試験

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全般[編集 | ソースを編集]

  1. 受ける目的は人によってさまざまだが、主に以下の3つに分けられる。
    • 教養のため:世界遺産検定、色彩検定など
    • 進学・就職で有利だから:英検、TOEICなど
    • 業務上の理由や他の試験を受けるために必須のため:危険物取扱者、センター試験など
  2. 受験資格もさまざま。学歴・科目履修や実務経験、1次・予備試験の合格が必要な場合もあれば、何も必要ない場合もある。
    • さらに、他の資格や経験、不合格から一定期間の場合などを申告すれば一部分野の免除をしてくれることも。
      • 免除条件が重なった結果、無条件で合格者と同じ扱いを受けられることも(この場合でも受験料は必要だが)。
      • このため、合否以外にも別の判定が付くことも(例:高度情報処理技術者試験の「午前Ⅰ通過」)。
    • 下位の級に合格していないと受験資格がないもの、下位の級と併願してそちらと併せて合格していないと上位の級も自動的に不合格になるものもある。
    • 試験に合格してもその資格が持つ効力を発揮させるためには他の条件が必要なことも。
      • 例:年齢制限、講習の受講、実務実績、会員登録(要入会金・会費)、別試験の合格など。
    • 「大卒」を満たさなくても「大学に2年以上在学し62単位(卒業所要単位の半分)修得した者」でもOKなことも多い。
  3. 遅刻した時の対応は運営によってまちまち。途中参加(制限時間が減る)の場合も、そもそも入れてくれない(失格)場合もある。列車遅延などやむを得ないときは本部に相談すれば便宜を図ってくれることも。
    • 途中退室は試験による。一時退室は認められていても、一時退室者が多い場合はできない場合もある。また、試験を終了して抜けられる場合もあるが、試験時間中は入れなくなり、できる時間にも制限がある(試験開始直後と終了直前はできない場合が多い)。
      • ただし、具合が悪くなったときは許可してくれるので、遠慮なく申し出よう。
    • 基本的に国家資格、特に業務独占資格や必置資格に当たるものほど、遅刻や時間制限などのルールに厳しい。
      • 試験の合否が業務の実施可否にあたる免状になるので、試験の進め方に不正やら不備があってはならないため、厳しい運営となっている。
  4. 人が受ける試験ばかりでなく、物に対して行う試験もある。引張試験、摩耗試験、磁粉探傷試験、等。
    • ちなみに、「ペーパーテスト」は和製英語。英語圏では紙質検査という意味になってしまう。
    • 振動試験、衝撃試験、クラックチェック(浸透探傷試験)、冷却試験、耐熱試験、水没試験、短絡試験など…。
  5. 特別に認められたものを除き、机上に出せるのは筆記用具のみ。場合によっては荷物を持って入れない(廊下に置く)ことも。
    • 認められるものがあったとしても、個人の通信機器(パソコン、スマートフォンなど)は持って入れない。
    • ちなみに、京大のドイツ語の定期試験では、「通信機器以外なんでも持ち込み可」とした結果、ドイツ人を持ち込んだ学生がいた。
  6. どの試験も不正行為に対してはかなり厳しいペナルティを課している。
    • 強制退場で全科目が0点となるのは当たり前。別のペナルティ(一定期間受験禁止、停学、場合によっては法的手段)が課せられることも多い。
    • 平成の終わり頃、4.に関しても不正行為が大きく問題になった。
    • 電子機器や他人の答案ののぞき見など大胆な真似をする人はあまりいない。多いのは終了後も解答を続けること。とはいえ、すぐに不正行為認定されることはなく、試験監督者により注意をして改善の猶予を与えてくれる場合が多い。
  7. ペーパーベースの試験の場合、マーク式と記述式に分かれる。
    • マーク式の場合、受験者情報欄と解答欄がある。確認のためか、前者はマーク欄の上にマークした文字を書くようになっており、このほか記述欄がいくつかある(読み取られない)。また、シャープペンシルは一般的にNGとされている(使用しても問題ないが)。ただし、鉛筆の芯の成分を読み取る形式のため、さすがにボールペンはNG。
      • 受験番号が予めマークされているものもある。自分の受験番号の席に座れば問題ない。一応受験番号や氏名は手書きすることになるのだが。
      • ボールペンのインクが光を反射するためとも言われている。
      • 悪いマーク例…薄い、はみ出す、中途半端、○だけ、┃だけなど。
      • マーク欄の形状は通常は縦長の楕円だが、たまに細い長方形や線になっていることもある。
      • 記述式と異なり、極端な話科目内容を理解していなくても正解選択肢さえわかればいいのだから統計などで正解選択肢を導けそうな感じではある(ちなみに虚構新聞でそれを謳う「玉虫ゼミナール」とかいう予備校が登場している)が、そうもいかない。かつてトリビアの泉がクイズミリオネアで一番確率の高い選択肢を攻略法と結論付け挑戦したが見事に失敗している。
