職業能力開発大学校
職業能力開発大学校(ポリテクカレッジ)の噂[編集 | ソースを編集]
- 高校卒業者を入学対象とした職業訓練施設の一種。
- 職業能力開発校や職業能力開発促進センター、障害者職業能力開発校などと同様に「公共職業能力開発施設」に含まれる。
- 厳密には文部科学省管轄の大学ではなく、厚生労働省が管轄する省庁大学校にあたる。
- そのため基本的にここを卒業しても大学院には行けない。
- 2年制の専門課程(1~2年生)と4年制の応用課程(3~4年生)がある。
- 専門課程のみのポリテクカレッジのことを職業能力開発短期大学校という。
- 現在、応用課程が置かれているポリテクカレッジは全国に10校存在する(職業能力開発総合大学校を含めるなら11校)。
- 応用課程があるポリテクは全て国立である。
- 一方、短期大学校は都道府県が設置しているものも多い。
- 稀に民間企業(パナソニック、デンソーなど)が設置した短期大学校もある。
- 一方、短期大学校は都道府県が設置しているものも多い。
- 文科省系の学校ではないので、応用課程を卒業しても学位(学士号)は貰えない。
- 履歴書に書く際は学歴ではなく職歴に書く。
- 専門課程を修了しても文科省系の大学に編入することはできない。
- ただしかつては職業能力開発総合大学校の3年次に編入することができた。(現在は廃止されている)
- 置かれている学科は機械系、電気系、情報系、建築系が多い。
- 私立大学や一般的な専門学校に比べて学費が安い。
- そのため、実家があまり裕福ではなく、かといって国公立大学に行けるほどの学力がない人の進学先として人気が高い。
- というか大した資格が取れない専門学校に行くくらいなら、学費が安い分だけポリテクのほうがマシだと思う。
- 一旦高卒で就職した後、ポリテクに入り直す人も少なくない。
- 応用課程まで通っても160万円程度。私大の理工系の学部の4分の1程度で済む。
- 総合大学校を除いて入学試験で学力検査を課さないため、定時制・通信制高校や職業高校(工業高校など)の出身者でも入るのは容易である。
- また、教育困難校であってもポリテクのおかげで卒業生の進学率が高くなっている高校が少なくない。
- 一般的な大学や高等専門学校などと同様に、先生のことは教授、准教授、講師などと呼ぶ。
- ただしお世辞にも教授のレベルが高いとは言えず、下手すりゃ学生より持っている知識が少ないことも…。
- ちなみにポリテクの先生になるためには職業訓練指導員の資格が必要である。
- 衛生管理者試験においては専門課程を修了すると短大卒や高専卒と同じ扱いになり、実務経験1年以上で受験資格が得られる。
- ちなみに一般的な専門学校を卒業した場合、高卒と同じ実務経験3年以上が必要になる。
- 情報系の学科でも基本情報技術者の資格を取れる人はあまり多くない。
- 「職業能力開発総合大学校」や「職業能力開発校」とは別物。
- 職業能力開発総合大学校とはテクノインストラクター(職業訓練指導員)の養成を主にした学校、職業能力開発校とは都道府県などが設置している職業訓練施設である。
- 後者は多くの地域では「産業技術専門校」と呼ばれている。なお職業能力開発校を卒業しても衛生管理者試験の受験資格として必要な実務経験は3年以上必要である。
- ほかにも「高等技術専門校(愛知・大阪など)」「職業能力開発センター(東京)」など名称がバラバラすぎるので統一した方がよいのではなかろうか。
- 地域によっては「技術専門学院」と呼ばれている。
- 青森には八戸工科学院というのもある。
- 地元の中小企業とのコネがあるため、「選ばなければ」どこかには就職できる…はず。
- 下手すりゃ「社員の殆どがポリテク出身者」という企業すらある。
- サークル活動や文化祭などは一般的な大学に比べて地味。
- 留年・中退する人が意外と多いらしい。
- 授業のレベル自体は決して難しいわけでは無いのだが、「取得すべき単位数が多いこと」「出席率の最低ラインが高いこと」などが理由。
- 長期休暇は一般の大学に比べるとやや短い。
- 基本的に土日を除いて暇な曜日というものは存在しない。
- 高校までのように朝から夕方までみっちり授業が詰まっている。しかも殆どが必修科目。
- 基本的に立地はあまり良いとは言えない場合が多い。
- 駅から離れていたり、最寄り駅には各駅停車しか停まらないなんてところが多い。
- 似たようなシステムの施設として農業大学校も存在する。
- ポリテクの農業バージョンみたいな施設である。ただしこちらはポリテクと異なり道府県立の施設が多い。