資格試験/交通系

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車両系[編集 | ソースを編集]

フォークリフト運転技能講習[編集 | ソースを編集]

  1. フォークリフトを運転して業務を行う人が取得する資格
    • 車の運転免許と似ているが別物である。フォークリフトの場合は免許ではなく、れっきとした国家資格である。
      • なので、例えば大型特殊の免許を持っていれば、フォークリフトの操縦もできるというわけではない。(自動車免許がフォークリフトの免状の代替にはならない)
      • Youtubeで探せばフォークリフトが関わる事故の動画が簡単に探せる通り、命に係わることなので、資格制度として設けられている。
    • 車の運転は、公道を運転する限り必要なもので、公道に接しない私有地内を走らす分には免許証はいらないのだが、フォークリフトの場合は、場所問わず操縦を行う際は免状の携帯が必要。
      • フォークリフトを操縦する場所は倉庫の中だったりと、公道とは限らない。
      • フォークリフトを公道で走らせる場合、フォークリフトの大きさにより、小型特殊自動車免許、大型自動車免許が必要になる。
        • フォークリフトを公道で自動車として走らせる場合は道路交通法、本来の目的である荷役運搬車両として扱う場合は労働安全衛生法の範疇となる。
        • フォークリフトを公道で走らせるときは、フォークリフトとしての使い方(貨物を搭載した荷役運搬作業)は行えない。
        • 意外と知られていないが、首都高速道路などの自動車専用道路は最低速度が設定されていない場合は法律上は走行可能である。実際には危険だけど…。
    • 最大積載量が1トン未満のフォークリフトを扱う場合、学科講習のみの特別教育を受講すれば取り扱いが可能になるが、1トン以上の場合にフォークリフト運転技能講習を受講する必要がある。
      • 特別教育を受けて、1トン未満のフォークリフトの実務経験があると、技能講習日数と費用が短縮される。
  2. フォークリフトが活躍する場として、倉庫内は元より、空港や港湾での貨物の積み込み作業、トラックからの荷下ろし作業、ホムセン、工場、青果市場や林業、農業・・・と幅広くあるので、電気工事士や危険物取扱者と並んで、つぶしが効く資格の一つと言える。
    • 例えば、トラックから荷詰め・荷下ろし作業を行う際、フォークリフトが使えなければ手作業で荷下ろしすることになるので、肉体的(特に腰)に負担がくる。
  3. 免状取得にかかる日数は5日間。学科2日に残りの3日が実技で、最終日に実技テストがある。
    • 普通自動車免許や大型自動車免許を所持していることで、講習日数と費用が抑えられたりする。
    • フォークリフトを操縦する時は、実技テストに合格した際に発行される修了証を携帯しておく必要がある。
      • この修了証が、一般的にフォークリフト免許と呼ばれるものである。

運行管理者試験[編集 | ソースを編集]

  1. 道路運送法、貨物自動車運送事業法に基づいて実施されている国家試験である。
    • 事業用自動車の運行の安全を確保するために制定された資格である。
  2. バスやタクシー、トラックなどの事業用自動車の運転者(ドライバー)の長時間労働(過労)や無理な運転が無いように常にチェックをし、安全に運行業務が遂行されるように調整する運行管理のプロ(専門家)である。
    • 簡単に言ってしまうと、衛生管理者の運送業界バージョンみたいなものである。
  3. 運行管理者資格の保有者の主な仕事は「運転者の乗務割の作成」「休憩・睡眠施設の管理」「運転者の指導監督」「点呼による運転者の疲労・健康状態等の把握」「安全運行の指示」などである。
    • 運転者の酒気帯びの有無を把握するのも運行管理者の仕事。
    • 貨物の積載方法についての指導・監督や、万が一事故が発生した時に記録を取るのも運行管理者の仕事である。
  4. 自動車運送事業者は、一定数以上の事業用自家用車を有している営業所毎にこの資格保有者を置かなければならないと決められている(必置資格)。
    • また、運行管理者は各営業所毎に専属となり、複数の営業所を兼務することは出来ない。
  5. 旅客と貨物の2つの区分がある。
  6. 試験科目は「道路運送法(旅客)または貨物自動車運送事業法」「道路運送車両法」「道路交通法」「労働基準法」「実務」の5つである。
  7. 解答形式は多肢選択式で、満点の60%以上の得点率で合格となる。
  8. 令和3年(2021年)度から、情報処理技術者試験以外の国家試験では初めてCBT方式になった。
    • ペーパー時代はマークシートだった。