    • 記述式の場合は解答欄がなく、受験者情報欄以外は白紙だったり、罫線とか原稿用紙のマス目しかないことも。大学や相当レベルの資格試験でよくある。東大の場合は入試の時点でこの形式。要は問題番号とかは自分で振って、文字数とかは自分で管理しなさい、ということ。
      • 国立の地歴・公民は大論述が多いので原稿用紙みたいになっている。数学や理科はほとんど白紙。国語や外国語や比較的細かく回答欄が設けられている。いずれにしても予備校の記述模試の感覚で受けると当日困惑しそう。
    • 併用式の場合は、マークシートと一体化していることも。また、マーク式問題で足切りすることもある(マーク式問題で一定点数以下の場合記述式の方は採点しない)。
      • 午前の部と午後の部の2部構成になっている場合なども、午前の部の点数で足切りすることがある。
      • 同一問題冊子内でも科目ごとに足切り点を用意しており(合格点よりかは低い場合が多い)、それを下回ったら合格点以上でも不合格になる。
    • もし解答用紙が不足した場合、記述式ならば応急処置として実寸大でコピーすればそのまま使える。しかし、マークシートはそうもいかないらしい。
  8. 合格点は大体総合点で満点の6割程度。科目ごとの足切り点は科目ごとの点数の3-5割程度。
  9. 最近はインターネットで申し込みクレジットカードやコンビニで支払うこともできるようになってきたが、まだ出願は紙の形式のみというところも多い。
    • この場合、受験料支払いは3枚つづりの払込用紙(銀行保管用・受験者保管用・願書貼付用)になっており、ATMが使えない。最近は窓口のある都市銀行が減ってきているので、信用金庫が便利。
  10. 「実技試験」があることもあるが、本当に手や体を動かして何か作業するとは限らない。マーク式の「筆記試験」に対して記述式またはより応用的知識を問う問題集であることも多い。
  11. キリがよかったのか、平成→令和の変わり目で出題形式を変更した試験が多い。
  12. 問題作成にも限度があるためよく似た問題や下手すると同じ問題が出題されることも多い。シラバスが頻繁に変わっても共通部分でそうなることもある。
    • 問題の使いまわしがある場合、採点基準も当然使いまわしになる。
    • さらに変わりにくいものとして出題形式(マークや記述などの解答方法、問題数、問題の構成など)がある。従って過去問演習をする勉強法はどの試験にも通用する。ただし過去問演習をする前に基本的な知識をつけそれに関連する問題を解くことを先にやらなければ意味がない。
  13. 複数の科目に分かれていることもある。科目別に別の時間で行う場合も同一時間・同一問題冊子で行う(セクションごとに異なる大問となっておりその説明が冊子内にある)ものも、各科目が総合して出される場合(この場合は科目の区別は書かれておらず応用・総合的な問題が出る)もある。
    • 複数分野が同一冊子に入っているのは中学入試(適性検査と呼ばれる)や国立大学後期入試(総合問題と呼ばれる)、資格試験ならその手のセクションがあったり記述式であることも多い。
  14. 採点効率化及び個人情報保護(+公平性)のため、記述でも解答用紙をスキャンして専用ソフトウェアで採点を行うことが増えてきた。
    • 採点者には現在採点している設問の解答欄のみ表示され、キー入力やマウス操作で点数入力や赤ペンでの指摘を行える。合計点やその入力は自動でできる。
    • 手書き採点の場合、大体返却答案に採点者の印鑑が押されている。
    • PC採点の場合、答案用紙にQRコードシールを貼ることがある。スマホなどで読み取ると受験番号や氏名などが出てくる。これはスキャン時に各科目の得点と個人結果票を紐づけするのに用いられる。マークシート方式の答案用紙の受験番号マーク欄に相当する。
    • 最近はスキャン画像から無解答だけを判別して先に自動採点してくれる機能があることも。
  15. 試験終了後採点者や運営によって講評がなされることも。
  16. 問題ごとに個別に正誤評価して正答なら得点加算、不十分であるものに別途規定がある場合は得点の一部を加算、不正解なら加算しないという「素点方式」が一般的。
    • たまに周囲の受験生や問題のレベルで得点が変化する「項目応答理論」で採点する場合(ITパスポート試験が実例)、無回答は加算なしだが誤答は点数を差し引く場合がある。
  17. 正誤と得点だけが重要なのが一般的だが、まれに解答を内容ごとに分けたり誤答と無回答を区別したりすることがある。
    • 誤答と無回答を区別する場合、無回答の基準は試験によって異なる。たまに厳密な基準がある。
  18. 「落とすための試験」と「受からせるための試験」に分かれる。前者はエントリー数が募集定員を超えている場合に行われ、採点基準もシビアになりがち(細かいところで減点してくる)で合格基準もその時によって変わる。後者は実力判定のため、基準さえ満たしていれば不自然な日本語などの細かいところはあまり見られなかったりする。
