平均寿命

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人間の平均寿命の噂[編集 | ソースを編集]

  1. その国や地域で生まれた人が生まれてからどのくらい長く生きられるかという期待値のことである。
  2. 平均余命とも言う。
    • 厳密には「0歳児の平均余命≒平均寿命」だが。
    • また、喫煙や放射線被曝などの有害要因によって平均余命がどのくらい短縮されるかを算出したものを平均余命損失と言う。
      • 大気汚染も平均寿命を縮める要因になり得る。
  3. 一般論で言えば女性の方が男性より長い。
    • これは男性の方が女性より責任の重い仕事を任されることが多くストレスが溜まりやすいためと言われている。
    • ヒトに限った話ではなく、大半の生物はオスよりメスの方が生命力が強い。
    • 女性の方が肝臓の機能が優れている。
    • 人間の場合は社会的なことも影響しているが、その要素が無くなったとしても女性の方がやはり数年長く生きる。
    • 女児より男児の方がやや多く生まれてくるのも、オスの方が死亡率が高いため成人した時に1対1になるようにする仕組みと言われている。
    • 酷い国だと平均寿命が性別の違いで10歳以上の差がある場合も…。
      • 戦争中の国家だとこれが顕著。
    • 極端に女性がこき使われる文化圏(10代での妊娠による死亡が多いなど)だと女性のほうが低い例もあるが、現代においてはごく僅か。
  4. これが79歳未満だと先進国扱いされない。
    • 肥満大国と言われ先進国の中では最も不健康な人が多いアメリカですら79歳なので…。
    • ただ発展途上国の中にもチリコスタリカキューバなどのようにアメリカより長い国も存在する。
    • 特に65歳未満の国には失敗国家と言われる国も多い。
    • 識字率、一人当たりGDP、民主主義指数、人間開発指数などと共に先進国と発展途上国を見分ける指標の一つになっている。
  5. 裕福な国(一人当たりGDPが多い国)、人口が少ない国、治安が良い国、温暖な国であるほど有利。
    • 逆に貧しい国、人口が多い国、戦争をしていたり治安が悪い国、寒い国は不利になりがち。
      • 戦争をすると若者が多く亡くなってしまうため、平均寿命が著しく下がってしまう。(1940年代の日本もそうだった)
      • 平均寿命の推移の折れ線グラフを見て、特定の年だけV字になっている場合はその年に戦争や大虐殺などの国家危機があったことを示している。
        • 人口ピラミッドを見てもそのタイミングだけ妙にえぐれているところも多い。
  6. 時々ある勘違い。「老人が長生きする国ほど平均寿命が長い」
    • 正しくは乳幼児死亡率が低い国。実際、平均寿命が短い国でも長生きする人は沢山いるので…。
      • 時々「平均寿命が短くなると高齢化率が上昇しないので良い」と言う人がいるが、そういう人は「平均寿命が短い≒子供が早く亡くなっている可能性がある」ということを理解していないことが多い。
      • なので「江戸時代の平均寿命は30歳」と言われても、単に30歳で全員亡くなっているわけではない。
    • アメリカや発展途上国などは底辺層を蔑ろにしているせいで若者の死亡率が高く、必然的に平均寿命が下がってしまう。
    • もっとも平成に入ってからの日本などは老人が平均寿命を引き上げている面もあるが。
