岩手の言葉
岩手の言葉[編集 | ソースを編集]
- 日本語なのだが、ところどころ単語がアイヌ語といっしょ。「バッケ」「サンペ」「セダ」「マキリ」「ベコ」。江戸時代までアイヌ人が普通に住んでいたので、岩手からアイヌに伝わった語もないわけではない。
- 実は英語起源の単語もある。江戸時代、三陸沖で勝手にアメリカ船と商売をしていたからだ。
- それを言ったらロシア語起源もある。江戸時代、水沢には何故かロシア語塾があった。
- 江戸時代、イルクーツクには宮古出身の日本語教師がいたそうだ。
- 江戸中期、来日したロシアのレザーノフはある程度日本語を話せた。南部弁だったそうだ。同行したロシア人通訳が「オラの爺さま、宮古だ。」と言ったとか言わなかったとか。
- 江戸時代、イルクーツクには宮古出身の日本語教師がいたそうだ。
- それを言ったらロシア語起源もある。江戸時代、水沢には何故かロシア語塾があった。
- 実は英語起源の単語もある。江戸時代、三陸沖で勝手にアメリカ船と商売をしていたからだ。
- 一山越えると方言が変わるので言葉が通じない。
- 山というか、藩。
- いやいや山でしょ。藩内でも言葉が変わる。「釜石〜べんたら、盛岡〜なはん」とか
- おかげで、南部藩の言葉だからって「南部弁」とひとまとめにできないくらいだ。
- 「なはん」は稗貫だべぇ?
- 県北で「なはん」て言う人あまり聞いたことねがんす。
- 標準語がなかなか伝わらない。他地方の短い地名を伝えるにも一苦労である。
- 最低でも、二戸弁・久慈弁・盛岡弁・宮古弁・西和賀方言・伊達・気仙語くらいの分類が必要。
- 語尾に「っけ」をつけるが、他県民が聞くと「っけ?」と疑問形に聞こえるため、話が収束しない。
- 例:「昨日、焼肉くったっけ。」「食べてないよ。」「だから、焼肉くったっけ!」「食ってないって言ってるだろ。」
- これだけで終わる使い方をするのは、一部の若いもんでは。通常例:「彼女と焼肉食ったっけ、後はキスやんたがられてわがねがっけ」
- 「っけ」はもともと古文の「けり」(回想・過去)である。岩手は未だ万葉時代である。
- 「っけ」はもともと古文の「けり」なので、「初めて気づいた詠嘆」(≒過去)でもある。例:「そごさ、コンビニ立ったっけ。」
- 語尾に「った」をつけて「過去形」になる例もある。
- 例:「昨日、ウチの孫が立ったった。」「ほう!立ったのすか?」「ああ、立ったった。」)
- コレは実は「過去完了形」なので、岩手県民は英語の授業で過去完了を教わるときに、全くとまどわない。
- 岩手県民の「~た」は過去形ではなくて現在完了。「~してました」って言われたら、今も続いていると思わなければいけない。
- うちの方では過去形の時も使うよ「食べだった」「言ったった」とか。
- 例:「昨日、ウチの孫が立ったった。」「ほう!立ったのすか?」「ああ、立ったった。」)
- 例:「昨日、焼肉くったっけ。」「食べてないよ。」「だから、焼肉くったっけ!」「食ってないって言ってるだろ。」
- フキノトウを方言で「バッケ」と呼ぶが、圏外の人間には「バカ」に聞こえるらしい。
- アイヌ語でフキノトウのことを「パケ」と言う。「頭」の意味だそうだ。バッケは古代からの蝦夷語なのかな?
- 日本語からアイヌ語に入っていった言葉はいくらかあるらしい (神→カムイとか)。逆ももちろんあるんだろうな。
- 県外から嫁いで来たお嫁さんが、お婆さんに「このバッケ喰え(このフキノトウ食べなさい)」と勧められたのを「この馬鹿喰え!」と言われたと勘違いして号泣した。
- 津軽弁でもフキノトウは「バッケ」。
- アイヌ語でフキノトウのことを「パケ」と言う。「頭」の意味だそうだ。バッケは古代からの蝦夷語なのかな?
- マンガ「美味しんぼ」にはやたらと岩手の人間が登場するが100%訛りがヒドい。
- マンガ『クッキング・パパ』に登場する田中の大学時代の友人花田は岩手出身という設定ながら、訛ってないで、ちゃんと標準語らしき言葉を福岡で話してるぞ。最近もちゃんと煎餅汁を教えてるし(って、あれは八戸の料理という感じだけど)。
- マンガ『風雲児たち』での高野長英や大槻玄沢たちはすごく不自然な岩手弁だった→くおら、みなもと太郎!
