ベタな封印作品の法則
総則[編集 | ソースを編集]
- 安藤健二氏が著書で取り上げている。
- そもそも「封印作品」という言葉は安藤氏が考えた。
- 封印の理由や内容を巡りデマが飛んでいる。
- 例:「ウルトラセブン第12話のフィルムは焼却された。」
- 例2:「某漫画は原作者が×××同人誌を出したせいで編集部に怒られて封印された。」
- なぜその作品を封印(欠番)にしたのか、その理由や経緯について(関係者も)公式でほとんど語ることがないので、そこは読者・視聴者で推測するしかない。
- その結果ネット上で封印に関するデマが真実だと勘違いされることも。のちに原作者や作品関係者が真相を話すことで誤解が解かれる。
- 例3:「某コミカライズが打ち切られ、封印状態になったのは作者が編集者から罵倒されてやる気を失ったことで絵が劣化したからだ。」
- その結果ネット上で封印に関するデマが真実だと勘違いされることも。のちに原作者や作品関係者が真相を話すことで誤解が解かれる。
- 例:「ウルトラセブン第12話のフィルムは焼却された。」
- 映像作品の場合、Youtubeやニコニコ動画に時々上がっている。
- しかしあっという間に削除される。
- 削除したところで、また何者かがコピーをアップロードする…のいたちごっこになる。
- たとえ非公開であっても、著作権を有することに変わりない。
- 稀に「誰が権利を持ってるか分からないために誰も削除申請せず→放置」という例もあることはある。
- 漫画や小説といった「出版物」の場合、何者かがスキャンしたのを違法にアップロードされることもある。
- 例:たまたま手持ちにあったのをスキャンする。
- 究極的な手段として、国立国会図書館とかでバックナンバーのコピーを依頼する手もある。
- 国立国会図書館に置いてある某雑誌から某漫画の封印回が載っている部分を切り取った不届き者もいるらしい。
- 究極的な手段として、国立国会図書館とかでバックナンバーのコピーを依頼する手もある。
- しかしあっという間に削除される。
- 原作ファンが封印を喜んでいるケースは皆無。
- 特に「ウルトラセブン」第12話の封印に関しては監督や出演者も反対の意思を明らかにしている。
- ただし、あまりに出来が悪かったり(例:「陰陽弾を食らえ! うおっ眩し!」)、「これはコンプライアンス的にどうなんだ」といった問題作の場合は除く。
- この場合も「喜んでいる」よりは「『仕方ない』と理解を示す」が正しいか。
- 基本的に制作側は封印された作品について触れたがらない。
- リメイクを作ってそれを本編だと押し通す(例:『ブラックジャック』の「指」など)
- 話数を繰り上げて当該回を最初から無かったことにするパターンも(例:ポケモンのポリゴン回)
- 2.とも関連するが、制作スタッフになぜこれを封印したのか、と聞いても答えてくれない。
- 漫画の場合、その作品が載った本が高額で取引されている。
- 最近の場合は該当部分のみ違法アップロードするバカが出ている。
- 最近は「ジャングル黒べえ」の漫画版や「緯度0大作戦」のように復活するケースも出てきた。
- 圧力から解放された感じがして、当時のファンでなくてもなんか嬉しい。
- 復活されても当たり障りのない言葉に修正されて味気なくなる場合も。
- TVなどで放映される場合は、問題のある表現部分を無音にするなどで対処する。
- ほかに、「不適切な表現がありますが、オリジナルを尊重しそのままお送りいたします」等、放送前に断りを入れる場合もある。
- とりあえず本編映像が残っていれば、封印作品とみなされない。
- それでも何かしらいわく付きな作品は大抵コンビニムックの封印作品本で取り上げられる。
- その作品に関連したグッズがマニアに珍重されている。
- 該当作品はヒット作であっても世間から忘れ去られてしまう。
- 逆に封印作品になったことで有名になった不評作もある。
- ウルトラセブン第12話も実はこのパターン。
- なんとなく「圧力によって不当に消された悲運の名作」というイメージになる。実際は大したことがなくても。
- 逆に封印作品になったことで有名になった不評作もある。
- 「お蔵入り」され日の目を見る前に黒歴史扱いされるケースもある。(例:バ○ンガーZ)
- OP/EDがリリースされたにもかかわらず全編がお蔵入りされ、どんなストーリーなのか誰も知らないというケースもある。(例:おひげのナマズン)
- 封印された事情もまったく謎に包まれていて、噂も聞かない。
- EDの「愛のマーメイド」は、大杉久美子の隠れた代表作と言われる名曲。
- 吾妻ひでおの漫画に「ナマズン」が実在し、この作品のコミカライズだと思われる。
- この場合、撮影・制作中に予算が尽きて続行不可能になったケースが多い。
- OP/EDがリリースされたにもかかわらず全編がお蔵入りされ、どんなストーリーなのか誰も知らないというケースもある。(例:おひげのナマズン)
- 後発のコンビニ本やファンブックなどで封印解禁となった場合には「幻となった○○が初収録!」みたいに大々的に表紙などで強調される。
