基本情報技術者試験/出題内容

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  1. 基本情報技術者試験の午後はアルゴリズムとプログラミングが必須問題であり、難易度も高く配点も大きい。
    • ただしマークシートなので適当に選んでも数問程度は正解できるのがまだ救いか。
    • プログラミングはC言語、Java、Python、アセンブラ、表計算ソフトの中から1つ選択して解答する。Pythonは最近追加。昔はCOBOLがあったが廃止された。
      • 実は試験に出題される言語のチョイスは時代の流れに合わせて変えられている。Pythonを追加する代わりにCOBOLを廃止したのも時代の流れ。ちなみに昔の第二種情報処理技術者試験にはALGOL、PL/I、FORTRANもあった。
      • Pythonは構文自体はC言語やJavaより単純で覚えやすいのだが、新しい言語なので出題傾向をつかみにくいという点が厄介。
    • アセンブラはCASLという架空の言語が出題される。
      • 構文が単純であり、覚えることも少ないため、人によっては表計算より簡単という噂も。
    • 表計算は簡単と思われがちだが、マクロ(アルゴリズム)の問題があり、問題文も長いため、意外と難易度が高い。
    • 実はプログラマー向けの唯一の国家資格である。応用情報などでは必須問題じゃないため。
    • セキュリティも必須解答だが、こちらは難易度があまり高くないため心配ない。
    • 初心者はプログラミング言語の問題には手を出すなと言われている。
      • 初心者は表計算かCASLがオススメとよく言われる。しかしこの2つを解く場合でも、アルゴリズムの知識はやはり必要にはなる。
      • 参考書には「だから、なるべくさくっと受かるために、自身にとって難易度の低い(低そうな)表計算を狙うのは逃げの選択でも、後ろ向きな選択でもありません。合理的で合目的な行動です」(岡嶋 裕史「うかる!基本情報技術者 [午後・表計算編]」・日本経済新聞出版社)などと書いてあったりする。
      • 他のプログラミング言語と違い、表計算は開発環境をインストールする必要がなく、ExcelかGoogleスプレッドシートですぐ使えることから身近なためである。
      • アセンブラは実用性には欠けるが覚えることが少ないうえ勉強を通じてコンピュータの基礎がわかる分野であるとか。
    • 現職エンジニアは需要の高いJavaかPython(特に後者は人工知能関連でアツい言語だ)、効率的に合格したい人は覚えることが少なくコンピュータの基礎が学べるアセンブラ、IT系以外の職業従事者はどこでも使われており手軽に再現ができる表計算、大学生・情報系専門学校生は特定の言語の理解を深めるため講義で学習中あるいは修得した言語…がよいとか(出典:山本三雄「令和03年下期 基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集」技術評論社)。
  2. 基本情報技術者試験には午前免除制度がある。特定の学校に通っている人は修了試験に合格すれば、一定期間、午前科目が免除される(午後のみ受験でOK)という仕組みである。
    • 自動車の運転免許で例えるならば、実技は教習所で修了して、試験会場では学科だけ受ける、みたいな感じである。
    • 社会人でも利用できなくはないが、講座の受講料は結構高い。
    • ただし午前免除にはデメリットもある。修了試験を丸暗記で突破した人は午後の長文問題で苦戦する可能性が高い。また、午前免除を使って基本情報技術者試験に合格した人は応用情報でかなり苦労するらしい。
    • この認定講座、ほとんどは情報処理系の専門学校で実施されている。だから多くの情報系の専門学校では学生に積極的に基本情報を受験させる。
      • 俺が通っていた専門学校では情報系の学科の学生は全員強制受験だった。そのためやる気のない者も相当受けさせられている。
        • うちの専門学校(2年制)では卒業までに基本情報に合格できたのは(俺含め)クラスの上位3割以内の人間だけだった。卒業までに3回受験できることを考慮すれば、1回あたりの合格率で言えば全国平均よりも低い。
    • 一部の大学(主に情報系や経営学部など)でも認定講座が開設されている場合がある他、稀に工業高校や商業高校でも認定講座を受講することができる場合がある。
      • 基本情報の午前免除の講習を開設している大学はFランク大学ないしその一歩手前のレベルである場合がほとんどなのだが、時々、はこだて未来大学中央大学東邦大学立命館大学などの難関大学でも講習を受けられる場合がある。
      • 基本情報の午前免除の講習を受けられる工業高校や商業高校は、(あくまで実業系の高校としては)県内トップレベルの名門校である場合が多い。そりゃそうだ、基本情報自体はそこそこのレベルの難関国家資格だし。
    • 学校のほかにも通信講座で認定講座を行っているところもある。
      • 通信講座で有名なのはスタディング、フォーサイト、大原、ITEC、TACあたり。
      • 通信講座の費用は比較的安いところで2万〜3万円くらい。
    • ただし午前免除の利用者は専門学校生とFランクの大学生が大部分を占めており、また、応用情報には午前免除が無いことから、午前免除でFEに合格した人を低く見る人もいる。
