ベタな工業高校の法則
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ベタな工業高校の法則[編集 | ソースを編集]
- 主に工業や産業についての専門技術や知識を習得することを目的とする高校の総称である。
- 多くは「○○工業高校」という名前だが、都道府県によっては「○○工科高校」や「○○総合技術高校」などと呼ばれている場合もある。
- 一般的に普通科の高校に比べて入学試験の難易度が低いと言われている。
- 特に大学進学率の高い関東地方ではこの傾向が顕著で、比較的レベルの高い工業高校でも、自称進学校ですら無いような普通科より偏差値が低い場合も…。
- しかし東北地方では下手な普通科よりもずっと偏差値の高い工業高校も少なくない。
- これは東北地方は大学進学率が低く、「学費が安い国公立大学以外なら、(私立大学に行くくらいなら)高卒で就職したほうが親孝行」という文化が根付いているため。
- あと学区によっては普通科の理系クラスや理数科の代わりになっているケースもある。
- 東工大附属科学技術高校は例外中の例外。並の進学校より遥かに入りにくい。
- 偏差値50を超える工業高校はあまり多くなく偏差値40代が多いが、その代わり偏差値40未満の工業高校も殆ど見かけない。
- 逆に普通科はピンキリで、偏差値70overの進学校から偏差値30代の底辺高校(男塾やクロマティ高校レベル)まである。
- 偏差値は最高のところで55程度。一方、大学進学率の高い首都圏では工業高校は不人気で(東工大附属という例外中の例外を除き)全て偏差値50未満である。
- 普通科や総合学科と違って学区制度が存在しないため、県全域から生徒を集めることができる。
- そのため有力な選手を集めやすく、部活動の強豪校も多い。
- 上位層は普通に優秀。
- ごく稀に進学校に行けるほどの高い学力がありながら、工業系の仕事に興味があるという理由で工業高校に行く者もいる。
- 高専に不合格となってしまった受験生が滑り止めで受けに来る場合もある。
- 多くの工業高校は全国工業高等学校長協会(全工協会)の会員校となっている。
- そのため、全工協会主催の検定試験の受験が必須になっていることも多い。
- 資格取得に熱心である。
- 最も人気があるのは危険物取扱者の乙種第四類。国家資格としては取得難易度が比較的低く、少し理科が得意な子ならば真面目に勉強すれば取れるし、その割には卒業後に潰しが効くので、学科を問わず人気がある。
- 一見関係なさそうな情報科の生徒でも乙四を取る者が少なくない。
- 化学系の学科だと甲種とまでは言わない(そもそも大半の工業高校生は甲種の受験資格を満たしていない)にせよ、乙4すら取れないと怒られる(≒卒業させてくれるかどうか怪しい)。
- 他に人気があるのは電気科なら電気工事士や第三種電気主任技術者(電験)など、情報科ならITパスポートや基本情報技術者(FE)など、土木や建築関係の学科なら測量士補や二級建築士などである。
- この中でも特に電験三種、FE、測量士補、二級建築士は高校生にとっては難関試験であり、合格すると新聞に名前が掲載されることもある。
- 工事担任者も電気科の生徒に人気の資格である。
- ジュニアマイスター顕彰制度もある。
- 最も人気があるのは危険物取扱者の乙種第四類。国家資格としては取得難易度が比較的低く、少し理科が得意な子ならば真面目に勉強すれば取れるし、その割には卒業後に潰しが効くので、学科を問わず人気がある。
- 実習の授業が充実している。
- そのため即戦力になりやすく、企業からの評価は「単に資格を取っただけの人」よりも高い。
- 特に電気や測量などはそう。
- 実習の授業は他の授業と異なり一日でも欠席すると単位が取れなくなる(≒進級できなくなる)ので注意が必要。ただし欠席した理由が正当なものであれば、補修を受けることも可能である。
- 実習終了後、期限まで(多くは1週間以内)にレポートの提出が義務付けられている。
- 補修じゃなくて「補習」。
