本物になった偽モノ/食べ物
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食品[編集 | ソースを編集]
- いるまんじゅう
- うまい棒
- もともうまか棒のパロディ商品だったが、販売終了してしまった。
- 片栗粉
- 本来はカタクリ(片栗)というユリ科多年草の澱粉だが、代用品であるはずのジャガイモ澱粉がこう呼ばれるようになった。
- カタクリが高価に成りすぎたのが一番の要因らしい。葛湯に葛を使わないのも同じ。
- がんもどき
- 元々は雁の肉の代用として作られたから「雁もどき」だったが、いつの間にやら忘れ去られ普通の豆腐料理に昇格(?)した。
- (日本において)雁の捕獲が禁止された今ではもはや代用品ではない。
- ひょっとしたら「ガンモ」の名称だけ知っている人もいるかも知れない。
- シチューオンライス
- 元々シチューはご飯にかけて食べることに賛否が分かれていたが、ハウス食品がご飯にかけて食べることを前提にしたシチューを商品化した。
- そもそもシチューにごはんをかけること自体、議論の余地があるものだった。ほっともっとではシチュー丼が発売されていた時期もあったほか、クリームシチュー自体は米飯との調和を考えて日本で開発された料理であるので無理はない。
- 蕎麦鵜丼
- ゆるキャンの舞台山梨県身延町で実際に販売されている。
- 明石焼きとラジオ焼きが原型であるが、いつの間にかこちらが本物に。
- チョコビ
- クレヨンしんちゃんでお馴染みのお菓子だが、元々はアニメ化される際に原作に登場したコアラのマーチを差し替えるために誕生したもの。
- その後実際に商品化されて本物になった。
- 月菜汁
- 元々はさだまさしが作詞作曲した丸亀市のイメージソング「城のある町」の歌詞に登場する架空の郷土料理だったが、その後丸亀市で新たな創作料理として作られるようになり、見事本物となった。
- 肉じゃが
- もともとは、ビーフシチューの、洋風調味料が入手難だったことによる代替料理だったという。
- 発端は日本海軍。
- フィリックスガム
- 販売当初は当時よくあった便乗したパクリ商品だったが、後に正式にライセンスを得ている
- 羊羹
- 読んで字の如く『羊の羮(あつもの)』
- 元が中華なのか北方遊牧民系なのか判らないが、精進的和菓子の道をたどり、羊レバーのスープだった面影はもう何処にも無い。
- わさビーフわさび抜き
- 元々はエイプリールフールのネタだったが、実際に製品化されて本物になった。
- わらび餅
- 本来はワラビ(シダ植物)の根から採る澱粉で作る和菓子だが、今ではサツマイモの澱粉で代用して作る。それでもわらび餅という。
- 片栗粉と同類だな。
- 今では、本物のワラビ粉を用いたわらび餅の方にその旨の注釈が必要なほど。
○○風元××料理[編集 | ソースを編集]
- もともとの起源は××料理だったはずだが今普通に食べられているのは○○料理と言わざるをえないモノ。
- 石焼きビビンバ
- 大阪の韓国料理店で発案され、その後韓国にも逆輸入された。
- カステラ
- 洋菓子だと思われているが、ポルトガルにカステラというお菓子はない。
- というか、和菓子屋にカステラが置いてあることも少なくない気がする。
- カステラ地方があるのはスペインな。
- そのはずだけど、伝来元はポルトガルで合ってる。ここも複雑な経緯がありそうだ。
- 「バターが無いなら水飴でしっとりさせればいいじゃない」という、世界でも例の無い試みの成果。
- カリフォルニアロール
- アメリカのスシバーで、日本で一般的な寿司が苦手なアメリカ人向けに発案された。
- その後日本にも逆輸入され、現在では棲み分けが図られている。
- 今これを偽インド料理などと考える者はいないだろう。
- 元々は、本国に美味い料理が少ないイギリス人が植民地インドの料理をアレンジしたものだった。
- それがさらに日本に移入されたが、当時の日本人はそれを自らの口に合うよう作り替えていった。
- やがて本場のインド料理も日本に入ってきたが、現在では棲み分けが図られている。
- ちなみに当のイギリスでは、インドやパキスタンからの移民が作った本場のインド料理に取って代わられたという。
- 結果、「和食」の定義からは外れるものの、日本独自の料理として定着している。
- コロッケ
- もともとの起源はクロケットという西洋料理だったはずだが今普通に食べられているコロッケ御膳はどう見ても和食。
- シーザーサラダ
- イタリア料理と思われがちだが、アメリカと国境を接するメキシコの町のレストランでイタリア系移民の料理人によって考案された。
- 中華料理
