ベタな架空戦記の法則
戦国時代[編集 | ソースを編集]
- どの武将に天下をとらせるかでシナリオが変わる。
- 島津、毛利、北条はモブ扱い。何故か伊達は政宗効果でアゲられる。
- 島津は主役になっても結局九州に回帰する。
- 長宗我部は信親が生きているか否かで変わってくる気がする。
- 盛親は関ヶ原で終わるとモブ、大坂の陣まで行くと重要人物。
- 島津、毛利、北条はモブ扱い。何故か伊達は政宗効果でアゲられる。
- 秀吉は早い段階で消される。
- 稀にラスボスであることも。
- 関ヶ原以降を扱ったものの場合、他の人物が「実は生きていた!」となっても、秀吉だけは復活しないことが多い。
- 主人公だったとしても、天下統一まで行かない事が多い。
- 信長が日本を統一した場合、海外遠征に乗り出す。
- 何故か、本能寺で信長を討ったはずの明智光秀が改めて信長配下になっていたりする。
- 真田一族はオールマイティー扱い。昌幸&幸村がついたほうが必ず勝つ。
- 真田十勇士は何人か女になっている。
- 「霧隠お才」とか、「鎌鼬の由利」とか……
- 真田十勇士は何人か女になっている。
- 新兵器と忍術に頼る誘惑に勝てない話は駄作決定。
- こうしてみると『戦国自衛隊』は凄いんだな。
- あれは架空戦記というよりSFだし、「結局歴史の大枠は動かせない」という前提で書かれているから、同列に見るのはどうかなあ。
- むしろ、「どう史実に収束させるか」を楽しむ点、架空戦記とは逆ベクトルの小説かも。
- こうしてみると『戦国自衛隊』は凄いんだな。
- 家康は史実以上に腹黒いが天下を取れない。
- 秀忠は家康以上に腹黒い場合と、通説通りの律儀者である場合とに分かれる。
- 結城秀康はたいてい有能扱い。信康は生きていたとしてもさほど強調されない。
- 信長のマイナーな息子や孫が主人公に据えられることも多いが、事実上ほとんどオリジナルキャラに近くなっている。
- 名の知られた信忠・信雄・信孝そして秀信はたいていひどい扱い。
- 「信長の血をいちばん色濃く受け継いでいたのは○○だった」と無理矢理こじつけ。
- 性別が実は女性だった扱いにより、家督を譲られなかったという裏設定がこじつけられる。
- 比較的使われやすいのは織田勝長か。
- 竹中半兵衛は最後まで忠誠を尽くすが、黒田官兵衛はたいてい裏切る。
- 秀頼は、淀殿さえ居なければ名将、という設定がデフォ。
- ↑に近いが、浅井長政も久政さえいなければ名将、とされやすい。
- 朝倉義景はほとんどの場合ザコ。
- 武田信玄は近年の作品だとあまり強くならない。徳川が主役ならば話は別だが。
- 本願寺はあまり史実と変わらない事が多い。
幕末[編集 | ソースを編集]
- 坂本龍馬は生き残ることが多い。
- 吉田松陰も。別の理由にて別の場所で死ぬこともあるが。
- 生き残った結果、なぜかメリケン(亜米利加)に行くことになる。
- 逆に高杉晋作は絶対に史実通りの時期に死ぬ。病気だから仕方ないと思われているのだろう。
- 新撰組を正義にしたい場合、外国人を護衛したりすることがある。
- (土方歳三など)史実では死んだことになっている人物が、実は生きていて大陸に渡り馬賊になっている。
太平洋戦争[編集 | ソースを編集]
- 必ず、日本が戦争に勝つようになっている。
- 右翼のご機嫌を満たすためのジャンル。
- 左翼が文句を言ってくるジャンルでもある。
- ただし、もし本土決戦が行われていたらという想定の場合はその限りではない。
- 日本国外の作品なら、日本が史実以上にケチョンケチョンになってるものもある。
- 韓国のだと日本が沈没していることさえある。
- そして、作者は軍国主義ではないと弁解する。
- 例えそうであっても共産主義や戦後民主主義に対する批判が含まれている場合がある。
- 上記の戦後民主主義はともかく、戦後の欧米礼賛に対する批判もあったりする。
- 例えそうであっても共産主義や戦後民主主義に対する批判が含まれている場合がある。
- 現実に存在している兵器をとことんバカにする。
- 紺○の艦隊とか言う小説で零戦のことをバカにしてた。超くやし~。
- 同盟国変更時は基本米or英。絶対にソ連とは組まない。
- そして、米or英と共に独と戦争をする。
- ドイツやイタリアとの三国同盟を維持しようとは考えない。ナチスは悪役にしないと支持されないため。