- そのため、普通科の高校に比べて重大な事故が発生しやすい。(もっとも、普通科高校でも化学や体育、家庭科、美術では重大な事故が発生する可能性はあるが…)
- そのため即戦力になりやすく、企業からの評価は「単に資格を取っただけの人」よりも高い。
- 専門教科が充実している代わりに、一般教科(英語、数学など)の授業が少ない(卒業するために必要な最低限の単位しか履修しない)。
- このため、数学の知識は普通科の理系・国公立文系クラスはおろか、私立文系クラスの生徒より乏しいケースが多い。
- 共学校が多いが実際には女子生徒は非常に少なく、ほぼ男子校状態となっている。
- 優秀な生徒であれば、下手な大卒(特にFラン)よりも良い企業に就職できる可能性が高くなる。
- 特に歴史のある工業高校の場合は地元の有力企業や電力会社、自動車メーカーなどへの道も開かれている。
- しかし一流企業であっても高卒だと現場の肉体労働であることが多く、大卒のように研究部門や開発部門で働くのは非常に困難である。
- 一応転職なら高卒でもエージェント通すかスカウトで研究・開発部門に行ける可能性もゼロでは無いのだが、天文学的な確率になってしまうためコスパは非常に悪い。そもそも学歴を度外視できるほどの才能を身に付けるのは非常に困難なため、Fランクでも良いから大学の工学部か高専に行ったほうが無難である。
- ただし中小企業であれば工業高校卒の管理職の人間も少なくない。
- しかし一流企業であっても高卒だと現場の肉体労働であることが多く、大卒のように研究部門や開発部門で働くのは非常に困難である。
- ちなみに就職に関しては意外にも難関資格や国家資格を持っているかどうかは関係が薄く、むしろ学業成績が優秀であったり、部活動で活躍した生徒が有利である。
- 特に歴史のある工業高校の場合は地元の有力企業や電力会社、自動車メーカーなどへの道も開かれている。
- 実家が町工場や建築系の事務所である子供の場合、家業を継ぐために入学するケースが多い。
- 数は非常に少ないが、自動車科を置いている高校もある。
- 卒業すれば、三級自動車整備士の国家試験を受験することができるようになる。
- ただし二級整備士の免許を取るためには、専門学校に行くか、三級整備士を取った後に2年以上の実務経験を積む必要がある。
- ごく稀に航空や鉄道に関する学科を置いている高校もある。
- どちらも公立高校には無く、私立しかない。
- 危険物や消防設備士などの国家試験の受験会場に指定されている高校も多く、試験日およびその前日は校舎内立ち入り禁止(休校)になることも。
- ヤンキーが多くて治安が悪いイメージがあるため、一部の保護者からは敬遠されている。
- 特に機械、電気、土木・建築系はこのイメージが強い。
- 電子系、情報系はむしろオタク、陰キャが多い。
- 男子校と同様、ヤンキーとオタクが仲良くなりやすい。
- とはいえ同じくらいの偏差値の普通科に比べるとまだマシという意見も多い。
- 昔は卒業生のほとんどが就職していたが、平成時代に入ってからは高卒者を採用する企業が少なくなったことなどもあり、大学または専門学校への進学を希望する生徒が増えている。
- 就職活動や推薦入試に力を入れていることもあって、校則が厳しい高校が多い。
- しかしアルバイトに関してはむしろ進学校に比べて寛容である。
- 将来を見据えての社会勉強を兼ねているという考え方もあるし、普通科に比べて実家があまり裕福でない子供も多いため。
- しかしアルバイトに関してはむしろ進学校に比べて寛容である。
- 高専の下位互換だと思われている。
- 実はマリオも工業高校出身である。
なのに何故か医者でもある。
- 部活動だとラグビーが強いところが多い。
- 商業高校に負けず劣らず野球部の強豪も多い。
- 全高校生の内、工業系の学科に通う生徒の割合は1割にも満たない…。
- 元々高くは無かった(ピーク時でも全高校生の7人に1人程度だった)のだが、大学進学率の上昇によりさらに減少傾向に…。
- 他の授業の時も作業着で過ごす生徒が多い。
