刑罰

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古今東西の刑罰についてまとめてみる。

テーマ別[編集 | ソースを編集]

全般[編集 | ソースを編集]

  1. 基本的には加害者(被告)に罪を償ってもらうものだが…。
    • どうしても被害者(原告)および一般市民のルサンチマンを晴らすものになっているのが現状。
    • ハンムラビ法典以来の「目には目を歯には歯を」から変わっていない。
      • まあ人間自体、2000年~3000年程度で本質が変わるとも思えないが。
      • あれは逆にやり過ぎたらあかんって意味合いもあるらしい。
  2. 更生できるケースは、案外多くない。
    • シャバに戻ってきたところで、刑務所より酷い労働環境の企業が幅を利かせるようではな。
    • そしてまともな(普通以上の)企業が受刑者を取るケースはそんなに高くない。
      • これも問題じゃないのかなと。
    • 刑務所から出た後は肉体労働(建設関係など)に就く者が多い。
    • 実は刑務所から出た後は生活保護を貰う人も多い。前科があると貰いやすいらしいよ。
      • 生活保護は治安維持のための制度という説もあるらしい。生活保護を与えておとなしくさせる、つまり再犯させない。
  3. 近年は元受刑者を積極的に受け入れてくれる企業も増えてきた。良いことだ。

死刑[編集 | ソースを編集]

  1. 現代でも一部の国で執行される生命刑。
    • かつてはより残虐な殺され方をされることも少なくなかったが、現在では多少なりとも人道的になった。
    • それでも国家による殺人行為として批難されることも少なくない。
      • EU加盟の条件にもなっている。
      • もっとも「死刑になるような犯罪を犯した連中を一生国で養う気か」という非難もあるにはある。
    • ヨーロッパでは旧ソビエトユーゴスラビアを含めたほぼ全ての国で廃止されており、現在も死刑制度を維持しているのはベラルーシだけ。
      • あのロシアですら死刑を廃止しているのである。
        • ロシアは執行していないだけで制度として残っている。10年以上執行がない国は廃止国扱いされる。旧ソ連諸国はベラルーシ以外もうやっていない。
  2. 先進国では日本とアメリカくらいになっているが…。
    • シンガポールでは下手な発展途上国より厳格な死刑制度が維持されている。薬物など死者が発生しない事件でも死刑になる可能性がある。
    • 台湾も先進国だけど死刑制度は現役だよ〜。
    • アメリカでは違憲判決が出て1972年から1976年まで行われなかった時期がある。
      • アメリカでは未だに死刑制度を維持しているのは一部の州に限られている。(主に共和党が強い州が多い)
  3. 日本国においては、人を2人以上殺さない限りはならない。
    • 1人殺人でも余程残虐な殺し方であればなることもある。
      • 生きたまま焼き殺す…とかね。
    • 一応、現住建造物放火罪や外患誘致罪など、理論上は0人死亡での死刑もあり得ることはあり得る。
    • 実際1人も殺してなくても死刑になった事例はある。
    • 3人以上殺しても犯人が何らかの発達障害や精神疾患を患っていた場合は死刑を回避できる可能性が高い。
      • 逆に言えば死刑になるってのは「同情の余地が全く無い」ということ。少しでもあれば死刑は回避できると考えて良い。
  4. 失われた被害者の命が戻ることはないが、被害者遺族に一定の決着をつけることはできると思われる。
    • 懲役刑(事実上の終身刑を含む)でも、下手にシャバに戻られてまた殺人とかになってもアレだからな。
  5. 死刑が廃止されている国でも、警察官に現場で銃殺されるケースがある。
    • 某ノルウェーのテロリストは、大量殺人を行った後あえて降伏し、裁判で自分の思想を述べまくるという選択肢を選んだ。
    • 実は死刑廃止国のドイツで警察官に射殺される可能性は日本で死刑になる可能性と大差ないらしい。
  6. アメリカでは共和党支持者はほとんどが死刑制度に賛成しているが、民主党支持者は死刑に反対している人も少なくない。
  7. 主文後回しはほぼこの刑確定と思っていい。

絞首刑[編集 | ソースを編集]

  1. 現在日本で行われている処刑方法。
  2. 執行官がボタンを押すと処刑台の蓋が開き、首が吊られて数分で絶命する。
  3. 稀に蓋が開くと同時に首が刎ねられギロチンみたいになることもある。
  4. 明治時代には一度生還した事例もあるが、現在では30分以上吊った上で死亡確認をするのでそのようなことは起きえないと思われる。

ギロチン[編集 | ソースを編集]