- 但しこれも海外作品だと、「枢軸国が勝利した場合」というパターンが存在する。
- ソ連と組む場合、ほぼ確実にスターリンは抹殺される。
- ソ連はドイツを倒した後の「真のラスボス」扱いが多い。
- 敵国の原爆開発を阻止する。
- その結果戦争が長引いて日本が分断国家になっていたりする。
- 史実の計画に基づき、北海道の全部か半分がソ連領、ないしソ連の傀儡国家となっていたりする。
- 日本は決して原爆を使わない。
- 日本国内に原爆を開発or使用しようとしている奴がいたとしても、妨害されるなどして結局まともに使えなくなる。
- 佐治芳彦や佐藤大輔、あと大村芳弘は日本に核使わせてたな。大村氏に至っては日本が核戦争の主役になって世界滅ぶラストを描いてたこともあった。脱線してもいいなら架空戦記作家で未来SFも書いてる作家は核が普通に宇宙の対艦戦術兵器として常用されてる作品書いてるし。
- 日本国内に原爆を開発or使用しようとしている奴がいたとしても、妨害されるなどして結局まともに使えなくなる。
- 当時の科学力では到底開発できないような兵器を開発or量産する。(ジェットエンジンなど)
- 現在の科学力でも開発できないようなものまで出てくる。
- 100ノットでる潜水艦や同時発射しても魚雷同士で自爆しない誘導魚雷、単発戦闘機搭載の57ミリ砲(これはできそうかな。)とか。
- 更には常軌を逸したものも時には出てくる。潜水艦になる空母だの、陸上を走る戦艦だの……
- それじゃ、戦車じゃないか。
- 戦艦と空母を合体させた戦艦空母なる兵器はその最もたるもの。しかもたった一隻で艦隊相手に互角に戦える戦力を持っていたりする。
- 「50ノットで走る長門」、「日本刀を翼に備えた桜花」、「時空潜水空母大和」など、現実の兵器を題材にしているので、かえって抱腹絶倒するものもいくつかある。
- そういうのを専門に取り上げた同人誌とか出ているし・・・・・・
- ジェット機を、それまでプロペラ機を載せていた空母になんの問題もなく載せ、即座に戦力になってイケイケドンドン。
- 日本の航空産業界が総力を結集して開発したジェット機などという設定。だが「総力を結集」した兵器が大量に出てくる。
- 現在の科学力でも開発できないようなものまで出てくる。
- 内政でもこだわる。
- 陸軍や関東軍が圧力をかけるということはないらしい。
- アメリカが被爆国になる事がある。
- 原爆を落とされるか否かは別としても、大抵やられ役にさせられたり、歴史改変等により史実よりもパワーダウンさせられている事も。
- ベルリンに原爆が投下されることもある。
- 山本五十六は無敵の連合艦隊司令長官として活躍するか、あるいは総理大臣・海軍大臣として政治・軍政面で活躍するというパターンが多い。
- 日本の政策はかなり評価できるものとなっており、一方で敵国側にはその施策に対する不満分子がいることが多い。
- 戦艦大和や伊401号潜水艦、局地戦震電などは比較的、架空兵器のモデルにされやすい。
- とりあえず航空機銃はマウザー20mmだ。エリコンなんてゴミだ。
- カタログスペック上あんまり変わんないけどやっぱりドイツの技術は世界一ィだし。
- 選択基準はカタログスペックのみ。生産効率や運用の手間や稼働率は無視。
- 主に海軍が多い。陸軍を悪者(のけ者)にしたいらしい。やっぱ、戦車が豆鉄砲にブリキだからかな。
- 南京虐殺や慰安婦には触れない・・・。どうしても日本のやっていることを正義にしたいらしい。
- 左右翼両方からの論争を避けたいという、出版社・作者の目論見もあるだろう。
- 同じ理由で沖縄戦もほとんど取り上げられない。
- というかその問題に触れまくった話が面白いのかどうかと言うと…
- そもそも本当にあったかどうかも・・・・(大体は自称被害者が騒いでるだけだし。真っ暗闇の中で被害者数を一桁まで覚えている目撃者とかw)
- 慰安婦はともかく南京事件は蛮行そのものを否定するのは難しいと思うが……(中国発表の犠牲者数は過大というのは当然の認識として)
- 左右翼両方からの論争を避けたいという、出版社・作者の目論見もあるだろう。
- GF長官は山本五十六が多いが、機動艦隊司令長官は山口多聞や角田覚治などの猛将タイプが多い。
- 史実で負け戦をした、あるいは×××な指揮官は早めに退場させられる。