- 昔はたまに全日制に年配の方が入学してくることもあったらしい。
- 定時制の工業科であれば、今でもさほど珍しいことでは無い。
- 普通科や商業高校に比べて中退率が高い。
- 大学や高専ほど高度な内容では無いとは言え、その分野に興味が無い者にとっては辛いからである。また、上にも書いたが実習の単位認定が厳しいからってのもある。
- 普通科より入りやすいからと言って、別に工業分野に興味があるわけでもないのに工業高校に行くと後悔する可能性が非常に高い…。
- よく「勉強が苦手な子は工業高校に行きなさい」と言われるが、結局のところ勉強にも工業にも興味が無い子が工業高校に行っても資格がマトモに取れないどころか学校自体を辞めてしまうリスクも大きいため、安易に工業高校を勉強が苦手な子の収容所にすべきでは無いという意見もある。
- 底辺高校でも良いから普通科に行ったほうが良いと言われるのはこれが理由。
- よく「勉強が苦手な子は工業高校に行きなさい」と言われるが、結局のところ勉強にも工業にも興味が無い子が工業高校に行っても資格がマトモに取れないどころか学校自体を辞めてしまうリスクも大きいため、安易に工業高校を勉強が苦手な子の収容所にすべきでは無いという意見もある。
- 酷いところだと卒業する頃には同級生の3割くらい(入学時点との比較)がいなくなっていることも…。
- 比較的レベルの高い工業高校だと、本来ならば大学の工学部の1〜2年次で学習するような内容を授業で取り上げてくることもある。
- 学校によっては進学者以外の就職率100%近くのところがある。
- 一般的な運動部や文化部だけでなく、ものつくりやロボットなどの専門性を活かした部活動が盛んな学校もある。
- 激レア学科としてセラミック科がある高校も。
- 簡単に言ってしまうと、陶芸(窯業)について勉強する学科である。
- 昔は二級無線通信士の養成を目的とした電波高校もあった。
- が、現在は全て高専に昇格してしまった。
- ちなみに現在の一級無線通信士は大学工学部レベル、二級は短期大学・高専レベル、三級が工業高校レベルとされている。
- 歴史のある工業高校であれば、定時制を併設していることも多い。
- 就職実績が地元の経済状況に大きく左右されがち。
- 地元に大きな工場があれば強いと言えるが、撤退してしまうと結構痛い。
- 普通科や商業高校と異なり、手先が不器用だと詰む。
- 情報科などの例外もあるにはあるが…。
- 大学進学率が低いので、学歴厨が多いネットではどうしても低く見られがち。
- でも学歴でしか他人を評価できない人間は視野が非常に狭いから、相手にしなくて良い。
- 今の時代、大卒じゃないと大手の就職が厳しい中で高卒で就職できるんだからもう少し社会も評価した方がいい。これ以上過小評価されたら多分オワコンになる。
- 厳しい校則で躾けられるためか、同じくらいの偏差値の普通科に比べたら礼儀正しい生徒が多い(気がする)。
- 工業高校は偏差値的には教育困難校レベルのところが多いが、これもあって偏差値が低い割には荒れにくい傾向がある。
- ただこれは普通科の高校に比べて停学や退学処分を喰らいやすいから結果的にマトモな生徒しか卒業できないという面もある。「教育によって生徒をマトモな人間に育て上げる」という本来の目的から大きく逸脱しているという批判も多い。
- 基本的に多くの人が早く社会に出るため、最低限のマナー面は徹底される傾向にある。
- 学科名はたいてい○○科または○○工学科。
- ○○の部分は機械、電気、電子、土木、建築、工業化学、繊維などなど
- 文化祭では各学科が成果をみせる。
- 農業高校と違って実習等で生産したものを外部に販売することはない。
- 農業や商業に比べると人気はないが学科数と学校数は2つより圧倒的に多い。
- 戦前からの伝統校と戦後できた学校でレベルの差があるのは普通科と同じ。
学科別[編集 | ソースを編集]
機械科[編集 | ソースを編集]
- 工業高校と聞いたらまず思い浮かぶやつ。
- 普通の人なら工業=機械だから仕方ない。
- 作業着が油のシミだらけ。
