資格試験/食品系
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国家資格[編集 | ソースを編集]
- 学歴による受験資格が厳しいものが多い。
- 消費者(お客様)の安全を確保するため、医療系などと同様に特定の学校で専門的な教育を行う必要があるため。(感染症や食中毒になったら大変だからね…)
- ただしその代わり、学校を卒業するだけで貰える資格も多々ある。
調理師国家試験[編集 | ソースを編集]
- 業務独占資格ではなく、あくまで名称独占資格に留まる。そのため、この資格がなくても調理の仕事はできる。
- しかしこの免許を持っていなければ「調理師」を名乗ることはできない。
- 学歴による受験資格の制限はない(厳密には一応存在するのだが、現代の日本では中学校までは義務教育なので、ほぼ全員が卒業できる)が、2年以上の実務経験が必要になる。
- 実務経験の認定は厳しく、アルバイトやパートは原則認められない。
- 食文化概論、衛生法規、栄養学、食品学、公衆衛生学、食品衛生学、調理理論の7科目が課される。
- 飲食店を開業する際に必要なのはこの資格の保有者ではなく、食品衛生責任者である。
- しかし調理師、栄養士、管理栄養士のいずれかの資格があれば、講習を受けなくても食品衛生責任者になれる。
- 特定の専門学校や一部の高校の学科(食物調理科など)を卒業すれば、試験を受けなくても自動的に調理師になることができる。
- 短期大学でも調理師免許が取れるところが結構あるが、何故か4年制大学は少ない…。
- ふぐ調理師、船舶料理士、製菓衛生師などの資格が別に存在する。
- このうち、ふぐ調理師と船舶料理士は業務独占資格である。
- 国家資格の範疇には入るが、免許を与えるのは都道府県知事である。栄養士や管理栄養士、ふぐ調理師などと同じである。
- 国際資格ではないのだが、海外の日本料理店で働くのに調理師免許が通用するケースがある。
- 日本人駐在員が多い地域であったり、その国で日本食ブームがあったりして、日本料理店が多く出店している地域では、日本料理が作れる人間が重宝される。
- 現地のタウンワーク(みたいなもの)でも、応募条件に「日本の調理師免許を持っている人」と記載されていたりする。
- セカンドライフで海外移住を考えている人にとって、「日本食が作れる」というのは相当なアドバンテージがあると言える。
- 日本人駐在員が多い地域であったり、その国で日本食ブームがあったりして、日本料理店が多く出店している地域では、日本料理が作れる人間が重宝される。
ふぐ調理師試験[編集 | ソースを編集]
- フグの調理を行うために必要な資格。
- 一般の調理師と違って業務独占資格になっているのが特徴。
- あくまで他人に食べてもらうためにフグを捌く場合に必要なのであって、自分で釣ったフグを自分で食べる場合はこの免許は必要ない(しかし法律上は問題ないというだけであって、非常に危険な行為であることに変わりはない。)。
- あくまで国家資格ではなく、公的資格(準国家資格)に留まる。
- そのため、その試験を受けて合格した都道府県内でのみ有効である。他の都道府県でふぐ調理師免許を取る場合はまた別に試験を受けて合格する必要がある。
- 都道府県によって「ふぐ包丁師」「ふぐ取扱者」など名前が変わる。
- 都道府県によって試験形式が変わる。
- 多くの場合、フグに関する基礎知識(種類の鑑別、処理方法を含む)、食品衛生学、衛生法規、そして実技試験が課される。
- 県によっては講習のみで免許が取れてしまうことも…。(危険すぎる…)
製菓衛生師試験[編集 | ソースを編集]
- 簡単に言っちゃうと、調理師のスイーツ限定区分みたいな資格である。
- この資格を持っていれば和菓子、洋菓子などジャンルを問わず、様々な製菓技術が身についていることの証明になる。
- お菓子だけでなくパンやピザなども対象になる。
- 「衛生」の名の通り、お菓子作りに必要な衛生面の知識も必要になる。
- なお業務独占資格ではない。名称独占資格である。
- この資格を持っていれば和菓子、洋菓子などジャンルを問わず、様々な製菓技術が身についていることの証明になる。
