本物になった偽モノ
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独立済み[編集 | ソースを編集]
間違いないモノ[編集 | ソースを編集]
言葉[編集 | ソースを編集]
- 「経」 の読み
- 山口謠司氏の 「ん 日本語最後の謎に挑む」 (新潮社) では第二章において 「ん」 の起源について説明されているが、その47ページからの文章に決定的な文章が書いてある。
- 「我々は 「経」 という漢字を 「ケイ」 と振り仮名を振って読んでいるが、じつは 「ケン (グ) 」 と仮名をつけるのが正式の漢音の読み方だったのである。」 [1]
- 漢字の「仮借」
- 本来漢字は表意文字だが、同音・類似音の文字を代用し、表音文字のように使ったものが定着したものがみられる。
- 本来の意味で用いる場合には偏や旁などが付け加えられる場合も。
- 食事療法
- 本来は「食餌療法」だが、今ではどちらも使われる。
- 存亡の危機(そんぼうのきき)
- 本来は「存亡の機」(そんぼうのき)なのだが今では「-危機」とする人が8割以上にも及ぶとの事。
- 独壇場(どくだんじょう)
- 本来は「独擅場」(どくせんじょう)だが、今ではこちらのほうが死語になっている。
- KindleFire (Amazon) でも 「どくせんじょう」 と入力しても出てこないぐらいになってしまったほど。
- ここ30年ぐらいはメディアなどでも「独壇場」の方しか聞いたことがない。
- 和製漢語
- 漢字は中国発祥だが、日本独自に作られた漢語も多い。
- これは幕末から明治にかけて流入した西洋の文物・概念を漢字にあてて翻訳したものが多かったため。
- 中には元からあった単語に訳語を当てはめたものもある。
- これらの言葉は日本のみならず中国でも普通に使われている単語が多い。
- 例えば階級、共産主義、左翼、唯物論、人民、共和国などの単語も日本発祥だという。
- これは幕末から明治にかけて流入した西洋の文物・概念を漢字にあてて翻訳したものが多かったため。
スポーツ[編集 | ソースを編集]
- 金属バット
- もともとは、木製バットが折れやすく経済的負担が大きいことからの代用品だったが、高校野球の世界に関する限り今では完全に定着している。
- 「ボールが飛びやすく野手が危ない」という理由から、「木製に戻すべき」という本末転倒な問題提起が定期的に発生する。
- 竹刀
- 下の木刀と同様。
- ただし、竹光は今でも偽物扱い。
- 獣神サンダー・ライガー
- 元々は永井豪原作のテレビアニメ『獣神ライガー』とのタイアップ企画だったが、いつの間にか独立したプロレスラーとして有名になった。
- タイガーマスク(プロレスラー)
- 佐山聡による初代タイガーマスクのモデルは『タイガーマスク二世』であったが、社会現象を巻き起こすほどの大活躍ぶりから現実世界におけるタイガーマスクとして広く親しまれるようになった。
- 軟式球(野球、テニス等)
- 本来は、硬式球が初級者や年少者には危険であったり、時代的に入手困難だったりしたための代用品。今では確立した種目になっているとみてよかろう。
- ただし、野球の準硬式球(軟式球のような外観で硬式球に近い硬さ)はやはり代用品だと思う。
- 播磨灘(四股名)
- さだやす圭の漫画『ああ播磨灘』の主人公の四股名「播磨灘」は元々は架空のものだったが、連載終了後の2017年、尾上部屋所属の山名隼斗が「播磨灘隼斗」に改名したことで実在の四股名になった。
- その四股名の通り、播磨の姫路市出身。弟も同じ部屋に在籍し、「播州灘」を名乗る。
- 残念ながら2021年3月場所を持って引退。
- 木刀
- 本来はもちろん真剣の練習用代用品。
- 但し居合道に関しては未だに代用品扱い。指導者クラスだと真剣使いも多い。
交通[編集 | ソースを編集]
- 一般形車両
- もともとは国鉄の現場などで旧型客車に対して便宜的に呼んだものであり、規程では存在しない正式な呼称ではなかった。後に「客室に出入口を有し、横型(ロングシート)及び縦型腰掛(クロスシート)を備え、通勤輸送に適した性能を有する車両形式のもの」と規程され、50系客車が登場した時代の時点で正式に使われるようになった。
- そもそも旧型客車も正式な呼び方ではない。20系以降の客車(に限らず、昭和30年代以降に登場した旅客車)は特定の列車や種別へ供するために特急形などの車種を設けたが、それ以前に製造された客車は特定の列車や種別に供することを目的としていなかった。尤も、旧型客車は長距離列車への運用が前提であるため、「通勤輸送に適した」車両と呼ぶには語弊がある。