- 手洗い場には必ず薄ピンクの粉が置いてある。
- あの粉を使うと手に付いた油が取れやすくなるんだと。
- みんな真鍮製の文鎮を最初に作る。その過程で旋盤を初めていじる。
- この科では旋盤いじれないと話にならない。
- 旋盤とかが置いてある部屋の周辺は油のせいか独特な臭いがする。
- 上記のイメージか女子はかなり少ない。
- なんだかんだ設備に一番金がかかる学科。CADで使う工作機械が一番高い。
- 建物も他の学科より大きくないと機械が入らない。
- ちょっとでも使い方を誤ると大ケガするような機械ばっかなので教師も厳しい。実習中のおふざけは厳禁。(他学科にもいえるけど)
- 機械では主に金属加工しかしない。
電子機械科[編集 | ソースを編集]
- 電気科と電子科と機械科のいいとこどりをした学科らしい。とにかくいろいろやるから人気だとか。
- カタカナだとメカトロニクスとか呼ばれる。
電気科[編集 | ソースを編集]
- 機械科と共に工業高校には必ずある学科。
- ここでの勉強の目的はとりあえず電工二種取得。いければ一種。
- ごく稀に電験三種を取る猛者もいる。
- 日常生活の中で照明器具と配線に目が行くようになる。まぁ一種の職業病。
- 就職先は電気系とは限らない。
- 製造業とかに行く人も多い。
- 優秀な人だと電力会社などに就職。
- 他の学科と比べると頭の良い人が多い。
- 上位層は上記の通り電力などのインフラ系や工学系大学に進学する。
- 嫌になるレベルで銅線に関わる。
- 一応電気系なので電子科ほどじゃないけど電子工作もやる。
- たまに感電する人もいる。
- 機械科と違ってそこまで細かいことは気にしない。
電子科[編集 | ソースを編集]
- 学校によっては電気科と一緒のところもある。
- プログラミングをやることから情報系と一緒になることがある。
- やることははんだ付けとプログラミング。
- パソコンの性能が他の学科より良かったりする。
- 工業高校だと数Bはたいてい3年生で必修だがこの科は2年生で履修するケースが多い。
- この学科はわりと進学志向。頭がいい人が多いもののここで取得できる就職に役立つ資格がそんなにないのもある。
- 一応無線とか通信工事系の国家資格は取れる。
- 独占業務は無いが基本情報技術者やITパスポートを目指す人も多い。(しかしiパスはともかく基本情報はかなり難しいので取れる人は少ない)
土木科[編集 | ソースを編集]
- この辺になると設置してる学校がちょっと少なくなる。
- 大きめの都市の学校にはあるけど小さめの都市の学校にはないことが多め。県にもよるが。
- 建築科と一緒だったりじゃなかったりする。
- 土臭いまたはコンクリート臭い。
- 橋梁とかの建造物とかを学ぶあたり工業系では借民が一番興味ありそうなところ。
- トラス橋の模型をみんなつくる。
- 環境都市工学とか社会基盤工学とかカッコいい名前なところがある。
- 測量とかもやる。これできないと話にならんし。
- ちなみに測量士の勉強は特にするわけではない。
- 測量士は難関国家資格だし。しかしやや簡単な測量士補を取る生徒は多い。
- ちなみに測量士の勉強は特にするわけではない。
建築科[編集 | ソースを編集]
- デザイン系と構造系に分かれる。
- 日本建築科などの特殊な学科がたまにある。
工業化学科[編集 | ソースを編集]
- 希少度は土木科と同じくらい。まあまあある。
- 他の学科はどちらかと言うと物理系だがここはバリバリの化学系。
- 工業化学ってのは要は材料関係の物質を扱うとこ。
- 薬品のせいで作業着が変色してるのはよくある。
- とりあえず乙四はみんなとる。乙種コンプリートも少なくない。
- 化学科は女子もそれなりにいるし女性の教員も珍しくない。
自動車科[編集 | ソースを編集]
- 上にも書いてあるが、生徒はみんな三級整備士の資格取得を目指している。
- 卒業後は二級を目指して専門学校に行くか、整備工場やディーラーに就職して実務経験を積む人が殆ど。
- これを置いている学校は非常に少ない。