パソコン検定

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全般[編集 | ソースを編集]

  1. 大きく分けて、パソコンの知識について問う学科タイプの試験と、アプリケーションソフトウェア(ワープロ、表計算など)の使い方について問う実技タイプの試験がある。
    • 前者タイプの試験として有名なのは情報処理技術者試験やJ検など、後者タイプの試験として有名なのはMOSである。
    • P検や日商PC検定のように、学科と実技の両方を課す試験もある。
    • 学科試験といっても他分野のような筆記(ペーパー)試験ではなく、CBT(試験会場に設置されているパソコンを操作して解答する方式)を採用している試験も多い。
    • 情報処理技術者試験のようにパソコンの知識だけでなく、ビジネスの知識が要求されるものもある。
    • プレゼンテーションソフトやメールソフト、データベース管理システムなどの実技試験もある。
  2. 日本商工会議所(日商)ではキーボードを使ったタイピングの試験も実施している。初心者向けのキータッチ2000テストと、中・上級者向けのビジネスキーボード認定試験である。
  3. 多くの試験では飛び級受験が認められているが、例えばP検1級のように既に下位の級(この場合はP検2級)に合格していることを前提条件として課している試験も一部存在する。
  4. 英語検定簿記検定などと同様に、沢山の団体が主催しているが、どの団体の試験を受験すべきかはその人の目的に応じて変わってくる。
  5. CBT方式だからか、意外と受験料が高額な試験が多くてビビる。
    • MOSが代表例。P検や日商PC検定なども1級は万円単位する。
    • 学生は一応割引制度が使えるが…。
  6. 日商PC検定やMOS、P検のようにブランド力が高い試験もあるが、それ以外は正直、情報処理技術者試験の下位互換感が否めない…。
  7. 英語検定や簿記検定に比べて覚えることが少ない上に短期間で合格できる試験が多いため、所謂「資格マニア」の標的になりやすい。
    • 英語検定は得意・不得意が高校までの基礎学力に大きく左右されるため、大卒はともかく、高卒や専門卒の資格マニアはあまり手を出さない傾向がある。また、簿記検定も計算自体は単純で高度な数学力は要求されないものの、覚えるべき専門用語が多いために(比較的簡単な日商簿記検定3級ですら)苦戦する者が多い。
    • 資格取得自体が目的となっており、身に付けたパソコンのスキルを仕事や社会で活かそうと思っていない人もいる。
      • 特にパソコン検定は上にも書いた通り沢山の団体が主催しており、下位の級であれば少し勉強しただけで容易に取れてしまうものが多いためである。
    • パソコン検定でも国家試験の類は難易度が高いため、ITパスポート以外は資格マニアはあまり手を出さない。ITパスポートですら(初心者から見たら)覚えるべき用語はかなり多く、より上位の基本情報技術者はアルゴリズムやマクロの練習が、応用情報技術者は記述式の練習が必要だからである。
  8. ベンダー資格と呼ばれる、大手のIT企業が独自に認定しているエンジニア向けの資格制度も存在する。自社が開発した製品についての操作や管理のスキルを認定するために試験が実施されている。
    • 国家試験よりも実務で役に立ちやすいのがメリットだが、反面、「受験料が高い」「バージョンが更新されると昔の資格が(履歴書に書けるという点以外では)ほぼ無価値になってしまう」など弱点も多い。
      • また、試験によっては日本語で受験できない(問題文が全て英語である)場合もある。
    • これに対し、特定の企業を贔屓せず、普遍的な知識やスキルを問う資格をベンダーニュートラルと言う。情報処理技術者試験もベンダーニュートラル資格の一種である。
  9. 別にこのジャンルに限ったことではないが、国家試験(法律に基づいて実施される試験)、公的試験(中央省庁や商工会議所などの公的組織が認定している試験)、民間試験(民間の企業や法人が認定している試験)という分類が存在する。
    • 民間試験は世界的に有名な大企業の認定試験から、日本国内でもほとんど知っている人がいないようなマイナーな団体が自己満足で実施している試験まで、程度は様々である。
  10. 別にこのジャンルに限ったことではないが、更新制度がある資格もある。
  11. 一部の国家資格やブランド資格を除いて社会的ステータスが高いものは殆ど無いため、自己啓発以外では取得する意味は薄い。
    • 勿論、パソコンのスキルアップを目指す人は大いに挑戦すべきである。

国家試験[編集 | ソースを編集]

  1. 国の法律に基づいて実施されていることから、一般的には社会的評価は(公的試験や民間試験より)高いと言われている。
    • しかしこのジャンル(IT系)に限って言えば業務独占資格の類は(高校の情報の教員免許を除いて)一つも存在せず、また、世界的に有名な民間の国際資格も存在するため、一概にそうとも言い切れない部分も…。

情報処理技術者試験[編集 | ソースを編集]

技術士国家試験[編集 | ソースを編集]

ウェブデザイン技能検定[編集 | ソースを編集]