- 気動車については昭和30年代から使われていたものの中には通勤形や近郊形と謳った車両もあったが、それらを総称して一般型の一種としてくくられ、実際には特定の車種に分類することが困難だった。正式に使われるようになったのは国鉄時代末期になってからである。
- 電車については通勤形と近郊形に長らく二分していたが、JR東日本では701系は通勤形でありながら長距離運用にも供されたり、E217系は編成の過半数をロングシート車で占めながらもグリーン車とセミクロスシート車があることを理由に近郊形に分類され、E127系に至っては通勤形はもとより、近郊形だけでなく、一般型と言った用法が使われるなど、車種を特定することがあやふやになるなど、E231系で初めて通勤形と近郊形の区分を統合し、一般形となった。
- 他のJR各社における普通列車向けの電車は現在でも通勤形と近郊形に二分しているが、例外的にJR西日本の125系は一般形に分類されている。これはローカル線用の標準タイプとして気動車と同じ用法で使われたものであり、JR東日本の事例とは意味合いが異なる。
- ウグイス色の201系
- 以前はKATOのNゲージでラインナップされたフリーランスであり、この他にもフィクションに登場する通勤電車や都市伝説など実在しないモノに過ぎなかったが、東海道・山陽緩行線への321系導入に際して大和路線への転用の形で本物になった。
- エアバッグ
- もともとシートベルトを締めずとも死なないシステムとして開発されたものだが、現在ではシートベルトをつけた前提でその効果を最大限に発揮する。
- 軽クロスオーバー
- セダンとSUVの中間車種というコンセプトで売り出したスズキ・Keiは実質的なものに過ぎず、三菱・eKアクティブは本格的な系クロスオーバーで売り出すも市民権を得られなかった。スズキ・ハスラーでようやくそれが本物になった。
- 人力車
- 明治期に外国人が入ってくるようになると、さすがにそれまでの牛車や駕篭では済まなくなったが、日本には馬といえば木曽馬のような小形馬しかいなかったことから、馬車の代用として一時期普及した。
- しかし今各地の観光地で使用されている人力車は、モノ自体は当時のものと大して違わなくても、バスでも電車でもタクシーでも代替の効かない独自の立ち位置を獲得しているといえよう。
- ちなみにヨーロッパの観光地では、馬車が同じような役割を果たしている。
- 185系湘南色・国鉄特急色
- 元々はウソ電のネタに過ぎなかったが、後にそれが実在するカラーリングになってしまった。
- 国鉄特急色はE653系も同様。
- 湘南色は205系も。
- いわゆる「ジャンボジェット」
- この頃、旅客機の主流はコンコルドのような音速機になり、747は貨物用として使われる予定だった。2階建て構造なのも、貨物をいかにたくさん詰め込むかを考えた結果。
- だが、音速機は環境に悪く、コスパや快適性にも問題があることに結局旅客機にも貨物機にも使われることとなった。
教育[編集 | ソースを編集]
- お茶の水小学校
- 手塚治虫の漫画『鉄腕アトム』の主人公が通っている小学校の名前は「お茶の水小学校」だが、1993年に東京都千代田区の錦華小学校・小川小学校・西神田小学校の3校の統合により「お茶の水小学校」が開校した。
- 武蔵野学院大学
- 1983年のドラマ版「青が散る」の舞台の大学名は武蔵野学院大学だが、2004年に学校法人武蔵野学院によって開学した。
文房具[編集 | ソースを編集]
- Gambolノート
- 本来はコクヨのキャンパスノートの模倣品として中国の何如文化用品が製造したノートだが、中国ではこちらの方が普及していた。
- しかしコクヨが何如文化用品を買収し、事業承継を行ったことで本物のコクヨ製品になった。
- シャープペンシル
- 言うまでもなく元々は鉛筆の代替品だが、使い勝手の良さから今ではこっちの方が普及している。
- 元々代替品だった証左として、戦時中には「繰り出し鉛筆」と呼ばれていた。
- 但し絵画に関してはこの限りではなく、鉛筆の方が使い勝手が良い。
- センター試験など、マークシート方式の試験でも未だにHBの鉛筆しか認められていない。
- 鉛筆削りを使わなくていい点が、代替品の領域を脱した大きな理由に思える。
- さらに中学生や高校生にとっては鉛筆に代わってシャープペンシルが主流になっている。
- 墨汁
- 墨は本来、固形墨と硯でその都度使う分だけするもの。最初から液状で提供される墨汁はもともとは、師範が教室で大量使用する等のための代用品であったろう。