  7. 世界平均は72歳くらい。
  8. 人口ピラミッドの形状と強い相関関係にある。
    • 山型だと「出生率は高いが平均寿命も短い」、釣鐘型だと「平均寿命が長い」、壺型だと「平均寿命は長いが出生率が低い」って感じ。
      • ちなみに戦前の日本は山型、現代の日本は壺型。
  9. どこの国でもそうだが、一般論で言えば富裕層ほど長生きしやすいと言われている。
    • 理由は富裕層は健康に気を遣う人が多いから。
    • 貧困層は長生きするのが難しい(長生きする人がいないわけでは無いが…)。長寿国の日本ですら例外では無い。
  10. 生物学的には人間の寿命の限界は50歳らしい。
    • 50歳を過ぎてから体力や脳の機能が大幅に衰える人が多いのはこのため。
    • でも今は医療技術の進歩によってこれの倍以上生きる人も沢山いる。
      • そもそも繁殖期を過ぎてからも生き続ける動物は人間以外はあまりいない。
  11. きわめて運が良くないと厳しいが、理論上は150歳まで生きることも可能らしい。
  12. 時々、日本の左翼の中には「健康的な生活を送っているマサイ族やイヌイットを見習いなさい」と言っている人がいるが、実際にはマサイ族やイヌイットの平均寿命は日本人より遥かに短いということには殆ど触れていない。
    • それどころか、マサイ族やイヌイットの平均寿命は新興国の人々より短いのである。
  13. 平均寿命から「寝たきりなどの要介護の年数」を引いたものを健康寿命と言う。
    • 逆に平均寿命から健康寿命を引いたものを延命期間と言う。これが長いと単に「平均寿命が長い」からと言ってあまり素直に喜べない…。
      • 現代の世界では、それなりに長生きする国の間ではさほど差がない(10歳前後)。
      • 後発開発途上国、紛争国家などは乳児の死亡、銃撃や爆破による突然死が多いため、延命期間は却って短い。
        • 戦争の影響でも手足を失う、PTSDなどの後遺症でQOLが著しく落ちた人が多い場合はそうとも言い切れなくなる。
  14. 一般論で言えば、高齢化率が高い国は平均寿命も長い場合が多い。
    • ただしシンガポールのように移民を大量に受け入れている国(平均寿命は長いが高齢化率は低い)や、東欧のように出生率が低く乳幼児死亡率が高い国々(平均寿命が短いのに高齢化率だけ高く深刻な人口減少に悩まされている)にはこれは当てはまらない。
  15. 下痢を起こす感染症(細菌性赤痢、腸チフス、コレラ、アメーバ赤痢、ロタウイルスなど)が流行している地域は、脱水症状で命を落とす子供が多いので平均寿命が短い。
    • 世界では年間100万人以上の子供が下痢性疾患で亡くなっている。
    • 下痢性疾患の多くはトイレが整備されていない発展途上国で流行しており、先進国で大流行が起こることは殆ど無い。
      • ただし日本でも1996年に腸管出血性大腸菌O157の大流行が、2006年にノロウイルスの大流行が発生したことはある。
    • なおロタウイルスは近年、麻疹や風疹などと同様にワクチンで予防できるようになった。
  16. 平均寿命が短い地域では結核やマラリア、エイズも流行している。
    • これらを世界三大感染症という。なお結核とエイズについては先進国でも患者が少なくない。
    • この他にも発展途上国ではワクチンが普及していないため様々な感染症が流行しやすくなっている。