- 受験資格は養成施設に1年以上通うか、2年以上の実務経験を積むことで得ることができる。
- 試験科目は衛生法規、公衆衛生学、栄養学、食品学、食品衛生学、製菓理論および実技がある。
- 試験内容は全国統一ではなく、都道府県毎に異なる。
栄養士・管理栄養士国家試験[編集 | ソースを編集]
→栄養士
船舶料理士国家試験[編集 | ソースを編集]
- 簡単に言ってしまうと、船員のための調理師資格である。
- ただし通常の調理師が名称独占資格に過ぎないのに対し、船舶料理士は業務独占資格かつ必置資格になっている点が異なる。
- 長時間陸上から離れて生活するため、万が一食中毒や感染症が発生したら甚大な被害が発生する可能性が非常に高いため、調理師とは別にこの資格が設置されている。
- また、食材の調達が難しくなるため、限られた食材で調理しなければならないのも特徴だ。
- ただし通常の調理師が名称独占資格に過ぎないのに対し、船舶料理士は業務独占資格かつ必置資格になっている点が異なる。
- 近海・遠洋区域を航行する総重量1000トン以上の船舶には、船舶料理士の資格保有者を必ず配置しなければならない(必置資格)。
- 筆記試験は7科目ある(衛生法規、栄養学、食品学、食品衛生学、公衆衛生学、調理理論、食文化概論)。
- 実技試験では日本料理、西洋料理、中華料理の3つの課題があり、それぞれ2人前を30分以内に調理してお皿に盛りつける。
- 調理技術、スピード、出来栄え、態度等で採点される。
- 試験の受験資格としては年齢制限(18歳以上)の他、乗船経験1年以上かつ司厨部での調理の実務経験も必要である。
- かつては20歳以上だったが、のちに18歳以上に引き下げられた。
- 既に調理師または栄養士の資格を持っている人は実務経験が3ヶ月に短縮され、尚且つ試験を受けなくても申請すれば船舶料理士の資格を手に入れることが出来る。
- きわめてマイナーな資格であるため、受験定員は20人までと決められている。
- しかも年1回、毎年10月にしか実施されない。
- 希望者数が5人以下の場合は中止になることもある。
食品衛生責任者養成講習会[編集 | ソースを編集]
- 飲食店を開業する際にはこの資格が必要になる。
- 講習の修了によって得ることが出来る資格である。
- 講習科目は各都道府県や保健所がある都市(政令指定都市、中核市など)によって異なるが、東京都の場合、食品衛生学、公衆衛生学、食品衛生法(衛生法規)の3科目がある。
- 所要時間は食品衛生学が2時間30分、公衆衛生学が30分、食品衛生法が3時間で合計6時間である。
- 食品衛生学では食中毒およびその予防法について学ぶ。
- 講習の最後に確認試験(修了考査)がある。
- 特定の国家資格を持っている人は講習を受けなくても申請すれば食品衛生責任者の資格が手に入る。
- 対象となる資格は医師、歯科医師、薬剤師、獣医師、栄養士、調理師、船舶料理士、製菓衛生師、食鳥処理衛生管理者、ふぐ調理師、食品衛生監視員などである。
- 食品衛生管理者とは別物。
- こちらは食品添加物などを取り扱っている施設に必要な資格。
- 飲食店の他、乳製品や食肉製品を取り扱うメーカーだとこの資格の保有者に対して手当が支給される場合もある。
レストランサービス技能検定[編集 | ソースを編集]
- レストランなどのウェイターやウェイトレスなど、飲食に関するサービスの技能を認定する国家試験。
- 国家技能検定の一種で、合格者にはレストランサービス技能士の称号が与えられる。
- この試験を実施している団体は日本ホテル・レストランサービス技能協会という一般社団法人である。
- 受験の条件として「一定年数以上の実務経験」がある。
- 最も難易度が低い3級ですら、1年以上の実務経験が無ければ受験できない。
- 2級は「3級合格後、2年以上」、1級は「2級合格後、4年以上」の実務経験が必要。
- そのため、最上位の1級を取るまでには最短でも7年かかる。
- 2級は「3級合格後、2年以上」、1級は「2級合格後、4年以上」の実務経験が必要。
- 最も難易度が低い3級ですら、1年以上の実務経験が無ければ受験できない。
- 試験は学科と実技の2科目がある。
- 実技は学科の合格者のみが受験できる。
- また、学科の合格者は2年間、学科の受験が免除される(実技だけ受ければ良い)。