- しかし今日では、少なくとも学童用としては代用品という認識はなさそうに思える。
- それでも一部の専門書家は、墨色や筆の滑り具合などから、固形墨へのこだわりがあるようだ。
- とはいえ墨汁は、容器への戻し禁止とか、他製品との混合禁止とか、けっこう扱いがうるさかったりする。
- 小学生向けの習字セットには現在も固形墨が添付されているが、ガチ勢でもない限り大体が墨汁を使うので無用の長物である。
- 模造紙
- もともとはオーストリアからの輸入紙を国内で模造して作った紙であったが、今では名前以外に模造という要素はない。
- そのオーストリアの紙自体が実は、日本の局紙という紙を模造したものであった。
- 方言ネタとしても重要。地方によっては模造紙では通じず、その土地固有の名前で言わないといけないため。
その他[編集 | ソースを編集]
- 青いバラ
- 元々自然界には青いバラは存在しなかったが、品種改良で現実のものとなった。
- オーソン
- 元々は「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する架空のコンビニだったが、ローソンとのコラボで現実のものとなった。
- 上のワクドナルドのケースに近い。
- クイック・E・マート(Kwik-E-Mart)
- 元々は「ザ・シンプソンズ」に登場する架空のコンビニだったが、劇場版の公開に合わせたセブンイレブンとのコラボで現実のものとなった。
- 上のオーソン、サトーココノカドーとほぼ同様のケース。
- 佐藤正午の小説『永遠の1/2』の舞台である「西海市」は元々は架空の都市だったが、2005年に長崎県の5つの町の合併により実在の市となった。
- サトーココノカドー
- 元々は「クレヨンしんちゃん」に登場する架空の商業施設だったが、2017年にイトーヨーカドー春日部店がクレヨンしんちゃんとコラボしたことで現実のものとなった。
- 上のオーソンとほぼ同様のケース。
- じゃんけん
- 元々は中国の拳遊び(本拳)をもとに日本で考案されたものとされる。
- 明治以後、中国に日本のじゃんけんが「逆輸入」されて普及した。
- ドワンゴ
- 元々はアメリカのIVS社が展開するオンラインゲームサービスだったが、日本展開を始めた翌年の1998年に倒産してしまった。そのため日本のドワンゴ社が本物になってしまった。
- ペンギン
- 元々は北半球にいたオオウミガラスの英語名だったが、南極にも似た鳥がいたことからオオウミガラスと同様にペンギンと呼ぶようになった。
- その後、オオウミガラスは絶滅し、ペンギンは南半球に生息する今のペンギンのことのみを指すようになった。
- そういえば「○○ペンギン」はいるが、単に「ペンギン」という動物はいない。オオウミガラスのことなんだろうか。
- ホタルイカモドキ科
- まるでホタルイカの偽モノみたいだが、ホタルイカはここに属する。
- 日本でホタルイカが発見された後にホタルイカモドキが発見されのだが、実際には日本でホタルイカが発見されるより前に大西洋でホタルイカモドキが発見されていたためこうなった。
- 湯涌ぼんぼり祭り
- 元々はアニメ「花咲くいろは」の作中世界において行われる架空の祭りだった。
- しかしモデルとなった金沢市の湯涌温泉への聖地巡礼者が増加した結果、実際にこの祭りをやることになった。
- その後毎年行われるようになり、今や本当にこの地域の祭りとして定着した。
- セブンイレブンと同様に、元々はアメリカの小売店のFCとして作られたコンビニである。
- 但しセブンと異なり本家のブランド名は完全に消滅したので、名実ともに日本法人が本物状態。
- ワクドナルド(WcDonald's)
- 漫画やアニメにおける「マクドナルド」の商標権回避手法?としてお馴染みの名称だが、2018年3月8日、「国際女性デー」にちなんでロサンゼルス郊外の店で「M」を180°回転させ「W」(Woman)とした看板が実際に設置されて話題に。
- まあ実際に「ワクドナルド」という商号ができた訳ではないのだが、「漫画・アニメのあの景色が現実になってしまった」という意味で記載。
- 湾岸警察署
- 刑事ドラマ「踊る大捜査線」の舞台として有名な架空の警察署だったが、2008年に東京湾岸警察署として開署され現実のものになった。
- 当初は「臨港警察署」という仮称が付いていたが、おそらくドラマの影響でこの名前に。
議論のあるモノ[編集 | ソースを編集]
- 代用品の域を脱した…とは言い切れないモノ。
- スワローシステム
