生き物が借 > 動物 > 魚類 > 海水魚 > ニシン
- 鯖や鯵と並ぶ「光り物」の代表。
- 刺身や塩焼きで美味だが、小骨が多い。
- ワインビネガーを使ったマリネと酢漬けは彼らの大好物。
- 生のまま呑み込むように食べることも。飢饉を救った魚と言うことで記念の祭りで…
- 第2次大戦中には生ニシンの食べ方で本物のオランダ人レジスタンスかどうかを見分けた。(偽物=ナチ工作員のドイツ人)
- 「オランダ人はどんな魚よりも多く生のニシンを食べる」とすら言われる。
- そもそもオランダが17世紀に大繁栄を果たしたきっかけになったのが北海産ニシンの加工や販売。
- 首都アムステルダムもニシンの交易で栄え「ニシンの骨の上に作られた」と称されたほど。
- なお現代では寄生虫対策のため一度冷凍しないといけなくなった。
- イギリスではニシンの燻製が食されている。
- 敵国を弄るのにもこの言葉が。
- 「支配民族」(Herrenvolk)をもじって「ニシン民族」(Herringfolk)(by W.チャーチル)
- ゲーリング(Göring)をもじって「ヘリング」(Herring)(by C.チャップリン「独裁者」)
- 卵は「数の子」。
- ニシン=「数」。
- 黄色いダイヤ。
- 昭和50年代の中頃、品薄感に目をつけた某水産商社(某大商社の関連会社)が大量に買い付けたため市場から数の子が消えた。
- ところが消費者からソッポを向かれ、正月シーズンにも殆ど売れず、不良在庫にまさに押し潰されて倒産。
- 件の売れ残り数の子は、市場に出回ることなく某大商社の社員食堂のメニュー「特製カズノコランチ」として社内消費されました、とさ。
- 数の子って「カズ」の子供じゃないのか?
- 「かど(カドイワシ=ニシンの別名)の子」の訛りらしい。
- 日本以外の国では基本的に食されない。
- 一応スカンジナビアやカナダの一部先住民にも食されているらしい。
- 「貧乏人のキャビア」という異名もある。
- 江戸時代、松前藩では米の代わりに年貢として納められていた。
- ヨーロッパでも教会への十分の一税として塩漬けが納められた。
- 答え=8
- そば、うどんに入れることを知らない人には、その料理を初めて見ると驚愕する。
- サンマーメンとはある意味対極の関係にある。
- 京都では大学の学食でも登場するほどの定番。
- かつては北海道にニシン御殿が建つほどの漁獲量を誇った。
- 現在は激減し、輸入モノが主流。
- 腐るほど獲れた…、というより畑の肥やしにもなっていたらしい。
- 化成肥料のない江戸時代は金肥と呼ばれた。高いがこれを入れると収穫量が一気に倍増したらしい。
- 正確には油を取った後の残りかすを使っていた。
- アイヌを奴隷同然の待遇でこき使って生産されていた。
- 北米の先住民もトウモロコシ栽培でニシンの肥料を使っていた。
- 往時には遥かに及ばないものの、ここ2~3年はそれなりに獲れるようになってきたとか。
- 獲れるようになってきた地域は昔に比べると南寄り。かつてニシン漁で栄えた街は……。
- シュールストレミングの原材料。
- 磨くと光るのかどうかは知らないが、磨きニシンという言葉がある。
- 縫い物が得意…、なわけではない。
- 19世紀末、隣国と漁業権を争った。
- 通常は高等裁判所での裁判のこと。
- 出産の前段階のこと。
- ♪…オイリ~オ ギフト
- 使える数字は0と1のみ。
- 燻製にすると猟犬が獲物の匂いを忘れるほどの匂いを放つ。
- 英語の"red herring"(引っ掛け、偽の手がかり)という慣用句の語源。
- 他にも""dead as a herring"(腐ったニシンのように完全に死んでいる)という慣用句もある。
- スペインではキャビアの代用品の原料に使われる。
- 海から引き上げられる時に稀にくしゃみのような声を出すことがあるらしい。
- ヨーロッパの歴史を大きく動かしてきた魚。
- 上記のアムステルダムだけでなくコペンハーゲン(デンマーク首都)など多くの都市がニシンのおかげで繁栄できた。
- ハンザ同盟もニシン交易を独占できたおかげで大勢力にのし上がった。
- 中世ヨーロッパでは宗教上の理由で肉が食べられない期間中の食卓の主役はニシンやタラといった魚だった。
- バイキングがイギリス諸島に来たのも元はニシンの群れを追うついでだったとか。
- ただし北欧や北海沿岸がメインで地中海沿岸の地域ではそれほど存在感がない。
- 脂肪分が多いためただ干しただけだと腐りやすい。
- そのため塩漬けや燻製がポピュラーな保存法になった。