪を柱に結ばれて動けなくなり、娘を奪われる始末。
  4. しかしここまでエピソード豊富だと、「一周回って逆に美味しい」という状態かもしれない。性別さえ定かでないツクヨミさんに比べれば……。
  5. こんなめちゃくちゃな設定になってしまったのは、いくつもの神様のエピソードを強引にひとつにまとめたからではないかと言われている。
  6. おまけにヤマタノオロチ退治前にはオオゲツヒメに食べ物を乞うたら鼻・口・尻から食べ物を出すのを見て怒って殺したという暴君ぶりは変わらず(そんなところから出たものを食べるのは抵抗あるが彼女に悪意はなかった)。
ヤマタノオロチ
  1. 八つの山に聳える巨体を持つ大怪獣…であるが、酒でベロンベロンにされ何もできないうちに首を全て切り落とされ死ぬ。
  2. 息子とされる酒呑童子も酒で酔い潰されて人間に殺される。親子揃って「酒は飲んでも飲まれるな」を体現している妖怪。
アメノウズメ
  1. アマテラスが引きこもったときにストリップショーを披露した。
    • だが八百万の神々はそれを見て大笑いしていた。
  2. 大小様々な魚を集め天孫に仕えるか尋ねたら他の魚が「仕える」と答えたのにナマコだけ答えなかったため小刀で口を切り裂いた。
    • ヒステリーというか器が小さいというか…日本の神様というのはどいつもこいつも…。
ニニギ
  1. 天孫降臨した時に、オオヤマツミに気に入られて、長女・イワナガヒメと次女・コノハナノサクヤビメの二人を妻として送られたが、美人だったコノハナノサクヤビメだけを気に入り、不細工なイワナガヒメはオオヤマツミへ送り返してしまった。
    • オオヤマツミは「イワナガヒメを添えたのは、天孫が岩のように永遠でいられるようにと誓約を立てたからで、イワナガヒメを送り返したことで天孫の寿命は短くなるだろう」と激怒した。
      • このせいでニニギの子孫(天皇や皇族)は、寿命が短くなってしまった。
  2. そしてコノハナノサクヤビメは結婚後すぐに妊娠するも、「いくら天神の俺でも一夜で孕ませることはできねぇ!それ俺の子じゃねぇわ!」と国津神との浮気を疑った。
    • コノハナノサクヤビメは身の潔白を証明するため、産屋に火を放ちその中で3人の子供を無事に産んだのだった。
  3. そんなことをしていたせいか、割りとすぐに死んじゃった。
仲哀天皇
  1. 父・ヤマトタケルと妻・神功皇后があまりに活躍したので、影が薄くなった可哀想な人。
  2. 九州の熊襲討伐の道中、神懸りした神功皇后に「痩せた国を持つ熊襲を攻めるよりも、海を渡って金銀財宝のある新羅を攻めた方がええで~」と託宣を受けるも全く信じず、その結果、熊襲との戦いに敗れて、その翌年には病気になって崩御した。
    • 『天書紀』では熊襲の矢に当たったことが死因とされている。
日本武尊
  1. 気性が荒く父親から食事に出てこない双子の兄を諭すよう言われ手足をもいで捨てる。
    • これで父親はビビッて息子に危険な指令を連発するようになり「パパは俺の死を願っている」とイジける。
  2. 女装して宴会に侵入しハニートラップで油断させて襲撃、しかも剣を野郎のケツにぶっ刺すというドSっぷり。
    • 刺された方は彼の俊敏なテクに一瞬で攻め落とされ「あぁ~♡その剣を動かさないでください!貴方様のようなお強い方は始めてですぅ~(以下略)」と感想を述べて昇天した。
  3. 友誼を結び油断させて騙し討ちにして殺す。
  4. 日本一有名な英雄にしては外道な方法で敵を倒している。

旧約聖書[編集 | ソースを編集]