  1. 職業能力開発促進法に基づいて実施されている技能検定の一つ。
  2. 合格者にはウェブデザイン技能士の称号が与えられる。
  3. Webデザイナーとして働くために必要な知識やスキルを認定するために実施されている。
  4. 3級は誰でも受験できるが、2級以上は学歴や実務経験等による制限がある。
    • 最終学歴が短大卒・高専卒・専門学校卒以上であれば2級までは制限なし。
      • 職業能力開発短期大学校(ポリテクカレッジ)も可。
    • 最終学歴が高卒の場合は、2級を受験するために「実務経験2年以上」または「3級合格」が必要。
    • 1級については学歴によって必要な実務経験の年数が大きく異なる。高卒は7年(2級合格者は2年)以上、短大卒は5年以上、4年制大学卒業者は3年以上必要になる。
  5. 試験は学科と実技がある。
  6. 学科試験はマークシートによる筆記試験である。
    • インターネットやネットワーク、ウェブデザイン技術などに関する知識が問われる。
  7. 実技試験では受験者がパソコンを持参し、指定されたサーバ、プログラミング環境、ソフトウェアを用いて課題を作成する。
  8. 一応国家資格なのだが、知名度は情報処理技術者試験や技術士に比べて低い…。

公的試験[編集 | ソースを編集]

パソコン検定/公的試験

民間試験[編集 | ソースを編集]

  1. 並みの国家資格をも遥かに凌ぐ権威の高いものから、マイナーなものまで社会的評価は様々。
  2. 前者は世界的に有名なベンダー企業の認定資格の上位級が多く、国際的にも(海外でも)通用する資格も含まれている。

ICTプロフィシエンシー検定試験[編集 | ソースを編集]

  1. 昔は「パソコン検定試験」が正式名称であったことから、今でもP検の愛称で知られている試験である。
  2. 名前からは分かりにくいが、実はしまじろうで有名なあの会社の認定試験である。
  3. 知識科目と実技科目がある。
    • 問題内容はごく最低限のPC操作や用語、一般常識レベルのセキュリティ知識を問うものばかりであるが、稀に基本情報技術者応用情報技術者などのプロレベルの資格を持っている人から見ても難しい問題や巧妙な引っ掛け問題も出題される。
    • 実技はワープロ(Word)、表計算(Excel)、タイピングがある。
      • 2級はこれらに加えて、プレゼンテーションソフトウェアが追加される。
  4. 階級は1級、2級、準2級、3級、4級がある。
    • 1級と2級は社会人向け、準2級と3級は高校生向け、4級は中学生向けという位置付けらしい。
      • 工業高校の人はだいたい受ける。1級だとジュニアマイスター顕彰で12点だとか
    • 1級は論述問題が課されるため、国家資格のITパスポートよりも難しいともっぱらの噂である。
    • 2級までは飛び級受験が認められているが、1級は既に2級に合格している人しか受けられない。
  5. 5級は公式サイト上で無料で受験できる。暇つぶしがてら受験してみてはいかがだろうか?
    • ただし5級は合格しても履歴書には書けません。
  6. かつては一太郎検定なんてのもあった。
    • 一太郎はジャストシステムが開発したワープロソフトである。
  7. タイピングが40点を越えなければ問答無用で不合格となる。

Microsoft Office Specialist[編集 | ソースを編集]

Microsoft Office Specialist

VBAエキスパート[編集 | ソースを編集]

  1. マイクロソフト製品に搭載されたマクロ言語であるVisual Basic for Applicationsに関するプログラミング検定である。
  2. 最も簡単なベーシックレベル、少し難しいスタンダードレベル、最上級のプロフェッショナルレベルがある。
  3. MOSのいずれかの科目の合格者は受験料が割引になる。

IC3[編集 | ソースを編集]

  1. 社会人として最低限必要なITリテラシーを持っていることを総合的に証明できる国際資格である。
    • ITで飯を食べていけるほどの高い専門的スキルを証明することはできないが、これを持っていれば最低限のITリテラシーを持っていることは証明できると言われている。
  2. 「コンピューティング ファンダメンタルズ」「キー アプリケーションズ」「リビングオンライン」の3科目が課される。3科目すべてに合格することでIC3の資格が認定される。
    • 「コンピューティング ファンダメンタルズ」ではハードウェアやソフトウェアなどの基本的なコンピュータシステムの知識が問われる。
    • 「キー アプリケーションズ」では表計算やワープロ、プレゼンテーション、データベースなどの基本的なアプリケーションのスキルが問われる。
      • MOSのWord、Excel、PowerPointの3科目に合格した人は、「キー アプリケーションズ」が免除になる。
    • 「リビングオンライン」ではインターネットやネットワークに関する知識や、情報モラルについて問われる。
  3. 難易度はITパスポートより低いと言われている。というのもITパスポートと違って難しい経営学の用語を覚える必要がないため。
  4. MOSやVBAエキスパートと同じオデッセイコミュニケーションズの認定資格だが、別にマイクロソフト製品に特化した試験ではない。

MTA[編集 | ソースを編集]