- マンガ『風雲児たち 幕末編』で吉田松陰を脱藩させる原因を作ってしまった盛岡藩士江幡五郎の盛岡訛りもひどいもんだと思うのだが?→くおら、みなもと太郎!
- みなもと太郎は大黒屋光太夫を過大評価して、津田夫を過小評価していた。司馬遷太郎を元ネタにしていることはミエミエ。くされ関西人の本なんか読むな。
- そもそも岩手の言葉は仮名表記できない。母音が7つあり、さらにそれが重なった二重母音を使いこなしている。かっこいいぜ!
- 大正天皇の東北行幸でも「訛り過ぎ!何とかならんのか」と怒られた、という逸話が。
- 明治天皇じゃないの? 明治天皇は晩飯に蕨の胡桃和えを出されて「まこと糞のごときものを食らふ岩手県民」と言ったそうだ。
- 大正天皇は原敬に育てられたようなもんだぞ。岩手に悪感情を持っていたか?
- マンガ『「とりぱん』に出てくる動物のセリフも訛りすぎてて、注釈がほとんどないのがもどかしい。あれも盛岡弁?
- マンガ「ジパング」の草加は紫波出身という設定だが訛りはない。
- 沿岸南部の方言で新約聖書を翻訳出版した人がいる。
- あまつさえ、わざわざバチカンまで行ってヨハネ・パウロII世に献上してきた。
- 実はバチカン大学の先生が大船渡出身で、バチカンにいる日本人はケセン語話者だったのだ。
- バチカンにいる3人の日本人のうち2人がケセン語話者で、ローマ教会で日本語と言ったらケセン語のことをさす。
- 実はバチカン大学の先生が大船渡出身で、バチカンにいる日本人はケセン語話者だったのだ。
- 出版した山浦玄嗣(はるつぐ)氏は大船渡市在住のお医者さん。この方言を「ケセン語」と名づけ、日本語とは別言語と考えている。
- え、生きてるの!?
- 生きてるも何も、うちの実家の主治医だ。
- 俺もケセン語しかしゃべれねぇ。だがそれで良い。
- え、生きてるの!?
- あまつさえ、わざわざバチカンまで行ってヨハネ・パウロII世に献上してきた。
- 物を捨てる事を「投げる」という 例)『子供の勉強机がいらなくなったから投げる』
- 内陸民はボソボソしゃべり、沿岸民はグダグダしゃべる。
- 口をあまり開かず喋る故にフランス語っぽいとかなんとか。
- 盛岡弁ほど廃れた方言は他にはないと思う。
- 盛岡人にとって盛岡弁は歴史的遺産ではあるが、生きた方言ではない。
- 盛岡弁の代表的な言葉に「あのなはん」「おでってくなんせ」「~でがんす」などがあるらしいが、若い人は勿論、年配の人も使わない。
- 十分生きた方言だと思うけどなぁ。60代以上の方はまだ使ってますよ。
- 一説によると、東北で訛りが一番薄いのは盛岡~花巻の一帯らしい。
- 昔県北出身で、東京に出稼ぎに行った16歳の男の子が一言もしゃべれず部屋で自殺した事件があり、その時、標準語をきちんと教えようという岩手の教師の集まりがあったらしい。だから、岩手の学校では比較的語尾のなまりはなく、イントネーションを正しく発音させることに、こだわりを持ってやってた先生が多かったらしい。
- 盛岡~花巻は東北新幹線の終点だったのと都市化による開発がすごい地域だから、標準語の流入が比較的早かったのもあるかと。
- 盛岡人にとって盛岡弁は歴史的遺産ではあるが、生きた方言ではない。
- NHKの朝ドラで有名になった「じぇじぇじぇ」は小袖町でしか使われていないらしい。外は「じゃじゃじゃ」
- 発音的には「じゃっじゃっじゃっ」という感じに小さい「っ」が入る。
- IBCで「じゃじゃじゃTV」なるテレビ番組を放送している。
- 宮澤賢治の影響で、英語よりもエスペラントに親近感がある。もしかしたら英語より、エスペラント話者が多いかも
単語集[編集 | ソースを編集]
- 「どんどはりゃ」=「だったとさ」
- 「どんどばれ(どんど晴れ)」=「めでたしめでたし」
- 遠野物語などで普段方言を使わない層にもよく知られている方言の一つ。
- NHKの朝ドラの題名にもなっている。
- 「曇々晴れ」が語源だという説がある
- 「あべ」=「行く」
- 「行こう」だと思います
- それは「あばい」になります