  1. すぐ気を失うので人道的とされてきたが…。
  2. 実際は首を落とされてから数分ほど意識がある模様。

懲役[編集 | ソースを編集]

  1. 働いてこれまでの罪を償ってもらう。
    • 労働環境については、極めて人道的。少なくともブラック企業よりは。
      • まあブラック企業がヤバいだけなので。
        • ネットで「刑務所とIT企業の比較」という表が公表されたことがあるが、殆どの分野で刑務所が勝っていて話題になった。
          • 少なくとも刑務所では昼飯や夕飯が食べられない日は無いし、刑務所で過労死する囚人も稀。(むしろ刑務官の方がブラックなので囚人から同情されてしまうほど)
      • ブラック企業からの圧力で、最近は少しずつ悪化しているらしい。
        • 「刑務所を地獄にするんじゃなくて、娑婆をまともにするのが先だろ」と思うのは僕だけじゃないはず。
    • 給料は雀の涙。
      • 確か時給が何円何銭とかの世界。無論明治時代の話とかではないし、まして相撲の褒賞金みたいに物価を加味して何千倍か掛け算されるわけでもない、この額。いくら罪を背負った人とはいえ極端すぎるのでは。
      • 詳しいところはわからないが、法務省のホームページによると、平均月4516円とのこと。衣食は出るが、嗜好品はそこから出さなければならないので、まあ酷い。
  2. 将来的には禁錮刑とともに「拘禁刑」に統合される予定。
    • 受刑者の状況に応じていろいろな更生プランが設定されるとのこと。
  3. 世界では懲役250年とかいうのもある。多少減刑されても5年くらいなので、事実上の終身刑。
    • 世界一長い懲役は14万1078年。
      • ネズミ講をやったタイ人女性に科せられた。
    • 求刑されただけなら38万4912年というのもある。
      • 罪は郵便物の配達をサボったこと。
        • 大幅減刑され懲役7109年になった、……これ減刑の意味ある?
    • ただ流石に服役中に亡くなってしまった受刑者の遺体を放置しておくわけにもいかないので、残りの刑期は自然に消滅するらしい。(例えば懲役1万年のうち50年の時点で亡くなった場合など)

終身刑[編集 | ソースを編集]

  1. 仮釈放する可能性すらない、非常に重い罪。
  2. 死刑が廃止された国で導入されることが多い。
    • 下手したらこっちのほうが非人道的なのではないか?
    • もっとも、そのような意見は当の国でも上がっており、最高刑が無期懲役または有期懲役な国もあるとか。
      • ノルウェーの場合は最高刑が禁錮21年。もちろん某ノルウェーのテロリストも例外ではなく、それどころか「PS2からPS3にアップグレードしろ!」と騒いだとかなんとか。
  3. 日本でも仮釈放なしの重無期刑が検討されたことはある。
    • 昔は終身監獄という制度があったらしい。

禁錮[編集 | ソースを編集]

  1. 懲役とは違い、刑務労働をする義務はない。
    • ただずっと牢屋に閉じ込められるのはやっぱりかわいそうで、気が狂うのではないか。
    • 実際、禁錮刑から懲役を志願する人も多いらしい。
  2. 金庫ではない。
    • ただしやっていることは金庫に入れることと同じである。

罰金[編集 | ソースを編集]

  1. 1万円以下を「科料」という。
    • ちなみに「懲役」は1ヶ月以上。
    • なので、法令でよく見かける「○年以下の懲役または○万円以下の罰金」で、0年・0円になることはない。
  2. 払えない場合は労役(刑務所で働いて償うこと)も選べるが…。
    • 単価は5000円/日。もちろんシャバで働くよりは安いが、懲役刑の人よりはよっぽど待遇がいい。
      • 最高2年(科料は30日)なので、極端に罰金額が大きい場合は2万円×500日のように設定される。ヘタなシャバの仕事よりも高額に。
    • なので、まず断られる(なんとか自分のお金で払ってくださいよと)。
    • ちなみに労役で収監されている人の処遇は刑務所内でも一番下らしい。

私刑[編集 | ソースを編集]

  1. 死刑のような何か。
    • 死刑と区別するためにイチリツ/ワタクシリツのように「ワタクシケイ」と呼んだほうがいいんだろうけど、あまり定着していない。
  2. リンチと同意義らしいが何か違うような...。
  3. 先進国では如何なる場合でも禁止されているが、失敗国家では事実上黙認されている場合が殆ど。
  4. 私刑によって「司法から逃れた悪人」を処刑するという趣旨の漫画動画も存在する。

関連項目[編集 | ソースを編集]