各国の平均寿命[編集 | ソースを編集]

  1. 上位常連は日本韓国シンガポールイスラエルイタリアフランススペインルクセンブルクスイススウェーデンアイスランドカナダオーストラリアニュージーランドなどである。
    • 厳密には独立国家でない地域やミニ国家を含めるならもっと沢山あるが…。
  2. ヨーロッパでは南欧北欧に長い国が多く、西欧イギリスドイツなど)はやや短い傾向がある。
    • ある程度規模が大きい南欧の国を平均寿命が長い順に並べると、イタリア≧スペイン>ギリシャポルトガルマルタという感じ。
      • ちなみにギリシャとドイツが同じくらい。マルタとイギリスが同じくらい。
    • 経済的にはイタリアやスペインより裕福なはずのドイツは、平均寿命だとイタリアやスペインより2歳程度低い。
      • ドイツより気候が温暖で魚をよく食べる文化が良いのかもね。
  3. だがもっと短いのは東欧旧ソ連諸国。経済的には発展途上国レベルの国が多く、しかも寒い気候も災いしている。
    • 東欧の殆どの国はアメリカよりも短い。
    • 特にロシアはお酒の飲み過ぎによって北朝鮮並みの短い平均寿命となっている。
      • 一応プーチン大統領の命令によって度数の高いアルコール飲料(ウォッカなど)が値上げされたり、深夜の酒類の販売やお酒に関するCM・広告が禁止されたため20世紀末期よりはだいぶ改善されたが、それでも先進国の領域には達していない…。
      • ソ連崩壊によってソ連時代より平均寿命が下がっていた時期があった。ソ連時代と同程度まで回復したのは2010年代以降の話である。
        • その原因の一つとしてジフテリアの大流行がある。経済危機によってワクチンの供給量が大幅に不足し、多くの人が亡くなった。
      • ロシア人は女性は75〜76歳程度ありそこまで短くも無いのだが、男性の平均寿命が64歳程度とかなり短い。(北朝鮮の男性が66歳だからそれより短いということになる)
    • ウクライナベラルーシモルドバも70〜71歳程度と短い。
      • しかも合計特殊出生率も低いので、日本以上に急激な人口減少に悩まされている。
    • 旧ソ連の中でもアジア側の国(カザフスタンタジキスタンなど)は特に短く、トルクメニスタンのように65歳程度の国すらある。
  4. アフリカは全体的に短い国が多い。
    • アフリカで最もマシな国ですらアメリカより短いのである。
    • 特に酷い国だと49〜50歳クラスである。
      • 1990年代前半は30歳代前半の国もあったことを考えれば、やはり改善はされている。
    • 最近のランキングだと平均寿命が60歳未満の国は中東のアフガニスタンを除いて全てアフリカの国だった。
    • アフリカの中でも特に短いのはソマリアエスワティニレソト南スーダン中央アフリカモザンビークシエラレオネチャドコートジボワールジンバブエあたり。ただし年によって順位が入れ替わることもある。
    • アフリカでほぼ唯一発展していると言える南アフリカ共和国は平均寿命だとアフリカの中でも短命の部類に入る。
      • これはエイズが蔓延していること、人種差別が酷く未だに白人以外は貧困層が多いこと、戦争していないにも関わらず殺人事件が非常に多く紛争地域並みに治安が悪いことなどが原因。
      • ボツワナも南アフリカ同様経済的に安定して平均寿命もアフリカトップクラスだったが、一気にワーストクラスに転落。最近は復調傾向だが。
    • レユニオンマヨット島はアメリカより少し長いくらいの平均寿命を誇るが、独立国では無くフランスの海外県である。
  5. G7内で順位を付けると日>伊>仏>加>独>英>米になる。
  6. アフリカの陰に隠れがちだが、南アジアインドを含め全体的に平均寿命が短い。
    • 70歳未満の国が殆ど。
    • 一部の富裕層以外の大部分の国民が貧困に苦しんでおり、なおかつ不衛生でコレラや腸チフスなどが流行しやすい。
  7. 20世紀初頭は欧米先進国を含め50歳を超える国が存在しなかった。
  8. 東アジア諸国で順位を付けると日本≒香港≒マカオ>韓国>台湾中国北朝鮮モンゴルになる。
    • ちなみに台湾とアメリカが同じくらい。
      • 油を沢山使った料理が多いことや公衆衛生に対する意識があまり高くないことが台湾の平均寿命が(先進国の中では)短い理由になっていると思われる。
    • 中国はだいたい75歳前後だが、人口大国であることを考慮するならばかなり健闘していると言える。
    • 実は韓国(南朝鮮)と北朝鮮は1980年代までは大差無かったのだが…。
      • 南朝鮮がその後も順調に伸び続けて(独立国としては)東アジアでは日本に次ぐ長寿国になったのに対し、北朝鮮はソビエトからの援助が打ち切られて経済が壊滅状態になり大飢饉が発生して平均寿命が下落した時期があった。その後もあまり伸びていない。