動力車操縦者国家試験[編集 | ソースを編集]

  1. 簡単に言ってしまうと、鉄道車両の運転免許である。
  2. 免許の区分は蒸気機関車(SL)、電気車(所謂電車)、内燃車(ディーゼル)、新幹線、磁気誘導式電気車、磁気誘導式内燃車、無軌条電車(トロリー)がある。
    • 蒸気機関車、電気車、内燃車に関してはさらに甲種と乙種に分かれるが、乙種は路面電車以外には使い道が無い…。
      • だから殆どの人は甲種を目指す。
    • 磁気誘導式とは所謂リニアモーターカーのこと。
      • 磁気誘導式の免許に関しては第一種と第二種に分かれるが、第二種は「自動運転を行う区間で自動運転が出来なくなった場合に限り、最寄りの駅や車庫まで限定で操縦できる」というきわめて限定的な免許である。
  3. 受験資格として厳しい身体検査(視力、色覚、心電図など)の他、内田クレペリン精神検査がある。
    • 特に色覚は少しでも異常があると足切り不合格になる。
  4. 試験は筆記と実技がある。
    • 筆記試験では「法令」と「車両の構造や機能」について問われる。
    • 実技試験では6つの項目(速度観測、距離目測、ブレーキ、ブレーキ以外の機器の操作、定時運転、非常時の対応)について審査が行われる。
  5. 意外にも、身体検査と年齢制限(20歳以上)、そして「過去1年以内に運転免許を取り消されていないこと」以外には厳しい受験資格は無い。
    • …が、実技試験の難易度が難関国家資格に匹敵するほど高いため、独学での受験は現実的では無い…。
      • また、ほぼ全ての免許取得者が取得にかかる費用を自分の所属している鉄道会社に負担してもらっている。
        • だからまずは鉄道会社に内定をもらうのが先である。

船舶系[編集 | ソースを編集]

小型船舶操縦士免許[編集 | ソースを編集]

  1. 総トン数が20トン未満の小型船舶を操縦するために必要な免許。
  2. 区分として海岸5海里を越えて無制限に航行可能な1級船舶免許、5海里以内で航行可能な2級船舶免許、水上バイクが操縦可能な特殊船舶免許がある。
    • 2級船舶免許の場合、湖や川での航行に限定した、限定免許がある。
    • 1級船舶免許および2級船舶免許は、特殊船舶免許の上位互換というわけではないので、水上バイクを操縦するときは1級・2級を持っていても、別途特殊船舶免許を取得する必要がある。
      • 関係性としては、自動車免許と自動二輪免許のこれに近いものと考えられる。
    • 昔は1~5級までに区分されていたが、平成15年以降に区分が見直され、平成16年に現在の区分に至る。
  3. 小型漁船とか、業務目的で取得する以外は、自前でモーターボートを購入するような金持ちが取得する免許というイメージがある。
    • この他、芸能人が番組の企画で取得するというイメージがある。
    • 自分で船舶を持たない人でも、釣りが趣味の人がフィッシングコンテストに参加する際に小型ボートの船舶が操縦できないと、釣り場まで移動するのに手漕ぎボートを使わなくてはならず、移動時間がロスになるという事から取得するケースがある。
    • ヨットで太平洋横断をするような人は、まず間違いなく一級小型船舶操縦士の免許を取得している。

船舶に乗り組む衛生管理者試験[編集 | ソースを編集]

  1. 船員のために制定された特別な衛生管理者資格のこと。
    • 長期間陸上生活から離れる特殊な業種であるため、特に健康管理が重視されている。
  2. 国土交通省の認定資格である。(通常の衛生管理者は厚生労働省の認定資格)
    • さらに適用根拠になる法令も労働安全衛生法ではなく、船員法である。
  3. 医師歯科医師薬剤師獣医師、助産師、保健師、看護師、准看護師のいずれかの資格を持っている人は、申請すれば試験を受けることなく船舶衛生管理者になれます。
  4. 通常の衛生管理者と違って、投薬・注射・血圧測定・止血などの医療行為を部分的に許されていることが最大の特徴である。
    • ただし「緊急時であること」「医師の助言があること」が条件となっている。
  5. 試験は筆記と実技がある。
    • 筆記は労働生理、船内衛生、食品衛生、疾病予防、保健指導、薬物、労働衛生法規の7科目が課される。
    • 実技は救急処置と看護法の2科目が課される。
  6. 船舶衛生管理者の資格を持っている人は、1年以上の実務経験を積むことで衛生管理者試験も受験できる。
    • また、衛生管理者試験の労働生理科目が免除される。

