もし1976年の国鉄運賃50%値上げがなかったら
1976年、赤字に悩む国鉄は運賃の50%値上げを行いましたが、もしこの運賃値上げがなかったら・・・。
- 国鉄の財政が現実より早く破綻し、民営化が早まった。
- 1980年代前半には民営化されていた。
- 破綻もなにも現実の国鉄は1984年に黒字化を達成してますが・・・。国鉄が赤字だったというのは、当時の与党とマスコミのプロパガンダですよ。
- 国鉄債務がない状態(これも債務から差し引いても資産のほうが上回る)という意味の黒字?
- 近鉄の名阪ノンストップ特急は1976年のダイヤ改正で廃止されていた。
- 私鉄との運賃格差が少なかったので、特に関西では現実よりも国鉄→JRに利用客がシフトしていた。
- その結果関西私鉄の利用客は1980年代に減少に転じ、特に阪急京都線や阪神本線では特急の停車駅が増加するようになっていた。
- 近鉄の名阪甲特急は乙特急に統合される形で廃止されていたので、アーバンライナーは登場しなかった。
- 南海本線の特急の停車駅大幅増加、昼間時の特急と急行の統合も1985年の10000系の登場と同時に行われていた。
- 1989年に登場した京阪8000系は車端ロングの3扉車として製造され、同時に特急の停車駅増加も図られていた。
- テレビカーも現実より早く廃止されていた。
- 阪急6300系は1980年代中盤に3扉車に改造される。もちろん転換クロスシートは存置。
- 阪神梅田~山陽姫路間の直通特急は1980年代中盤に実現。
- 山陽5000系と阪神8000系は当初から山陽・阪神相互直通対応となり、特に阪神8000系は3扉クロスシート車となっていた。
- 場合によっては阪急も直通特急の運行に参加していた。。
- 阪急と南海は史実よりも早く球団を売却していたかもしれない。
- 場合によっては近鉄も球団を売却していた。
- 東武日光線特急の停車駅増加・定期券利用可は1720系の後継特急車の登場と同時に行われていた。なお、その特急車はスペーシアではなく汎用特急車になっていたかもしれない。
- JR日光線の優等列車が存続し、特急「(新特急)日光」(一部は「スーパービュー日光」か?)が走っている。
- 小田急ロマンスカーも新宿-小田原無停車の列車は1980年代に廃止され、1987年に登場した特急車はハイデッカーのHiSEではなく史実のEXEのような汎用特急車になっていた。
- 名鉄の特急は1980年代前半にすべて一般席と特別席の併結となっていた。
- 東急東横線特急は日吉に、京急快特は青物横丁と追浜に、阪急京都線特急は大宮と西院と南茨木に、京阪特急は清水五条と寝屋川市に、阪急神戸線特急は塚口と六甲にそれぞれ停車していた。
- 東横特急の誕生はJR発足から10年以上経ってからですが?
- 東横特急は存在しなかったかも。
- 東横特急の誕生はJR発足から10年以上経ってからですが?
- 電車特定区間運賃や大都市近郊の特定運賃が設定されないので(国鉄が短距離輸送に力を入れる必要が薄くなるため)、そこまで私鉄が劣勢になることはないだろう。
- 競合区間では、中距離客が多すぎて乗れず、私鉄に流れるというのもあったりして。
- 京阪神間や東京~横浜間などは私鉄が、その外側からは国鉄・JRというように役割分担が出来ていた。
- 阪神梅田~山陽姫路間直通特急運転開始の理由はJR線の混雑緩和ということになっていた。
- 京成は千葉線にもっと力を入れていたかもしれない。
- 特定運賃の区間外まで乗る場合途中で切った方が運賃が安くなるという現象は起こらなかった。
- その代わり、割引率が高い格安回数券が国鉄から発売されていた。
- 競合区間では、中距離客が多すぎて乗れず、私鉄に流れるというのもあったりして。
- その結果関西私鉄の利用客は1980年代に減少に転じ、特に阪急京都線や阪神本線では特急の停車駅が増加するようになっていた。
- しかし民営化後に運賃が段階的に引き上げられ、2000年代には結局現実と同じ運賃になってしまう。
- いや、そうなことはない。運賃を引き上げればむしろ私鉄に乗客を奪われることは間違いない。むしろ2011年現在の運賃は事実のほとんど半分になっている。
- 少なくとも三島会社の地域は民営化と同時に値上げしていたかもしれない。
- それでも閑散線区の割増運賃設定は行われる。
- 運賃・料金が現実よりも安かったことから鉄道旅行が盛んに行われている。
- バブル崩壊後の不況下でも現実よりも旅行が盛んに行われている。というか日本全体が活性化していた。
- バスツアーの多くが鉄道利用になっていた。
- 旅行会社によるツアー専用の車両も存在している。多くは余剰となった急行形の改造。
- バスも低運賃で参入するが、事故が続発し夜間のバス運行は大幅に規制された。
- グリーン料金も現実よりも安くなっていたことから庶民でもグリーン車が気軽に利用できるようになり、グリーン車の利用率が上がっていた。
- 東海道新幹線は0系時代にグリーン車が3両になっていた。
- むしろ料金は関係ないので値上げされていた。
- 東京~大阪間の移動も現実よりも多かったことから北陸新幹線や中央新幹線の着工が早まった。