    • 合否判定がない試験でもこのように分かれる。前者は模試に、後者は学力調査が相当する。学校のテストはその学校の方針による。
  19. 不正防止のためか、基本的に自宅受験は認められていない。また海外での実施はない場合が多い。
  20. 問題集1つにつき制限時間は60-120分が多い。無理やり詰め込む模擬試験を除きこれだと大体1日でできるのは2-3科目程度である。
  21. 実施・運営・採点がそれぞれ別の組織になっていることも。さらには後援団体や資格認定団体も別にいたり。
    • 例えば国立教育政策研究所の教育課程実施状況調査は当日の運営を各学校が行い採点は外注している。
    • 英検、情報検定(J検)、秘書検定、全経簿記能力検定などは文部科学省後援である。
  22. 資格検定にも、国家資格(業務独占資格、名称独占資格、必置資格)、公的資格、民間資格がある。
    • 一般的に、業務独占資格や必置資格といった、資格取得者(免許保持者)でないとその業務を行えないという類の資格であるほど重宝される。
    • 公的資格、民間資格は玉石混合で、持っていても自己満足くらいにしか得にならない類の資格もある。
      • いわゆる「資格商法」というやつである。(勉強時間と受験料のムダ)
      • 国家資格でも独占業務がないものは大概だと思いますが…。
      • とはいえ、公的・民間資格でも日商簿記検定やTOEICのように国家資格並みに広く認められているものも一部存在するってのも事実ではある。
    • 公的資格の定義は曖昧で、都道府県知事の認定資格(ふぐ調理師、ホームヘルパー、ケアマネジャーなど)のような準国家資格扱いのものから、商工会議所主催の検定試験(日商簿記検定、ビジネス実務法務検定、eco検定など)、文部科学省などの中央省庁が認定した民間検定(英検、J検、秘書検定、全経簿記、診療報酬請求事務能力認定試験など)まで幅広い種類のものが存在する。
      • 診療報酬請求事務能力認定試験は厚生労働省の認定資格である。
  23. 答えにくい設問として「最も適切なものを選べ」と「知るところを述べよ」がある。
    • 前者は誤りを含まない選択肢が複数入っており、消去法だと選択肢を絞り込めないこともある。要するに正解以外で残った選択肢は「間違ってはいないが押しが足りない」もの。
    • 後者は学問重視型の試験である。大体述べるテーマは短く漠然としているので、何から説明してどこまで書けばいいのか迷う。しかもこういうものに限って高配点なので、定義を1-2行書いただけではほとんど加点されないのだろう。
  24. 「学問重視型」と「実務重視型」に分かれる。前者は知識をどれだけ披露できるかを、後者は知識をどう問題解決に使うかを見られる。
  25. 国家資格は公平性の観点から試験運営団体発行の公式テキストは出版していない。また企業を特定した製品について出題することはできない。
  26. 有名な試験だと対策通信講座や予備校がある場合が多い。特に落とすタイプの試験だとこれがないと合格できないことも多い。
    • 試験直後、落ちた(あるいは落ちるであろう)人を呼び込もうと予備校のスタッフが勧誘していることも。
  27. 級でレベルを分けている試験の場合、1級と2級、2級と3級の難易度の差が大きすぎるため準1級・準2級を設けていることも多い。
  28. 「無解答」は誤答として×にする場合が多いが、たまに採点印を別のものにしたり(例えば誤答は✓で無解答は/)、それを別途分けたり、上記のように誤答と無解答で得点が異なることもある。
    • 「無解答」の判断基準は試験によって大きく異なる。何か文字が書いてなければそれでいいんじゃね程度のものから細かく基準が決まっているものまである。
  29. 学校の内輪で行う試験を除き、記述試験は細かい基準を作成したうえで複数名で採点して整合性を保ち、必要ならば追加で基準を作成して対応している。
    • 一般的には2名が独自に採点し、その結果が一致したら確定、不一致で協議もしくは再採点、必要に応じて管理者も介入する。
  30. 試験会場に時計が無い場合もある。
    • この場合、腕時計を持参しないと時間配分が難しくなる…。
    • 逆に会場に時計がある場合、腕時計が禁止されることもある。
  31. 試験会場およびその周辺の駐車場の容量が少ないために、「車で来るな」と指示されることもある。
    • 電車やバスなどの公共交通機関しか認めない場合もある。

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関連項目 ベタの法則(オススメと言われる資格の法則) | 取る意味がない資格の法則

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