- ただし、×××でも個性が強烈なやつは別の意味で活躍する。
- 史実で負け戦をした、あるいは×××な指揮官は早めに退場させられる。
- 戦時中の食料・燃料・日用品・資材不足などはなぜか問題にならない。あっても主人公達は料亭で食事していたりする。
- アメリカフルボッコなど日常茶飯事。
- 海戦物の場合、双方で命中率やクリティカルヒットの運、不運が明確に別れる。
- 不運な艦の場合、魚雷発射管に敵弾がラッキーヒット(この場合はアンラッキーヒットか)→装填されていた魚雷や予備魚雷が誘爆→轟沈・・・というパターンがよくある。
- 扶桑型・陸奥・アリゾナ・オクラホマ・ワスプなどがよく沈む。特にアリゾナはほぼ確実に沈む。
- 敵の艦長や司令官は無能なことが多い。
- 不運な艦の場合、魚雷発射管に敵弾がラッキーヒット(この場合はアンラッキーヒットか)→装填されていた魚雷や予備魚雷が誘爆→轟沈・・・というパターンがよくある。
- 日本軍が常に勝つ内容なので、外国軍好きの軍事ファンからの評判はもちろんよくない。
- とりあえずソ連軍と英軍は極端に弱い。これでもかというくらい弱い。でもって完全スルーされるイタリア軍。
- 史実の戦力に加えて、新規の戦力がどこからともなく登場。
- 大型艦を建造できる施設なんて、当時の日本には両手の指で足りるくらいしかなかったなんてのは無視。
- 最近は現代日本が列島もろともこの時代にタイムスリップしてくるやつもしばしばある
- 日本以外の国の登場人物のセリフは基本的に日本語で書かれているが、中途半端にその国の言葉が混じっている。
- 電探に「レーダー」と読み仮名がついていたり、爆撃機を「ボンバー」(ボマーではない)と呼んでいたり。
- いろいろ伏線が張られるが、そのすべてが回収されるとは限らない。
- 一時期頻繁に登場していた人物が、しばらくすると一切登場しなくなることもある。
- 現実世界で太平洋戦争が発生する前に描かれた作品は戦後のものとはかなり毛色が違う。
- 日清・日露のイメージからかそこまで長引かずに終わるものも多い。
- 日米以外の国の影が全体的に薄い。
- イギリスや中華民国あたりはアメリカの陰に隠れた存在などとして出てくることもあるがドイツやイタリアは言及さえされないことも。
- 連合艦隊の旗艦といえば長門。
- 存在自体機密だった大和や武蔵は影も形もない。
- アメリカ空軍のラスボス的存在が硬式飛行船。
- 作者がもともと軍の将校というケースも多い。
- 史実通り航空メインの戦いとなった結果史実とは逆に日本が勝利を収める。
- こうして見ると『屋根裏の遠い旅』ってマジで異色作だったんだな。
- 陸軍主導型の作品だと、スパイ(陸軍中野学校)が世界各地に飛び回り、戦局をひっくり返そうと暗躍する。
- 石原莞爾や辻政信あたりが、腹黒く狡猾な作戦を考える。
冷戦[編集 | ソースを編集]
- アメリカとソ連の衝突が激化して第三次世界大戦が開幕し核戦争へと発展。
- 基本的に日本は西側諸国として参戦する事になる
- ソ連が千島や樺太から北海道に侵攻してくる。
- 第二次世界大戦で分断国家になった日本同士が戦うものもある
- 70年代から80年代のバブル経済期だとアメリカがジャパンバッシングを武力攻撃にエスカレートさせてくるパターンも
- 基本的に日本は西側諸国として参戦する事になる
- 全面核戦争で人類滅亡
- 反戦要素が強い。
未来[編集 | ソースを編集]
- 日本の戦争相手は中国・北朝鮮・アメリカのいずれか。
- 世界のどこかで経済危機が発生する。
- あるいは食料とか資源の危機。それが戦争の勃発原因になる。
- 世相を反映している為なのか、冷戦期と比べると「全面核戦争で人類滅亡」というオチの作品は減った気がする。
- 冷戦期において第三次世界大戦を取り扱った作品は反戦要素が一段と強い。『渚にて』や『世界大戦争』がその一例。
- 時々ナチスの残党が出てくる。
- 現代まで生き延びられた理由は大抵抱腹絶倒モノ。(SFだけど)『アイアン・スカイ』とかが正にそんな感じ。
- どこの国とは言わないのですが、イニシャルで「N国」といえば……もうおわかりですね。
- 〇〇〇から国民を守る党ですね。日本の公共放送と国民との間の全面戦争ですね。各地方局のビルを攻撃し、最後は東京にあるビルを総攻撃。