- 期待してみてみるとそれほど面白くはないことが多い(個人的意見)。
- ただ(版権・不祥事系以外の)多くは「…うん、こりゃアカンわ」と思わせる内容ではある。良い意味でも悪い意味でも。
- 一部の地域では封印扱いされている作品もある(例:サウ○パークのチン○コモン回など)。
- コンテンツが長く続けば続くほど封印作品も増える。
- 特殊な事例として内容自体は封印されていないがOP・ED部分のみが封印というパターンも(例:烈車戦隊トッキュウジャー)。
- 「封印された影響でアニメ化などのメディアミックスが一切出来なくなった」などとささやかれている。
ベタな封印原因の法則[編集 | ソースを編集]
- 1970年代前半までに制作されたものの場合は現在不適切とされている語句が含まれていることが多い。
- 近年では但し書き付きで復元されるケースも出てきたがまだ日の目を見ないものもある。
- 写植で書かれた台詞であれば、当該の語句を差し障りのない表現に修正して対応することもある。
- 部落解放同盟や全家連による抗議を受けている。
- 1990年頃だと「黒人差別をなくす会」も。
- 権利問題などいわゆる「大人の事情」による封印も多い。
- 赤ずきんチャチャとか。
- 上記の作品で封印されているのは某J事務所の歌手が歌っているオープニング(本放送版)だけなので通常は封印作品とみなされていない。
- むしろこの場合は原作者と漫画家が権利関係でもめているキャン…おっと、誰か来たようだ。
- キャンディ・キャンディの場合は漫画家のいがらしゆみこが、あたかも「自分の原作」であるかのように扱い、本来「水木杏子の原作」であることを否定したために、アニメのDVD化すら望めなくなっている。
- 原作者と版権元、および編集部が仲違いした。
- 書籍媒体であれば速攻で別の出版社(もしくは電子書籍)に鞍替えして旧単行本を絶版にすることもあるが、映像作品の場合は権利が複雑化するためそのまま封印されることもある。
- 上記のキャンディの場合などのように、書籍媒体でも複数人がかかわる作品(例:イラストのあるライトノベルなど)の場合もこのような対応がとられることもある。その場合はレーベルごと移籍し絵師が変わったりする。
- 映像作品の場合、演者と放送局・制作会社の仲違いというケースもある(例:と○ぼ ※映像ソフト発売まで30年かかった)
- そもそも商業作品は同人とは違い様々な権利が付随しているので、誰か一人でもソフト化に反対したら出せなくなる(特にそれが大会社だったり、大御所作家だったりすると)という世知辛い事情もある。
- 赤ずきんチャチャとか。
- 古い作品だと「原版が行方不明」などということもある。
- 70年代にNHK教育で放送されたドラマなどはこのパターン。
- 朝ドラや大河ドラマ、戦前の邦画などにも多い。
- 知識がある人はその手の作品を封印作品扱いしない。
- むしろ建前上の理由に使われるケースがあるので一概には言えない。
- 撮影に使ったフィルムを上書きして再利用するため、局内に撮影した際の映像が残されていない。
- そのため、偶々その映像を録画して保存していた人が出て来るのを待つしかない状態になる。
- 仮に録画が保存されてたとしても、記録媒体がVHSとかアナログテープだったりする。まあ、大手のキー局や制作会社ならアナログの媒体でもダビングできる機器は持っていようけど。
- そのため、偶々その映像を録画して保存していた人が出て来るのを待つしかない状態になる。
- 悲惨なケースだと原盤(フイルムやテープとか)を保管しているスタジオや倉庫が災害に遭い、損失してしまうことも。
- 21世紀の現代なら原盤をデジタル化し、複数のサーバーにバックアップするのも考えられようが、そこまで手の混んだ制作スタジオはそうそうないか。
- 発表・放送前後に発生した事件や災害を連想させる内容が含まれている。
- あるいはその事件の当事者が言い訳に使用した(例:ギ○ト)
- モチーフにされた著名人や団体から抗議を受けた。
- モチーフが故人の場合は遺族の抗議も封印の原因になる。
- 宗教がらみで不適切な扱いがあった。(例:ア●ーくん)
- 原作を冒涜した不穏当なパロディ表現があった。
- 個人を冒涜した不適当な表現があった。(例:やりすぎ!イ○ズラくん)
- あからさまなトレースで盗作だとされた。
- フィクションではあるが、暴太郎戦隊ドンブラザーズの初恋ヒーローがこれに該当する。
- 最近だと背景に無断トレスがあったことが発覚して後に差し替えというケースもある。
- 他作品に対するヘイト創作だとされた。
- 撮影中に死者が発生している。
- この場合はそもそも完成にこぎつけないケースがほとんど。
- 政治的なメッセージの濃い内容となっている。
- 特定の野党をベタ褒めしている。
- 左右問わず敵に回しかねない内容だった。
- こち亀の「派出所自慢の巻」がまさにこれ。
- 出演者が不祥事を起こした。
- 特に主役の不祥事の場合復活はほぼ絶望的。
- 意図していなくても偶然犯罪者が写りこんで封印されることも。