- 元々は中国料理を日本人向けにアレンジした料理であり、そういう視点ではラーメンも中華料理で正解。
- 天津飯
- 中華料理と思われがちだが中国には同名の料理が存在しない。
- 中国で「天津飯」と言うと単に「天津地方の料理」の意味になる。
- ドリア
- 創作者はユダヤ系スイス人、日本の初期ホテルのシェフ長達を教えた人物。
- 料理人の属性はフランス料理のシェフ。
- 発祥地は横浜。
- そして現在なぜかイタリア料理と思われている。
- トンカツ
- もともとの起源はカツレツという西洋料理だったはずだが今普通に食べられているトンカツ御膳はどう見ても和食。
- ナポリタン
- イタリア料理のイメージがあるが、イタリア人から見ればトマトケチャップを使うのが理解できないらしい。
- 横浜のホテルがトマトが高価だったのでかわりにトマトケチャップを使ったかららしい。
- 冷やし中華
- そもそも中国では冷水や氷を使って食品を直接冷やす慣習が無く冷たい麺料理は一般的でない。
- 東京か仙台の料理店で考案されたものらしい。
- フォーチュン・クッキー
- アメリカの文化と思われているが、アメリカの日本人経営者の料理店で考案されたもの。
- しかし日系人の強制収容で作られなくなり、かわりに中華料理店で出されるようになるとアメリカでも中国発祥だと思われているらしいとか。
- 起源は「辻占煎餅」。
- 焼き餃子
- 日本では戦後中国大陸から持ち帰ったと言われているが、中国では水餃子が主流であり、中国ではほとんど食べられていない。
- 正確に言うと水餃子ほど食べられていないというだけで、「鍋貼」という焼き餃子が北方を中心に中国各地で食べられている。
- ラーメン
- 中華料理と思われがちだが中国には同名の料理が存在しない。
- ちなみに中国での「ラーメン(拉麺・拉面)」とは料理ではなく麺の製法のこと。
- 「日本人は中国のものだと思っているが、中国人は日本のものだと思っている」とも。
飲料[編集 | ソースを編集]
- 鴨川エナジー
- 元々はアニメ『輪廻のラグランジェ』に登場する架空の炭酸飲料水だったが、放送終了後に商品化され、本物の鴨川市ご当地ドリンクになった。
- 牛乳
- 元々は母乳の代用だったんだろうが、西洋で大人も飲む普通の飲み物となり、それが世界に広まったのだろう。
- こどもびいる
- ビールの子供用代用品、と言ってしまえばそれまでだが、本物を飲む訳にいかない子供にとっては代用品ではない。
- いや、ビールを法律上の関係で飲めない代わりに飲む物だから、一応代用品と言える。
- サイダー
- 英語でCiderはリンゴ酒を意味しており、1970年代まで「サイダー」はリンゴ系香味を含んだ炭酸飲料のみをこう呼んでいたが、リンゴ系が廃れるにつれてレモン系香味のものを指すようになった。
- 「三ツ矢サイダー」も元々はリンゴ系炭酸飲料のブランドで、現在のようなレモン系は「三ツ矢レモラ」として別ブランドで売られていた。
- 酒なのは英国であり米国は精製しないリンゴ果汁
- シャンメリー
- こどもびいると同じく発泡ワインの子供用代用品。元は「ソフトシャンパン」という名称だったがフランス政府から「シャンパン」の使用禁止を求められて改名したもの。
- 脱脂粉乳
- 元は給食用牛乳の代用品だった。60代くらいの親戚、祖父母からまずいことを延々と伝えられた借民も多いはず。
- 今、当時の脱脂粉乳の味を再現することは不可能。だって、今なら直接飲んでも美味しいだもん。
- 戦後直後の日本で学校給食に使われていた脱脂粉乳は、(本来は家畜の飼料用だった)バターを作った残りの廃棄物を流用したもの。だから異常にまずかった。それでも食糧難の当時としては貴重な栄養源だった。
- 現在は専ら「スキムミルク」として製菓用で使われる。
- 乳製品の成分表を見ていると、頻繁に見かける。ここでも現役。
- チューハイ
- 「焼酎ハイボール」の略であるが、最近は焼酎に代わりウォッカベースが主流となっている。
- ベトナムコーヒー
- 「新鮮なミルクが入手できないなら、缶のコンデンスミルクを入れればいいじゃん」という思惑から出来た。
- 現在完全に一ジャンルとして定着している。味が濃く取れて美味い。
- ホッピー
- 見た目からわかる通り元々はビールの代用品として作られた物だったが、現在では焼酎を割ったりカクテルに使ったりと以前とは全く別の目的で飲まれるようになった。
要議論[編集 | ソースを編集]
- カニカマ
- 現在こそサラダ用などの独自の用法が定着したが、やはり「カニ風味かまぼこ」の名の呪縛からは逃れられていない。
- かねてつ食品から「ほぼカニ」なんて商品名のカニカマも登場したが…
- 精進料理