海技士国家試験[編集 | ソースを編集]

  1. 大型船舶の職員になるためには原則この資格が必要である。
    • ただし事務部員などの部員(職員のサポートを行う人)や船医の場合はこの資格は不要である。
    • 総重量20トン未満の船舶を操縦する場合、この資格だけでなく小型船舶操縦士の免許もが必要。
  2. 大型船舶には甲板部、機関部、無線部があるが、それぞれに必要な海技士免許の区分が異なる。
    • 甲板部には海技士(航海)免許が、機関部には海技士(機関)免許が、無線部には海技士(通信)免許または海技士(電気通信)免許が必要となる。
    • 大型船舶には甲板部が必ずあるので、海技士(航海)の有資格者の乗務は必須である。
    • 「航海士≒海技士(航海)」と思ってもらって良い。
  3. 等級は上から順番に1級、2級、3級、4級、5級、6級があり、それぞれ乗り組める船舶の総トン数(重量)や出力、航行区域が異なる。
  4. 受験資格として一定年数以上の乗船履歴が必要であり、また、免許を取得しても一定年数以上の履歴が無ければ免許に制限がかかる(例えば、船長や機関長になれない等)。
    • 商船高等専門学校や大学の海事系の学科などに進学して乗船実習を受ける、若しくは商船・漁船会社などに就職して乗船しなければならない。
    • ただし学科試験のみ乗船履歴が無くても受験可能。
  5. 海技士(通信)および海技士(電気通信)の試験は、乗船履歴の他に所定の無線従事者の資格(総合無線通信士など)が無ければ受験することが出来ない。
  6. 学科試験、面接(口述)試験、身体検査がある。
  7. 海技士(航海)の学科試験、口述試験では計測機器、船舶知識(動力、設備、構造等)、気象知識、緊急時の知識などが問われる。
    • 通信、電気通信も同様。
    • 船橋当直3級のみ航法、英語、貨物に関する問題も出題される。
  8. 海技士(機関)の学科試験、口述試験では機関知識、電気工学、甲板機械、製図、熱力学、英語の知識が問われる。
    • 機関当直3級と内燃機関各級では緊急時の知識も追加される。
  9. 身体検査では視力や聴力の測定、健康状態、疾患の有無を確認する。
    • 身体検査の合格基準は小型船舶操縦士よりも遥かに厳しい。
  10. 免許そのものの有効期限は特に無いが、5年毎の更新が必要であり、これを怠った場合は再度講習を受けなければ再交付が行われない。
  11. 特定の学校の卒業生は3級海技士または4級海技士の筆記試験の免除制度がある。
    • 海上技術短期大学校(短大に相当、2年制)を卒業すると4級の筆記が免除になる。
    • 海上技術学校(高校に相当、3年制)を卒業すると、受験資格として必要な乗船履歴が短縮され、4級の筆記が免除になる。
    • 商船高専を卒業すると3級の筆記が免除になる。
    • 一部の大学の海事系学科を卒業後、半年以上の乗船実習を受けることで3級の筆記が免除になる。
  12. 3級以上は船舶に関する高度な専門知識が必要であり、かなりの難関である。
    • 4級以下は水産高校の出身者でも取得者が多いレベルである。

航空系[編集 | ソースを編集]

航空従事者国家試験[編集 | ソースを編集]