      • 韓国は今では世界のTOP10に入っている。
    • 韓国人が長寿なのは国民食のキムチで乳酸菌を沢山摂取しているからという説もあるらしいよ。(キムチの乳酸菌はヨーグルトよりも質が良いそうだ)
      • 日本のヤクルトも韓国で大人気だそうです。
  9. 北欧のデンマークは意外と平均寿命が短い。(それでも東欧よりはマシだが…)
    • 理由は移民を大量に受け入れていること、タバコやお酒が好きな国民性などと言われている。
    • でも幸福度は世界でもトップクラスに高い。
    • ちなみに地獄のような寒さで知られるグリーンランドはもっと短い(70歳代前半)。
      • グリーンランドに多いイヌイットの人たちは糖尿病や脳卒中、心臓病などが少ないというが、そもそも生活習慣病になる前に亡くなってしまう人が多い。
      • 本土に比べてもインフラが貧弱(発展途上国に近い)なのが原因らしい。
  10. 東南アジアで長寿国と言えるのはシンガポールだけ。他でマシな国はブルネイでアメリカと同じくらい、ベトナムマレーシアタイが74〜75歳くらい。
    • シンガポールは今じゃ日本に並んでいる。
    • 他の国は70歳未満。特にラオスミャンマーは65歳程度と世界的にも短い部類に入る。
    • ベトナムの平均寿命は多くの人が亡くなったベトナム戦争の期間中は低迷しており、1972年には60歳を下回ったが、1990年代に入ってから70歳を超えるようになった。
  11. 中東で唯一の長寿国であるイスラエルは82歳だが、パレスチナは72歳と短い。
  12. アメリカの平均寿命は停滞どころか縮んでおり、2020年には77歳まで低下してしまった。
    • 今では発展途上国の中国と大差ない。
      • 2021年、ついに逆転した。
    • アメリカは人種毎の平均寿命の差が大きい。白人は西欧諸国と大差無く、ヒスパニック系に至っては日本人と大差無いレベルだが、黒人の平均寿命は70歳代前半である。
      • 日系アメリカ人は他のアメリカの人種よりも長生きするらしい。
        • アジア系は全体的に貧困層が少ないので長生き。
      • ネイティブアメリカンは黒人よりさらに短い。
    • 州毎の平均寿命ってのもあり、最も長いのはハワイで82歳(近年は少し下がって81歳だが)。日本や南欧諸国と大差無い。これは気候が温暖であること、治安が良いこと、日本と同様に魚介類や海藻をよく食べることなどが理由と言われている。
    • ちなみにプエルトリコは本土とほぼ同じくらい、グアム北マリアナ諸島(サイパンなど)は本土よりやや短いらしい。
    • ヴァージン諸島は本土より少し長いらしい。
    • 2021年、アメリカの平均寿命はさらに76.1歳まで低下。
      • 1990年代の水準まで戻ってしまった。
      • このまま再浮上がなければ2030年代には世界平均(同年73歳)さえも下回りそう。
    • 国民全体が等しく短命化しているのではなく、60代以下で死んでしまう貧困層(特に男性)が急激に増えていることが原因。富裕層は他の先進国並みに寿命が伸びている。
      • 底辺層を蔑ろにしており、ドラッグにハマったり犯罪に走る若者が多いのが最大の敗因だと思う。やっぱり教育って大切だよね。
      • 他の先進国のような国民皆保険制度が無いのも理由の一つかと。
  13. 一方、アメリカの隣国のカナダは81〜82歳であり、南欧や北欧諸国にも引けをとらない。これはアメリカほど貧富の差が顕著で無いことが理由かと。
  14. 南米だとチリが唯一の長寿国か。
    • 意外かもしれないが、アメリカやイギリスなど一部の先進国よりも長い。
      • チリは発展途上国で唯一80歳を超える国である。
    • コスタリカ、キューバも79歳くらいなのでまあまあ。
      • キューバは社会主義国家であり決して裕福な国とは言えないが、高福祉国家なので平均寿命が意外と長い。
    • 逆に中南米だとハイチガイアナボリビアは70歳を下回っている。特にハイチは62歳程度とかなり短い。
    • ちなみにアルゼンチンメキシコは76歳くらい、ブラジルは74歳くらい。
    • 独立国では無いがグアドループ、マルティニーク(共にフランスの海外県)もカリブ海の島々の中では長寿である。
  15. オセアニアは長寿国が少ない。
    • オーストラリア、ニュージーランドは長寿国。グアム、北マリアナ諸島もまあまあだが…。
    • パプアニューギニアは62歳程度であり世界的に見てもかなり短い。
    • ソロモン諸島も67〜68歳程度なので短い。
    • 41歳寿命説でも「ストレスが少なすぎて却って寿命が短い」って書かれてた覚え。