- 「行こう」だと思います
- 「ねまる」=「座る」
- 「しょす」=「恥ずかしい」
- 「おだず」=「ふざける」
- 「なったき(する)」=「いい気になっている」
- 「なったき」は通じる土地が飛び地のように分布している不思議な言葉。また世代でも通じる・通じないがある。
- 「はあ」=「もう」
- 嘆息、感嘆ではない。「おら、はあもう行がれね(=私はもう行けません)」と使う。
- 「きゃっぽ(する)」「かっぽ」=「靴の中に水が入る(ために気持ち悪い)」
- 「きゃっぽ」等は岩手県南〜宮城県北のごく一部で使われている。
- 「キャッパリ」とった =靴の中に水が入った 水沢、胆沢で言います
- 九戸地方でも通じる
- 「まける」=水などをこぼす『ほりゃそんなごど(事)するど水まげっと』
- 県外に出るまで標準語と思っていた。飲み会で「カクテルまかしちゃった、エヘ」周囲(固)
- 「きしゃめる」=事柄を終わらせる 『さっさど仕事をきしゃめで帰るべぇ』
- 「時間まぶり」=退屈で時間の過ぎるのを待つ、暇をもてあますこと
- 「まぶる」= 見守る
- 『今日は仕事が暇で時間まぶりしてだぁ』
- 「あぐど」=かかと
- 「きゃなぁ」=腕
- 「すねがら」=脛
- 「とすけもの」=くじ引き
- 「たろひ」=つらら
- 垂る氷が語源らしい。
- 「わらす」=子供。「わらしゃんど」は複数形。
- ただ最近は「ガキめら」にとって代わられつつある。
- 「おばんです」 = 「こんばんは」
- 本来は「おばんでがんす」。ローカルニュースのタイトルにもなっており、最も有名な南部弁の一つとも言える。
- 「まるく」=巻き取る。まとめる。『そのロープまるいでおげ』
- 「~めぐ」=標準語の「~つく…のような状態」と同じ。『ねっかめぐ』ねばつく。『がさめぐ』ガサつく。などのように使用。
- 「けっちゃ」=逆、さかさま。『このわらす、しゃっつば、めぇうすろ、けっちゃにきてらじゃ』和訳…『この子、シャツを前後逆に着ているよ』
- 「~だじゃ」=仙台弁の「~だっちゃ」がさらに北に来て変化したもの。「~だべ」の代わりに使うことが多い。共通語の「~だろ?」に該当する「例:そうだじゃ(そうだろ)?」
- これの強い断定形に「~だべじゃ(あ)」と「だべ」と「だじゃ」をくっけた言葉があり、県民は激昂すると口に出やすい。共通語の「~じゃないか」。「例:おめさん、ワレと結婚するって言ったはずだべじゃ(お前、俺と結婚するっていたじゃないか)!」
- ワレ=「私・ウチ・自分」一人称。関西弁や広島弁の「ワレ」とは対象が違うので注意。「それワレのだ!」と言われたら、「それはお前のだ!」ではなく「それは俺のだ!」になる。
- ワレは女性も案外使う一人称で、おしとやかな女性が使うとびっくりされる。
- 「うるかす」=(食べ終わった食器や使った後の炊飯器の釜等を)水に漬け置きする。
- 宮城県の方言だが盛岡辺りでも以外に通じる。
- 北海道~福島で通じるよ。場所によっては北関東でも。
- 宮城県の方言だが盛岡辺りでも以外に通じる。
- 「まずら」=まるごと。「例:その袋まずら取ってけろ」
- 「ふどる」=足元がぬかるむ様子
- 「かます」=かきまぜる。
- 「いずい」=しっくりこないという感じだが、無理に言い換えると微妙なニュアンスを表現できない。いずいとしか言いようがないw
- 「じぇんごたれ」=田舎者。
- 「おあげんせ」=召し上がれ。
- 気仙地方では「あがらっせ」
- 「~(さ)さる」=(故意ではなく)~してしまう、~できる
- 「押ささる」=(故意ではないが)押してしまう、「書かさる」=書ける、「書かさらない」=(ペンのインク切れとかで)書けない
擬態語[編集 | ソースを編集]
- 「もれもれ」=たくさん、多く、大量。『今日のおまづり、もれもれど人ではってら』
- 「だんがだんが」=勢いのある様子。『だんがだんがど、走ってきた』
- 「はちゃはちゃ」=落ち着きのない様子。『このわらす、はちゃはちゃづいごど』または「はちゃ」単独で使用し『はちゃめぐ』などとも表現する。