    • ちなみに修了試験はほぼFE本番の午前の過去問からしか出題されないので、本番の午前より圧倒的に簡単である。用語の正しい意味を理解していなくても、過去問丸暗記だけで修了試験は合格できてしまうほどである。
    • 午前免除の有効期間は1年間(本番2回分)である。
    • ちなみに「本番の午前は突破したけど、午後が不合格だった」という人のための科目合格制度は存在しないのでご注意ください。
  3. 実は表計算は元々は基本情報技術者試験には出題されておらず、初級シスアドという昔あった別の試験区分から移行してきた分野である。
  4. 2009年以降はストラテジと呼ばれるビジネス系の分野が午前で出題されるようになり、多くのエンジニアを泣かせることになった。また、午後の選択問題でもストラテジが出題されるようになった。
    • これも元々は初級シスアドで重点分野となっていた。
      • このため、現役のエンジニアやプログラマーの場合はむしろ午後より苦戦するとのこと。
    • ただしこのストラテジと表計算のおかげで、文系でも比較的合格しやすい試験になった、とも言える。
    • 午後でもストラテジ系統の問題が出るが、マネジメントのどちらかの出題になったりとITパスポート試験より比重が少なくなっている。
      • 2009年春から2019年秋までは選択問題としてマネジメントとストラテジが両方出題されていたが、2020年度からどちらか片方しか出なくなった。
  5. CBTになってからは合格率が50%を超えるようになった。しかし、ペーパー時代に比べて、やる気のない者(記念受験者)が敬遠するようになったという側面もあるため、必ずしもペーパー時代より簡単になったとは言い切れない。
  6. 午前・午後とも多肢選択式だが、午後の方が込み入った知識が問われ、上記の通り午後特有の問題もある。過去問は公式サイトでは公開されていないが、参考書やインターネットなりにある。
    • 公式サイトにはPDFが残っているらしく、内部からのリンクは貼っていないが過去問情報サイトからはアクセスできる。
    • また、午後は長文であり年々その分量は増加傾向にある。問題文をよく読まないと分からなくなったり思わぬところでミスをする事故が起きるので注意。
    • 他の区分にも言えることだが、午前と午後で難易度が違いすぎる。
  7. 基本情報の午後のアルゴリズムとプログラミング(表計算を含む)は、応用情報や高度の合格者でも満点を取れる人はほとんどいないと言われるほどの鬼門である。この2つの分野に限ればスキルレベル3.5とすら言われているくらいである。
  8. 午前は1.25点×80問。各設問は独立しており設問間の関連性はない。得点は全設問一緒で(Iパスのように周りの正答率などで変わらない)採点対象外の問題はなく正解数がそのまま得点率となる。
    • 午前の出題構成としては、テクノロジ45-50問程度、マネジメント20問程度、ストラテジ10-15問程度といった感じだろうか。試験の目的からテクノロジ系の問題が増加している(Iパスで45%程度だったのがこちらは6割前後になっている)。Iパスのようにどこからどこまでがどのジャンルかという注記はないが、ジャンルごとに整列している。
    • 午前は1問あたりに掛けられる時間は単純計算すると平均で1分52秒になるが、これとは別に見直しの時間が必要になることと、計算問題などは時間がかかることを考慮すると実質的にはもっと短い。単に用語の意味を問うだけの問題に関しては1分以内に即答する必要がある。
    • 時間に余裕を持たせるコツとしては、考える必要がある問題は後回しにして、知識問題(マネジメント・ストラテジに多い)を先に片付けておくことである。
  9. 午後は1大問につき4-6問程度×5大問=25問程度。各大問ではあるシチュエーションが提示され、それをテーマとした各分野の応用力を問う問題群となる。
    • 午後の配点はセキュリティ20点、1,2つ目の選択問題が15点、アルゴリズム25点、3つ目の選択問題(ソフトウェア開発)25点。各大問内の設問ごとの配点は非公開。
    • はじめの2つの選択問題はハードウェア/ソフトウェア・データベース・ネットワーク・マネジメント/ストラテジとなる。ここでもテクノロジ重視でマネジメント/ストラテジはどちらか一方しか出題されない。
    • ソフトウェア開発は代表的なプログラミング言語であるC言語・Java・Python(かつてはCOBOL)に加え、アセンブラ(使用するものは架空のもの)、表計算となる。
    • 個人的には、ソフトウェア開発は表計算(理由は上記の通り)、残りはデータベース(SQLは覚えてしまえば楽で、問題も午前の対応する問題が複数ある程度なので)と、マネジメント/ストラテジかソフトウェア設計(問題もあまり複雑にはならないため)をお勧めする。
      • マネジメント/ストラテジは出題範囲が広い割に配点が小さいので個人的には微妙。マネジメントとストラテジが両方出題されていた2019年度までは良かったけど…。(ちなみに筆者はマネジメントとストラテジが両方出題されていた時代に合格しています)
    • 時間の余裕を持たせるには、とにかく落ち着くこと。焦っていては問題も理解できない。プログラムを1つずつ追いながら、何をしているのか理解しよう。
  10. 1994年春までは午後が記述式だった。同年の秋から完全マークシート形式に変更された。
  11. CBTの画面構成はIパスとは異なるので注意。IパスはIPAオリジナルのものだが、これとセキュマネは実施会社のものとなる。