カイン
  1. 史上初の駄目兄貴
    • 言い換えれば人類史上初の殺人事件容疑者。「聖書における人が死亡する事例第1号」を、家族間の殺人事件により発生させてしまった。
  2. かの有名なアダムとイブの長男だが、自分より主に贔屓されるのが腹立たしくなって、石で弟のアベルをどつき倒してウッカリ殺しちゃったというあんまりな人物。
    • 神様に「弟をどうした?」と聞かれて「知りません!」と逃げるが当然バレていた。
  3. ところでカインはエノク(「大丈夫だ、問題ない」のあのお方のモデル)とか世界最初の鍛冶屋・トバルカインの先祖なんだけど、誰と結婚したんかね。
ノア
  1. とても有名な「方舟物語」の人。ちなみにイスラム教でも「ヌーフ」という名で正統な預言者のひとりに扱われている。
  2. 大洪水事件の後は息子3人と共にぶどう農家として生活していたが、ある日、酒でベロベロに酔っぱらい、すっぽんぽんで寝込んだ。次男は父の醜態をまともに見てしまい、兄と弟を呼んだのだが……
    • 現代の価値観ならノアは次男に礼を言うなり詫びるなりすると思われるが、「見たなぁ~! お前の子孫は呪われてしまえ~!!」と逆ギレした。
      • 三兄弟の中でまともにアレを見てしまったのは次男だけであり、長男・末弟は「後ろを向いたまま近づき、父から顔を背けながら布を掛ける」対応を取っていた。つまり、これは民話・神話あるある話のひとつ「見てはならぬもののタブー」を表す話なのだ。
ニムロデ
  1. ノアのひ孫で人類史上初の「王」。
  2. このおっさんのせいで人類の言語は部族ごとにバラバラになってしまった。
    • 「何が神だ、人間様の叡智はそんなもん越えてやる」とバベルの塔を建造させたせいで、神の怒りを買って言語の統一性が廃された。
  3. タロットカードでは最悪の運勢を司る「塔」の化身で、逸話ではバベルの塔に雷が落ちた際に感電死した扱い(聖書にそのような記載はない)にされている。
モーセ
  1. 海を割って道を作ったおじさん。
    • 旧約聖書の最初から5つはモーセの文書がベースであるとされるなど、キリスト教・イスラム教・ユダヤ教いずれにおいても、すごいおっさんとして扱われている。
  2. 実は自覚があるほどのコミュ障だった。
    • そのため、当初は神様から与えられた役割(「ユダヤ民族・エジプト脱出作戦」の総指揮)を断ろうとした。
    • 神様には「弁舌が優れた人を近くに置いて助けてもらえばええやろ」とたしなめられ、兄を補佐役にした。
  3. 政治的指導者としてのスペックは特に高いと言えず、かつ激高しやすい性格だったようである。
    • たびたび民衆が不満を訴える声を上げている事実を、聖書にも書かれている。
      • 但し、これは「神様の恵みを忘れて自分勝手に動きたがる民」の愚かさに起因するのであり、モーセが全て悪いとは言えない。
  4. 兄の死が近くなっていたころ、信仰者・政治的指導者いずれの立場においても残念極まりないことをやらかした。
    • 水不足のクレームが激しくなったとき、神様は「そこの岩に、水を出せと命じなさい」とアドバイスしたが、モーセは「なぜ私がこんなことをしなければならんのだ!!」と激怒して岩を杖で殴った。
      • これは「神様の命令に『なぜそんなことを!』とキレた」「主語を『私』にしたことで、さも自分の力で水を湧かせたような態度を取った」「不満を言う民衆に『俺の言うことを聞こうとしないアホンダラめ!』とキレた」と、3つの意味で大失敗である。
    • この過ちはさすがに神様も許してくれず、旅の最終目的地を目前にして寿命が尽きるという残念な最期を迎えてしまった。
    • その地を一望できる場所に来るまで命が持ちこたえたのを、神様のせめてもの温情とするか、意地悪な罰とするかは人それぞれである。
サムソン
  1. 旧約聖書『士師記』において、時系列的には最後の主役になる人物。
    • もともと「士師」たちは後の時代になるほど人としての欠点が残念な方向に作用する話が多く記述されている。
  2. とにかくものすごい怪力マンだったが「気は優しくて力持ち」ではなく、暴力沙汰と女性問題の多さが弱点だった。
    • その最たるものが、後にオペラの題材にもなったデリラの誘惑である。

その他の神話・伝承[編集 | ソースを編集]

四海竜王(中国神話)
  1. 海の支配者と言う扱いにもかかわらず、『封神演義』『西遊記』では哪吒と悟空に大惨敗。後者では紅垓児討伐戦にも参加したが、三昧神火相手に四柱がかりでも水流を蒸発させられてしまう。
李靖(封神演義)
  1. 元々は唐代の稀代の名将であり、死後民間信仰により道教の神「托塔李天王」ひいては仏教の「毘沙門天(多聞天)」の化身とされるようになった。
  2. そのため、明代に成立した『封神演義』では托塔李天王の息子である哪吒の父という扱いになったのだが…。
    • つまり、『封神演義』では唐より千年以上昔の殷が舞台なのに、なぜか唐の名将と名前がそっくりな将軍が出ている、というややこしいことになっている。
  3. 哪吒が東海龍王一族に乱暴を働き責任を取って割腹自殺したのち、その墓を暴いて遺骨を捨てるという鬼畜の所業に出る。
    • これにより蓮の花の化身、スーパーサイボーグ哪吒太子として復活した息子はぶち切れて襲い掛かるも、李靖は我先に逃げるという醜態を晒す。
    • 仰天した哪吒の師匠である太乙真人に玲瓏塔を渡されたことでかろうじて哪吒を調伏しているものの、以降は長男次男の金托・木托と並んで空気同然の扱いに…。
  4. 最も、『西遊記』で出番すらカットされた金托よりは遥かにマシかもしれんが。
混世魔王(西遊記)
  1. 名前だけはめっちゃくちゃ強そうだが、その実態は悟空がまだ如意棒すら持ってなかった頃に倒した最初の妖怪。
  2. 悟空が花果山(故郷の猿山)を神仙修行の為に留守にしている所を襲ったはいいものの、激怒した悟空の身外身の術(髪の毛吹いて分身作る奴)に手も足も出ず、最後は武器のダンビラを盗まれて脳天を割られて瞬殺された。
  3. その後も悟空が武器を探しに行った時に「混世魔王が使ってたようなのは虫が好かない」と死後も散々にバカにされる始末。
インドラ(インド神話)
  1. 雷神であり仏教における帝釈天と同一のメチャ強い神。
  2. しかしプレイボーイが多いインド神話の中でもずば抜けてスケベであり、あまりに問題を起こし過ぎて金玉を切除されたり、全身に1000の×××を生やされたりと、ロクでもない目にばかり遭っている。
    • 雷神ってこんな奴ばっかりなのかねえ…。
  3. 仏教では修羅道で阿修羅軍団をフルボッコにしている扱いだが、インド神話ではアスラ王にボロ負けした神話も残っている。

関連項目[編集 | ソースを編集]