- 肉食がダメだからと、それに似せたものを出す場合がある。
- 山芋をおろした物に海苔を付けて揚げて、ウナギっぽくしたもの、など。
- 似たような物を食べようとしている時点で煩悩を断てていないような気がするのだが、その辺はどうなんだろう。
- 今でもベジタリアン料理の中には、肉を意識したものもあるからなあ…。
- 人造イクラ
- イクラがぜいたく品だった時代には重宝されたというが、本物のイクラの価格が暴落して天然物に逆に駆逐されたという稀有な例。
- だいたいイカ
- 芸能人格付けチェックで使用された「スケトウダラのすり身」を加工したもの。何人もの自称一流芸能人を騙せたことで商品化。
- 発泡酒、第三のビール
- 存在自体は完全に定着したが、それでも代用品の域を出ていないように思われる。
- 輸入物だと、原産国ではビール扱いだが日本では発泡酒扱いなど、表示が複雑なものがある。
- 日本の税制に問題がある。最初から全部「ビール」としておけばこんな変な事にはならなかった。
- 第三のビール、というのは正式な言い方ではないが、事実上この言い方で通用している。
- このような言い方で通用するということ自体、代用品でしかないことの証左であろう。
- 「ビール」という単語が使用できないためCMなどでは「新ジャンル」と言ってごまかす。
- 「その他の雑酒②」とも言う。
- 豚丼
- 2003年の米国産牛肉の狂牛病問題により牛肉の供給が減少したため、牛丼チェーン店で提供されるようになった。
- その後牛肉の供給に問題がなくなると売上は激減したが、牛丼より豚丼を好む層は一定数存在したという。
- しかし各社とも牛丼に押されてほぼ廃止したため、結局代用品でしかなかったのかもしれない。
- なお「豚丼」そのものは北海道十勝地方に以前から存在していた。
- そのため「牛丼の代用としての豚丼」からこちらに切り替える事例もあった。
- 豚レバー(生食用として)
- 牛レバーの生食が禁止されて以降、驚くべきことに豚レバーがその代用品になっていたらしい。
- まあ常識的に考えても禁止措置は当然だろう。
- そもそも豚肉は生食はダメなんて、常識の範疇だと思うのだが、なぜ牛よりもより危険な方へ代替品を求めたのかが理解できない。
- 愛好者もいたようだが、やはり牛レバーの代用品、という立ち位置自体には変わりなかったのだろう。
- 牛肉はなにかとリスクが高いため、豚肉で代用する事例が多発(上記「豚丼」など)したので、同じ発想で作られたのだろう。
- ベビースターラーメン
- 元々は松田産業(現・おやつカンパニー)がインスタントラーメンを発売したものであったが、製造工程で発生した麺のかけらをお菓子として商品化した。
- ホースラディッシュ
- 練りワサビの原料として使われているが、それでも代用品の域を出ていない感は拭えない。
- マーガリン
- 動物性脂肪であるバターに対し、植物性で低コレステロールなどと謳われ、代用品の域を脱したかに見えた時期もあった。
- しかしここへきて、トランス脂肪酸の有害性が言われ出して微妙な立ち位置となってしまった。
- ここ最近はトランス脂肪酸フリーの製品が主流。なお、日本人は元々摂取量が少ないため「そんなに気にしなくていい」との声もあったりする。
- 「まるでバターのようなマーガリン」という商品があるので、やっぱり代用品のままなのかもしれない。
- しかしここへきて、トランス脂肪酸の有害性が言われ出して微妙な立ち位置となってしまった。
ちょっと違うモノ[編集 | ソースを編集]
- スープヌードル
- カップヌードルと同じ日清食品が製造しているが、その事実を知らない人に偽物扱いされやすい。
- 現在はあっさりおいしいカップヌードルに商品名を変えて発売されている。
- 玉子豆腐
- 豆腐と比べても誕生は後だし、作り方が全然違うので代替品ですらない。
- 「豆腐」と付いているのは杏仁豆腐などと同じ論理、と言えば伝わりやすいかな?
- 作り方としては茶碗蒸しに近いので、むしろ分類としてはそっちに入れた方がいいのかもしれない。
- 豆乳
- 日本では専ら、牛乳の代用としてのダイエット食品として使われるが、歴史的経緯はどう見ても牛乳とは別物。
- こちらは他とは逆で「本来代用品ではないのに、代用品の烙印を押されてしまったもの」の気がする。
- なお発祥国である中国では、むしろ伝統的に牛乳より普及していた。
- なめ茸
- メープルシロップ
- 日本では専ら蜂蜜の代わりとして扱われている感があるが、原材料からして全くの別物である。
- メープルシロップは蜂蜜と違って赤ちゃんに食べさせてもOKだったりするので、この点に関しては蜂蜜より優位なのかもしれない。