  1. 旅客機などの飛行機パイロットになるために必要な国家資格である。
    • パイロットに限らず、飛行機の整備士にも必要な資格である。
  2. 海技士同様、部門が多い。
    • 操縦士(所謂パイロット)、機関士、整備士、航空士、通信士などがある。
  3. 操縦士は難易度が高い順に定期運送用、事業用、自家用がある。
    • 事業用は自動車の運転免許で言えば第二種に、自家用は第一種に相当する。
    • 事業用と自家用は滑空機とそれ以外の区分がある。
    • 最難関の定期運送用は特に高度な技術や知識が要求される。
  4. 航空整備士は一等と二等に分かれている。
    • これとは別に航空工場整備士、航空工場検査員、航空運航整備士もある。
  5. 運航管理者というのもある。
    • 役割は自動車の運行管理者とほぼ同じ。
  6. どの区分も受験資格として年齢制限と厳しい実務経験(飛行経歴、整備経験など)がある。
  7. 航空通信士は総合無線通信士(第一級または第二級)または航空無線通信士の資格を事前に取得していなければ試験を受験することが出来ない。
    • また、航空通信士の試験は学科5科目(航空通信、機体構造、航法、航空気象、法規)のみである。実技は無い。
  8. 航空士の試験では学科5科目(空中航法、気象、通信、工学、法律)と実技3科目(推測航法、無線航法、天測航法)がある。
  9. 航空機関士の試験は滑空機とそれ以外の区分では出題される内容が異なる。
  10. 海技士と同様に厳しい身体検査がある。

航空管制官採用試験[編集 | ソースを編集]

  1. 簡単に言ってしまうと、「空の交通整理」を行う資格のこと。
    • レーダーや目視によって飛行機の現在位置の情報を得て、飛行機同士の間や障害物との安全間隔の設定や、現在飛んでいる飛行機や離着陸しようとしている飛行機に対して適切な指示を与えて、空路の安全を確保する責任重大な仕事である。
  2. 活躍の場としては各空港の管制塔と、全国4都市(札幌市所沢市神戸市福岡市)にある航空交通管制部(ACC)がある。
  3. 国家公務員扱いであるため、資格試験というより採用試験である。
  4. 多くの人命にかかわる責任重大な資格であるため、受験資格が厳しくなっている。
    • 学歴は最低でも短期大学、高等専門学校卒業以上が必要。
      • 勿論、出来れば4年制大学くらいは卒業しておきたいところ。
      • ちなみに学部、学科は問わない。
      • 高卒(専門学校卒を含む)はダメ。
    • また、30歳未満という年齢制限もある。
  5. 一次試験(筆記)では他の公務員と同様に数的推理などがある他、記憶力や空間把握に関する適性試験や英語(リスニングを含む)もある。
  6. 二次試験は面接である。英語力と人間性について審査される。
  7. 三次試験は適性検査、身体検査、身体測定がある。
    • 視力、色覚、聴力の合格基準が非常に厳しい。

関連項目[編集 | ソースを編集]


 交通
鉄道 路面電車 船舶 バス(バス事業) 航空 自動車 乗り物
日本の交通機関 運転免許証(種類別) THE 道 踏切
軽自動車 福祉仕様車 オートバイ 緊急車両 建設機械
標識種類別(規制標識) | 資格試験/交通系 | 本数間隔
資格試験検定試験
資格試験 技術系 | 医療・福祉・衛生系 | 食品系 | 法学・経済・不動産系 | 交通系

電験 | 危険物取扱者 | 衛生管理者 | 宅建 | FP検定 | 司法試験 | 税理士試験
キャリコン | 管理栄養士 | 公認会計士 | 運転免許証(種類別)
証券外務員 | アクチュアリー | AFP・CFP

情報処理技術者試験(IPA) ITパスポート | セキュマネ | 基本(分野別|出題内容) | 応用 | 高度
簿記検定 日商簿記(社会的評価)
パソコン検定(パソコン検定/公的試験) MOS | オラクルマスター | Cisco
英語検定 実用英検 | TOEIC
偽モノの特徴 偽情報処理技術者試験 | 偽日商簿記
もしwiki もし情報処理技術者試験が○○だったら
もし日商簿記検定が○○だったら
もし運転免許証が○○だったら
ざんねんなモノ事典 IT系|技術系|法律・会計・金融系|医療・衛生・食品系|語学・教育・教養系
関連項目 ベタの法則(オススメと言われる資格の法則) | 取る意味がない資格の法則

似たモノ同士 | 新・日本三大○○
不必要だと勘違いされているモノ

業務独占資格
車両・船舶・航空系 運転免許証(種類別) | パイロット | 海技士
技術系 建築士 | 電気工事士 | 電験 | 危険物取扱者 | 整備士 | 測量士
医療系 医師 | 歯科医師 | 薬剤師 | 看護師 | 獣医
サービス系 理容師 | 美容師 | 教員
法律系 弁護士 | 裁判官 | 弁理士 | 行政書士 | 社労士 | 司法書士
経済系 公認会計士 | 税理士 | 証券外務員
不動産系 宅建 | 土地家屋調査士