  1. MOSなどと同じく、マイクロソフトが運営するITスキルに関する試験である。
  2. 「ネットワークの基礎」「セキュリティの基礎」など、ITパスポート試験や基本情報技術者のテクノロジ分野と内容が被っている。
  3. CBT方式・多肢選択式である。
  4. 民間試験のため、公式テキストがある。
  5. 結果票は当日印刷されるが、合格証はインターネットで発行される。

ORACLE MASTER[編集 | ソースを編集]

オラクル#ORACLE MASTER

Cisco技術者認定[編集 | ソースを編集]

シスコシステムズ#Cisco技術者認定

.com Master[編集 | ソースを編集]

  1. NTTコミュニケーションズが認定する、ネットワークの資格。
    • 別名、インターネット検定
  2. 初級レベルのベーシックと中上級者向けのアドバンスの2区分がある。
    • 敢えて言うなら、ベーシックがITパスポート試験と同じくらい、アドバンスが基本〜応用情報技術者試験と同じくらいの難易度だと思う。
  3. アドバンスはシングルスターレベルの問題が50問(700点満点)、より難易度の高いダブルスターレベルの問題が20問(300点満点)出題される。(全70問、1000点満点)
    • シングルスターレベルの問題で420点以上取ればシングルスター認定、さらに1000点満点中700点以上取ればダブルスター認定となる。
      • ただし分野別の足切りに引っ掛からないことが条件となる。
  4. この資格もベンダーニュートラルである。
  5. ドットコムマスターと読む。

SAP認定コンサルタント[編集 | ソースを編集]

  1. ERPベンダーのSAPが主催する、ベンダー資格。
  2. 試験はソフトウェア別に大まかな区分があり、さらにその下に財務会計や販売管理、人事管理といった分野別に分かれて行われている。
    • 大きく分けると、業務系システムのエンジニア向けの資格(アプリケーションコンサルタント)、プログラマー向けの資格(デベロップメントコンサルタント)、インフラエンジニア向けの資格(テクノロジーコンサルタント)の3つのジャンルがある。上に書いてあるのはアプリケーションコンサルタントをさらに細分化した試験区分である。
  3. 近年になってSAPが新しく出したSAP S/4HANAに対応した試験区分が出ているが、まだ前バージョンのSAP R/3が残っている会社があるためかその区分の試験もある。
  4. いわゆる「ITコンサルティング」がメインの企業ではこの試験を受けさせられることがある。
    • そのため中には「SAPばかりやりたくない」と言う理由で違う企業に転職する者もいる。
  5. ERPパッケージ(統合基幹業務システム)や会計システムなどに関わっているエンジニアなら、是非とも取得すべき資格の一つである。

ジェネラリスト検定[編集 | ソースを編集]

  1. 通称G検定とも呼ばれる、人工知能(AI)や深層学習(ディープラーニング)に関する検定試験。
    • 間違ってもゴキブリ検定なんて言わないように。
  2. 全ての問題が多肢選択式だが問題数は230問程度と多く、その割に試験時間は120分(2時間)しか無く、短い。
    • 一問あたり30秒程度で解答しなければ時間切れになってしまう。
  3. 受験料は高額で、社会人なら1万円を超える。
    • ただし学生は割引制度が使えるため、6,000円未満の金額で受験できる。
  4. 高校レベルの数学 (微分法・積分法、確率論、統計学、線型代数学など)の知識が必要な問題が多々ある。
    • これは深層学習をしっかり理解するためには数学の知識がある程度必要になるからである。
    • 統計検定で換算するなら3級レベル。(ちなみに統計検定2級は大学レベルでかなり難しい)
  5. パソコン検定としては珍しく、AIに関係する歴史上の人物(偉人)の名前を答えさせる問題がある。
    • 高校の世界史Bの教科書にはまず載っていないので、ある程度AIを齧っていないと解けない問題ばかり…。
  6. 合格率は50%を超えており、高い。
    • しかしこれは本気でAIに興味がある人以外はほぼ受験しないからであり、合格率だけ見て簡単な試験だと決めつけてはいけない。
  7. 知名度は低いが難易度は意外と高い。
    • 基本情報技術者試験より難しいのではないか?ともっぱらの噂。
  8. より上位の資格としてE資格というのもある。こちらは機械学習のスペシャリストのための資格である。
    • Eはエンジニア(Engineer)を指す。
    • G検定はどちらかと言えば一般ユーザー、或いは新人のエンジニア向けの資格である。
  9. 汎用性は低く、AIや深層学習以外の分野ではほぼ使えない。

RPA技術者検定[編集 | ソースを編集]

  1. NTTデータが主催するロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)に関する検定試験。
  2. 試験はレベルに応じて「アソシエイト」と「エキスパート」に分かれる。
  3. このような名前ではあるが、問題はNTTデータと同じNTTグループに属するNTTアドバンステクノロジが開発した「WinActor」と呼ばれるRPAソフトウェアの操作についてがメイン。
    • 「エキスパート」だとWinActorを使用して指定された条件を満たしたRPAを開発するという実技課題がある。
    • エキスパートの場合は合格するためにはこの実技課題と選択式問題でそれぞれ合格基準を満たす必要がある。

関連項目[編集 | ソースを編集]

外部リンク[編集 | ソースを編集]

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