- 中央新幹線はリニアではなく通常の新幹線で建設されていた。
- 東北・九州新幹線も1990年代のうちに全通している。
- 並行在来線の3セク経営分離はなかった。
- 東京~大阪間が現実よりも安く移動できたことから企業の東京一極集中化が現実よりも進み、関西は衰退していたかもしれない。
- 東海道新幹線の利用が伸び、増発だけでは利用客を捌き切れないので詰め込み型の車両登場。
- その前に、新工法による軌道強化が行われる。
- 輸送力列車用として2階建て車16両貫通編成が登場するが、騒音問題から2階建て車の270km/h高速化はお預け。
- 短距離(主に通勤)需要を捌くため、2+2列で通路につり革付き(シートサイズは0系の転換シート並で通路が広い)の3扉通勤形が登場。種別は「急行」
- いや、そうなことはない。運賃を引き上げればむしろ私鉄に乗客を奪われることは間違いない。むしろ2011年現在の運賃は事実のほとんど半分になっている。
- 学生割引の割引率は5割のままだった。
- あるいは最低でも4割程度だった。
- 学生が長期休暇の期間は現実よりも多くの学生が旅行するので大増発が行われている。
- 夜行高速バスは現実ほど発展しなかった。
- 逆に寝台列車は現在でも多くが残っている。
- 東京・関西~九州間のブルトレの多くが「トワイライトエクスプレス」や「カシオペア」のような豪華列車となっている。
- ムーンライトながらも廃止されず、東京~大阪・大阪~博多などの夜行快速列車が運転されている。
- 国内の航空路も現実ほどには発展しなかった。今でも飛行機は贅沢な乗り物という認識である。
- 東京-博多間でさえ鉄道のシェアは未だに4割を保っている。東京-札幌間でも「北斗星」「カシオペア」に加え、B寝台主体で座席車(リクライニングシート車・カーペット車)も連結した輸送力本位の寝台特急が運転されている。
- 九州新幹線開通後は東京~鹿児島中央間直通列車が運転されている。しかも16両編成、食堂車付き。
- 瀬戸大橋開通後「瀬戸」は宇和島行・中村行・徳島行の三階建て編成に。「北斗星」には網走行や釧路行もある。
- 羽田-伊丹の航空路線は「のぞみ」登場後、廃止されていた。
- 関空が出来たら羽田発着の便はすべてそちらに移動していた。
- それではますます利用されなくなるのでは。
- 伊丹空港は消滅。羽田便は関空か神戸、あるいは八尾空港発着になっていたかも。
- 関空が出来たら羽田発着の便はすべてそちらに移動していた。
- 空港の開港は現実よりも少なかったかもしれない。
- 日本航空が123便事故で国際線を全日空に譲渡して消滅していたかもしれない。
- 千歳空港(新千歳空港)に駅を併設するという発想も出なかった。北海道の優等列車のダイヤは未だに函館起点で、北海道における函館の地位はあらゆる面で史実以上に重要になっていた。
- JR北海道も札幌と函館の2本社制とするなど、函館を札幌と並ぶ重要拠点にしていた。
- あるいは国際線利用客のために設置とか。
- LCCも現実より低い運賃設定(区間によっては1000円以下)を強いられた。
- 東京-博多間でさえ鉄道のシェアは未だに4割を保っている。東京-札幌間でも「北斗星」「カシオペア」に加え、B寝台主体で座席車(リクライニングシート車・カーペット車)も連結した輸送力本位の寝台特急が運転されている。
- 「青春18きっぷ」はなかったかもしれない。
- 代わりに大幅なサービスカットが行われるかもしれない。
- 食堂車はおろか、車販すら無い優等列車が増える。
- 増発?新線?新車?知らん。
- JR東西線はJRではなく別会社の路線という扱いになっていた。
- 平塚・熊谷・小山など大都市からやや遠いベッドタウンがもっと発展している。
- コスト重視、経費切り詰めは今より厳しくなるだろう。
- 新車への置き換えは行われるだろうが、通勤形は乗り心地やゆとりの部分でケチられるだろう。韓国や中国から車両を輸入する事業者も出るかもしれない。
- 座席もプラスチックの座席になる。
- 駅ビルは徹底的に民営化で広告と店だらけ。
- 駅名もネーミングライツの対象となる。
- 恵比寿駅が「サッポロビール駅」とか
- 「パチンコガンダム駅」が現実になっていたかもしれない。
- 企業だけでなく学校もネーミングライツの対象に。その結果「○○大学前」とかいう駅名が現実よりも増えている。
- 運賃が安い代わりに料金は大幅に値上げされるとか。
- 座席指定券は日時に関わらず1000円(税抜き)、特急券はA特急料金に統一、グリーン車は2倍値上げとか。
- 普通列車はほとんどがグリーン車連結、特急の自由席は廃止、割引切符は優等列車と併用不可。
- 新車への置き換えは行われるだろうが、通勤形は乗り心地やゆとりの部分でケチられるだろう。韓国や中国から車両を輸入する事業者も出るかもしれない。
- 「ドラえもん」のポータブル国会のネタにされることはなかった。
- 奇面組で「国鉄値下げいかがですかー!」というネタもなかった。
- 従業員の給与が支払えなくなり、整備不良による事故が続出した。
- 一方広島では21世紀になっても72系や80系が現役だった。