    • 左半分に問題冊子のPDFが表示され、午前は右半分に問題一覧(クリックで移動・解答表示なし)とフラグ機能がある(1ページにつき問題1問使用)。
    • 一方午後は大問ごとに1ページを使っている。問題冊子に加え疑似言語の説明がある。セキュマネと違い選択問題があるので、規定の問題数選んでおかないと終了できない。
      • ここで選択しなかった問題は仕様上結果票で「正答率0%」(ただし合計点には影響しない)として表示される。
      • 一応指示された問題数以上に解答することは可能であり、解答した分すべて採点してもらえる。しかし指示された以上に解答したからといって得点が高くなったり高得点のものを採点側で選んで得点としてくれるわけではなく、こちらで選択した問題しか得点には反映されない。一応ソフトウェア開発で表計算を選択したせいで下に見られるのが嫌だという人はこれで他の言語も解答してその実力を見せるということはできるが、時間が足りなくなる。またそうするあまり選択した問題の正確な解答と見直しを忘れないように。
    • このほか、問題の送り・戻しに加えて画面上部に強制終了ボタンがある。
  12. ペーパーテストだったころは文字通り2セクションを午前・午後に分けて1日で行っており、「午前」「午後」と付くのはその名残。CBTになった今は席が空いていればそれぞれ別の日好きな時間帯で受験でき、受ける順番も午後からでよい(ただし予約する順番は午前→午後でないとといけない)。あまり意味はないが先に受けた方が合格基準点を満たさなくてももう片方を受けられ、両方とも採点してもらえる。ここもセキュマネと同じ。
    • 現状に合わせて各セクションの名称を変えるなら午前→「知識」、午後→「実技」だろうか。
    • 予約する順番だけ決まっているのは、決済を午前試験申し込みの段階で行うためである(IPAとは別サイトでの申し込みとなる)。
  13. ほぼ知識ゼロの状態から勉強して受験する者が多いことから、「(体感的には)応用情報やスペシャリスト系より辛かった」と言う者も少なくない。
    • 実際には応用情報やスペシャリスト系の方が基本情報より難しいのだが、基本情報は主に学生や新社会人が受ける試験であるのに対し、応用情報以上はベテランの受験者が多いためにそう言われていると思われる。
      • とはいえ、基本情報のアルゴリズムが、応用情報やスペシャリスト系の合格者から見ても難しい分野なのも事実ではある。表計算にもマクロがあるし…。
  14. 上記にテキストが複数要る話があるが、知識問題の午前と違い午後は別途対策が必要になる。
    • 知識を習得するのが対策となる午前と違い、午後は実際に問題を解くのが対策となるそうだ。
      • あとは国語力が必要なのも午後の特徴である。だから高校の現代文が得意な人に有利と言われている。
  15. 正直、午前はともかく、午後はCBTに向いていない気がする…。
    • CBTは確かに基本情報の午前やITパスポート試験のような基礎知識を確かめる問題には向いているのだが、基本情報の午後のような長文読解力・思考力・応用力を試す問題には不向き。実際、随時実施になって(受験者ごとに問題を変えなければならないため)問題パターンがネタ切れを起こしつつあるし、CBT化は完全に失敗だったと言わざるを得ない…。
  16. ペーパー時代の午前の部については公式サイトで過去問が(正解を含めて)公開されている他、基本情報技術者試験ドットコムというサイトの過去問道場というコーナーでクイズゲームのような感覚で練習できる。
    • 過去問道場には解説もあるから、正解じゃない選択肢についても勉強できる。
  17. 試験終了後画面上で結果を見ることはできない。終了後1-2時間で認証用コードが送られてくるので、それでログインすれば見られる。
    • 画面には印刷ボタンしかないが、印刷画面で「PDFとして保存」を選択すればPC上に保存可能。
    • この結果票からは午前はジャンルごと、午後は大問ごとの正答率と(区分ごとの合計問題数を把握しておけば)正答数しかわからない。総得点も書いてあるが、Iパスのように公式かつ正確なものではなく、正答率をジャンルまたは大問ごとに重みづけして計算した(正答率×その区分の配点の和)参考点に過ぎない。午前の配点は各設問均等で公表されているため正確だが、午後は大問内の各設問の配点は非公表であるため実際の得点とは異なる可能性がある。
    • ペーパーで試験を行っていたころは郵送でも結果を見ることが出来たが、CBT化に伴い郵送は廃止された。
資格試験検定試験
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情報処理技術者試験(IPA) ITパスポート | セキュマネ | 基本(分野別|出題内容) | 応用 | 高度
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関連項目 ベタの法則(オススメと言われる資格の法則) | 取る意味がない資格の法則

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関連資格 情報処理技術者試験ITパスポートセキュマネ基本/出題内容/分野別応用高度
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関連組織・団体 IPA
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