アクチュアリー

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アクチュアリーの噂

1. アクチュアリーは日本語で保険数理士と呼ばれ、ビジネスにおける将来のリスクや不確実性の分析、評価に関する専門家である。
   • 保険数理人とも呼ぶ。
2. 元々はイギリス発祥の職業であり、有資格者は主に生命保険、損害保険、年金などの分野で活躍すると言われている。
3. 一応文系の職業らしいのだが、実際には大学・大学院で数学や統計学を専攻した人間が多い。
   • 最近は会計学など他の関連分野を専攻した者も増加傾向にある。
4. 近年は、確率論の進歩と金融工学の発展により、活躍の場が金融業界にも広がっている。
5. 資格の認定団体は日本アクチュアリー会という公益社団法人である。
   • 二次試験に合格すれば正会員、一次試験の全科目に合格すれば準会員として認められる。
     • それ以外は研究会員と呼ばれる。
6. 日本では正会員は2千人もおらず、それ以外を含めても5千人にも満たないマイナーな資格である…。
   • アメリカでは正会員だけで1万人以上いる。
   • 近年はインドでの会員数の伸びが著しい。
7. 日本アクチュアリー会の初代代表は矢野恒太さん。日本の生命保険業界の父であり、第一生命の創設者である。
   • ちなみに元々は医師であり、日本生命の社医（産業医）だった。
8. 平均年収は正会員であれば1,000万円を超える。正会員でなくても700万円程度はある人が多い。
   • やはり高度な専門的知識が必要な職業だから当然っちゃ当然である。
9. 乃木坂46の楽曲にもアクチュアリーがあるが、スペルは違う。
   • あちらは『Actually…』。職業のアクチュアリーの方は「actuary」。
10. 中国語では「精算師」と言うらしい。

アクチュアリー試験の噂

1. アクチュアリーになる資格を持つためには、この試験に合格しなければならない。
2. 国家資格ではないのだが、試験の難易度、資格の価値ともに、並の国家資格よりも遥かに高い。
   • 文系資格としては弁護士、公認会計士、不動産鑑定士、ITストラテジスト（システムアナリスト）などと並び、最高ランクに位置付けられることも多い。
     • 日本国内での有資格者は、弁護士や公認会計士よりも遥かに少ない。
3. 合格するためには高度な数学・統計学のスキルが必要である。
   • そのため、文系資格であるにもかかわらず、有資格者は理学部数学科などの出身者が多い。
4. 試験は一次試験と二次試験がある。
   • 一次試験は「数学」「生保数理」「損保数理」「年金数理」「会計・経済・投資理論」の5科目が課される。
     • 科目合格制度が認められているため、一度に全科目に合格する必要はない。
   • 二次試験では生保、損保、年金の各コースの中から1つを選択して受験する。一次試験に比べてより実務的な内容になっている。
5. 受験資格は大学3年生以上が原則である。
6. 国家試験ではないが超が付くほどの難関試験であり、資格取得にかかる期間は平均8〜9年と言われている。尋常じゃないボリュームである。
   • 一応最短だと2年で取得できるらしいが、よほど飛び抜けた才能があって、並外れた努力ができるという条件付きである。
   • 一説では司法試験や公認会計士試験をも超える難易度とも。

関連項目

• 保険会社
• 保険業

外部リンク

• 日本アクチュアリー会