- 元々はひたち・ときわの方が機能面も印象も強いが、あかぎ号を全車指定席にして、指定席特急券と同額の座席未指定券という形で空いてる席に座れるようにして、仕事で時間が読めない・座席指定の面倒さの客も、わざわざ座席指定しなくていいようにしていた。
- ひたち・ときわにも全車指定席の座席未指定制が登場したが、こちらは購入状況が客からも見えるように、ランプで把握出来るので、以下のようになってる。
- 赤なら現時点ではその席を買ってるないので、座席未指定券の場合はそこに座る。その後、車内改札を実施して、暫定的に緑にする。
- 黄色は次の停車駅で実際に購入した人が乗るので、退くように指示してる。
- 緑は座席指定した人が乗車する駅に到着した以降になってる。この緑の席に座っていたら、車内改札は省略される。先述のように、座席未指定券の人は車掌に乗車券と座席未指定券を提示して、車掌が端末で緑にする。
- ひたち・ときわにも全車指定席の座席未指定制が登場したが、こちらは購入状況が客からも見えるように、ランプで把握出来るので、以下のようになってる。
- 田園調布学園
- 小林よしのりの漫画「おぼっちゃまくん」の主人公が通っている小学校の名前は「田園調布学園」だが、2002年に学校法人調布学園が系列の短大である「調布学園短期大学」を4年制大学化して「田園調布学園大学」と改名し、2年後には付属中高も「田園調布学園」に改名された。
- ただしこの学校法人による小学校はまだ設立されておらず、また中高は女子校である。
- PHS
- 携帯電話の料金がまだまだ高額だった1990年代前半に現れ、その安さなどから一時は一定の支持を集めていた。
- しかし、その後は携帯の値下げ競争激化の波に呑まれ、それによって繋がりにくさなどが悪目立ちしてしまい衰退。結局代用品の域を出ることがないまま2018年に新規契約終了へ。
- データ通信(今で言うテザリング)に関しては携帯電話よりこちらが主流だったような?
- 「携帯電話の一方式」とならずあくまで「PHS」だった理由は、PHSはコードレス電話から派生したものだかららしい。
- 少し前まで場内アナウンス等で「携帯電話・PHSなどの電源はお切り下さい」と言っていた(最近では「携帯電話・スマートフォンなどの〜」が多い)。
- ちなみに当初の公式愛称は「フォス」だったが、全く定着せずに誰かが勝手に呼び出した「ピッチ」が定着した。こちらもある意味「本物になった偽モノ」かもしれない。
- ビーチバレー
- バレーボール発祥の地・アメリカではバレーボールといえばビーチバレーという時代があった。
ちょっと違うモノ[編集 | ソースを編集]
- 一見代替品っぽく見えるが、誕生経緯が全然異なるモノ。
- カジュアルシャツ
- ワイシャツと形が似ているが、色柄物にしたもの。カジュアルシャツはその名のとおりに普段着として使われるが、ワイシャツはビジネス・フォーマル・制服としての用途が主流なので住み分けがされている。
- クーピーペンシル
- 小学校の図工の授業などで色鉛筆やクレヨンの代わりに使われるが、これ自体は「色鉛筆の木の部分が勿体無いから」と言った理由で作られた物ではない。
- 207系電車は国鉄時代に900番代が製造され、JR東日本に引き継がれた車両があるが、JR西日本のものは設計思想が大きく異なっており、全くの別物である。
- ある鉄道雑誌では国鉄形車両の一種として括られることもあるらしい。
- シェーバー
- バリカンに似ているからこれの代替品なのでは?と思う人もいるだろうが、使用目的が全然異なる。
- バリカンは理髪用のハサミ、シェーバーはカミソリから派生したものなので誕生経緯も違う。
- 実際にやる人はいないだろうが、バリカンを使っても髭をきれいに剃る事はできない。
- ニセアカシア
- アカシア蜂蜜の原料なのでアカシアの代替品と思われがちだが、日本に入ってきたのはこっちの方が先。
- そもそも(本物の)アカシアの蜜を使った蜂蜜を見た事が無い。この為養蜂業界では今でもこっちが本物。
- 本物が輸入され始めて便宜上「ニセ」を付けたので、「偽モノにされた別物(但し養蜂業界を除く)」と言うのが正しいんだろうか。
- 『アカシアの大連』のアカシアもニセである、と中学受験の時の参考書に載っていた。
- ハードディスク
- パソコンにおける普及の経緯だけをみるとフロッピーディスクの代替品のように思えるが、開発されたのはこちらが先である。
- 世界初の商用ハードディスクは1956年、フロッピーディスクは1970年に開発。
注釈[編集 | ソースを編集]
- ↑ 山口謠司 「ん 日本語最後の謎に挑む」 2011年11月10日発行第6刷 47ページより引用