日本の平均寿命[編集 | ソースを編集]

平均寿命/日本

著名人と平均寿命[編集 | ソースを編集]

  1. 日本とも関連するが、政治家は長生きする人が多いらしい。
    • 一般市民より裕福であること、体力的にも精神的にもタフであることなどが長生きの秘訣か。
    • アメリカ大統領だとカーター(2021年10月時点で97歳)、父親の方のブッシュ(享年94)、フォード、レーガン(共に享年93)、父親の方のアダムズ、フーバー(共に享年90)、トルーマン(享年88)、マディソン(享年85)が長生きしている。
    • イギリスの女性首相だったマーガレット・サッチャーは享年87。
    • とは言え、過労によって若くして亡くなってしまう人や、暗殺されてしまう人もいる。
      • 前者は日本の小渕恵三元首相(享年62)、後者は日本の伊藤博文(享年68)、原敬(享年65)、アメリカのリンカーン大統領(享年56)、ケネディ大統領(享年46)などが有名。
        • 小渕氏は元々人気が高かったが、若くして亡くなってしまったため悲劇の宰相として扱われることも多い。
  2. 中国の皇帝は、その時々によって異なる。
    • 往々にして、安定していた時代ほど長寿であり、そうでない時代は非常に短命だったりする。
      • 短命な皇帝には、諡として「少(若いという意味)」「霊」「殤」「廃」「哀」などが送られる。
        • 短命ではなく単に悪政を敷いた場合、次の皇帝に殺害された場合も悪いイメージの諡が送られる。
      • 逆に名君だった場合には「昭」「明」「孝」などが送られた。
      • 但し初代皇帝など即位した時がもう既に高齢の場合はこの限りではない。
    • 後漢の皇帝のうち、50まで生きたのが初代の劉秀(光武帝、62歳没)と最後の劉協(献帝、53歳没)のみ。
      • 2代の劉荘(明帝、47歳没)を除くと後は40までに没している。
    • 逆に最長なのがの乾隆帝(在位61年、89歳没)。在位期間では惜しくも祖父の康熙帝(在位62年、68歳没)には負ける。
      • やはり時代が下れば下るほど長寿の比率は上がる。
      • が、歴代2番目の長寿は南朝梁の武帝(蕭衍、85歳没)と1000年以上前の人物である。3番目は歴代唯一の女帝則天武后(81歳没)。
  3. 近現代の国王・女王だと、英国のエリザベス2世(在位70年、96歳没)とタイのラーマ9世(在位70年、88歳没)が日本の昭和天皇(在位62年、87歳没)と並んで長寿。

平均余命[編集 | ソースを編集]

  1. その年齢だった人が、今後どれだけ生きられるかを計測するもの。
  2. 平均寿命とは似て非なるもの。
    • 0歳の平均余命を俗に平均寿命と称するので、平均寿命⊂平均余命ではあるが。
  3. 単純に言えば、今20歳の人が15歳で亡くなることはあり得ないので、20歳までに死ぬ因子を除外した数値となる。
    • 例えば「20歳の平均余命が65年」とあれば、今20歳まで生きている人は現在の医療技術・環境であれば85歳まで生きられる可能性が高いというところ。
  4. 乳幼児の死亡率が高い途上国(および近世以前の社会)では、平均寿命と平均余命で逆転現象が起こることも。
    • 例として昭和20年(終戦直後)の日本は、平均寿命(=0歳児の平均余命)が23.9歳だったのに対し、1歳児の平均余命が28.8年と逆転現象が起きている。

生存率[編集 | ソースを編集]

  1. 癌などの病気でよく耳にするアレ。
  2. 一般的には「5年生存率」「10年生存率」がよく使われる。
    • よく使われる「相対生存率」は、日本人全体(性別や年齢などで当人に近い同等の集団に分けるる)で5年後に生存している人の割合に比べてどのくらい低いかで示される。
  3. 一般的にはステージが低ければ低いほど完治しやすく、生存率も高い。
    • 生存率が高いのは甲状腺癌(未分化癌を除く)や前立腺癌で、ステージIやIIでも100%近い生存率である。
      • この手の癌については一定以上の加齢である程度の病変が生まれるという説もある。
      • 原発事故等で一斉に検査したら甲状腺の異変が見つかりやすいのも、一説には事故関係なく病変が生まれている(無論それが悪化することなく老衰や他の病気で亡くなるケースも多い)というのがあるとか。
    • 逆に生存率が低いのが膵臓がん。医療技術が進歩した今でも5年生存率が1桁なんてものもある。
      • 「膵臓が沈黙の臓器と呼ばれ、病状がかなり悪くならないと目立つ症状が出ないこと」「他の臓器に転移しやすいこと」「膵臓の場所的に治療が難しいこと」などが理由らしい。
        • 似たような理由で胆嚢癌や肝臓癌なども(膵臓癌ほどでは無いが)生存率が低い。
      • 甲状腺でも未分化癌は相当進行が速いらしい。

関連項目[編集 | ソースを編集]

医療
医療関係のお仕事 医者 | 歯科医師 | 看護師 | 獣医 | 薬剤師 | MR | ソーシャルワーカー | 栄養士
資格試験 衛生管理者
ファンの噂 JIN-仁- | 献血
ベタの法則 病院に患者が来なくなる法則 | 医学部 | 医師・看護師キャラ
医療機関 | | 献血 | 精神病院 | 医療ドラマ | 歯医者 | 保健室 | 予防注射
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