- ノンフィクションであった場合はもっと絶望的。
- 一番多いのは覚醒剤所持。
- この場合、「出演者1人の不祥事で封印することの是非」がファンやメディアで議論される事も多い(例:ピ○ール○や伊○谷○介)。
- 最近は封印されずそのまま放映されることもある(特に映画)。
- この場合、「出演者1人の不祥事で封印することの是非」がファンやメディアで議論される事も多い(例:ピ○ール○や伊○谷○介)。
- 特に主役の不祥事の場合復活はほぼ絶望的。
- 本放送時に視聴者に身体的悪影響を及ぼした。
- 典型例がポケットモンスター38話(ポケモンショック)。
- 明らかに元ネタがあり、パクリ呼ばわりされてもおかしくない内容や演出。
- うっかり知らず知らずのうちにナゾってしまうこともある(例:『さよなら絶望先生』の「ペイの拡充」など)
- 制作が間に合わず不完全な状態で発表された。
- この場合、後に単行本や映像ソフトとして発売された際にはまるっきり修正されて別物になっていることがある。
- ごくまれにではあるが、原作者の過去に犯した不祥事を引き合いにしたことで「アニメ化決定」→「制作中止」されることも。
- 最近のケースではTwitterから過去のツイートを掘り起こし、それを「不祥事」の引き合いとすることも。
- たとえ原作者が当該のツイートを削除または鍵付きのアカウントに変更しても、毎回スクリーンショットをとって保存する、粘着野郎もいる。
- 現在進行形で原作者が逮捕され単行本回収などの事態になったらほぼ絶望的。
- 最近のケースではTwitterから過去のツイートを掘り起こし、それを「不祥事」の引き合いとすることも。
- メディアミックスの出来に原作者やその版権会社が憤慨した。
- 複数回コミカライズ・ノベライズなどをして、後発の作品の方ができがいい場合前のやつがそのままなかったことにされたりする。
- その典型例が「日テレ版ドラえもん」。
- OVA版かいけつゾロリや東映版遊戯王もこのパターン。
- 複数回コミカライズ・ノベライズなどをして、後発の作品の方ができがいい場合前のやつがそのままなかったことにされたりする。
- 原作者の所在(生死、住所とか)がつかめず、無断で公開するわけにもいかないので(不適切といえるほどの問題がないとしても)封印せざるを得ない場合もある。
- ごく稀に、そんな理由で!?と突っ込みたくなるようなしょうもない理由で封印されたものもある。
- 「結末が悲しすぎるから」とか「物語の核心に迫り過ぎたから」とか。
- 建前上その理由が原因で封印されたことになっている。
- なお公式は「涙が出るほどの失敗作」のため封印されたとされているが本当の理由は大人の事情がらみだったということもあったりする。
- 「結末が悲しすぎるから」とか「物語の核心に迫り過ぎたから」とか。
- 不祥事を起こしたわけではなく、出演者の所属事務所の意向で封印扱いになったものも。(例:ウ○トラマンテ○ガの主演)。
- この場合は封印ではなく当該出演者のシーンをカットして対応するケースが多い。
- 後のシリーズ作品で「リバイバル」や「レジェンドキャラ」等として登場する際も該当出演者自体は出演しないケースが多い。
- この場合は封印ではなく当該出演者のシーンをカットして対応するケースが多い。
- 現在営業していない施設や、販売していない商品とタイアップした企画を「ファン・視聴者からの問い合わせ・クレーム対策」で封印するケースもある。
- 大体の場合は「現在はこのキャンペーンは行っておりません」「現在は発売しておりません」とテロップを出した上で再放送・ソフト化されることが多いが、稀にタイアップ部分をカットしてソフト化するパターンもある(例:水○どう○し○うの某シーガイア回、この場合はソフト化はされたものの再放送は行わない)。
- 法則17.に関連しているが、原作者の意向で封印扱いされることもある。
- 例:日清食品宣伝大作戦「ラ王編」
- 公開直前に機材トラブルが発生した。
- 撮影・制作中に予算が尽き、続行が不可能になった。
- 作中に違法行為、または不適切な行為と指摘された場合。
- フィクションの作品だと「この作品はフィクションです」「絶対に真似しないでください」と注意喚起した上で放送されることが多いが、バラエティだと封印されることが多い(例:水○どうでし○うの原付西日本)
- 制作会社が倒産したケース(例:サイ○ーグク○ちゃん)も。
- この場合はフィルム等が差し押さえられる事が多いため。
- 題材とした参考文献が間違いだと発覚した。
- 創作ではないが健康番組などの場合は一発で打ち切りを喰らうこともある。(例:発掘!あるある大●典2)
- この場合は後に修正されることが多い。
- 内容に矛盾している部分があった。
- この場合も後に修正されることが多い。
- 例として穴久保版ポケットモンスターでは主人公が「でんきタイプはみずタイプに弱い」という明らかに間違ったことを言うシーンがあるが、単行本収録時には「強力な攻撃」に修正されている。
- この場合も後に修正されることが多い。