- 実技は学科の合格者のみが受験できる。
- 学科試験はマルバツ問題が100問出題される。
- 学科試験で問われるのは公衆衛生学、食材や飲み物に関する知識、レストランサービスに関する知識、食文化、施設の管理、クレーム対応、食品衛生法、安全衛生などである。
- 実技試験では受験者が実際にレストランサービスの作業を行う。
- 接客マナーやテーブルサービスについて審査し、採点される。
- 1級のみデザートのワゴンサービスもある。
- 接客や衛生に関する試験であるため、身だしなみの指定が厳しい。
- 男子の長髪・パーマ・染め毛、女子の基準を超えた染め毛は禁止。
公的資格[編集 | ソースを編集]
家庭料理技能検定[編集 | ソースを編集]
- 家庭料理に関する栄養学および調理学の知識と技術を認定する、文部科学省後援の検定試験。
- 厚生労働省、農林水産省も後援している。
- 女子栄養大学などを運営する学校法人香川栄養学園が試験を実施している。
- 階級は1級、準1級、2級、3級、4級、5級の6段階がある。
- 一次試験の他、3級以上では二次試験も課される。
- 一次試験では食生活、栄養学、調理学、食品衛生について幅広い知識が要求される。
- 二次試験では調理技術に関する実技課題が出題される。
- あくまで国家資格ではないため、調理師や栄養士などに比べて社会的評価は微妙。
和食検定[編集 | ソースを編集]
- 一般財団法人日本ホテル教育センターが実施している検定試験。
- 文部科学省と国土交通省観光庁が後援している。
- その名の通り日本料理や日本の食文化に関する知識が問われる試験である。
- 初級レベル、基本レベル、実務レベルの3つの階級がある。
- 基本レベル以上では日本料理の歴史や接遇、日本料理に関する英語の知識も問われる。
- 最難関にあたる実務レベルでは飲食店でのマネジメントや危機管理等に関するスキルも要求される。
民間資格[編集 | ソースを編集]
- お酒に関する資格は20歳以上の年齢制限が掛かっている。
ソムリエ[編集 | ソースを編集]
- 主にホテルやレストランなどでワインに関する仕事をする職業のこと。また、そのための資格のこと。
- お客様にオススメのワインを紹介したり、注いだりするのがメインの仕事だと思われているが、それ以外にもワインの温度管理や仕入れなどもソムリエの仕事の範疇に入る。
- 簡単に言ってしまうと、ワインのスペシャリスト(専門家)。
- 日本では民間資格に過ぎないが、フランスでは国家資格となっている。
- イタリアも。
- 日本のソムリエ認定団体は日本ソムリエ協会(JSA)と全日本ソムリエ連盟(ANSA)の2つがある。
- JSAの方が知名度が高い。
- JSAのソムリエ試験を受験するためには「アルコール飲料に関する3年以上の実務経験」が必要。
- JSAのソムリエ試験では筆記の第一次試験、テイスティング(味の鑑定)を伴う第二次試験、サービス実技を伴う第三次試験がある。
- ANSAのソムリエ試験では実務経験は要求されない代わりに、事前に料飲専門家団体連合会(FBO)に加入して講習を受講する必要がある。
- ANSAのソムリエ試験では第一次試験(飲食業全般の基礎知識)、第二次試験(ワインについての基礎知識)、第三次試験(テイスティング)、第四次試験(論述課題)がある。
- ANSAのソムリエ試験に合格するとソムリエの他にワインコーディネーターを名乗ることも出来る。
- 類似の資格としてワインエキスパートがある。
- これはJSAの認定資格だが、ワインエキスパートの試験では実務経験が要求されず、サービス実技も無い。
- ソムリエがワインの提供者側の資格であるのに対し、ワインエキスパートはワイン愛好家の資格である。
- もっとランクが下がるがワイン検定というのもある。これは初心者向けの試験である。
唎酒師[編集 | ソースを編集]
- 簡単に言っちゃうと、日本酒のソムリエの資格。
- きき酒師、利き酒師とも表記される。
- 日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)というNPO法人が認定している。
- ちなみにこの団体は全日本ソムリエ連盟(ANSA)の姉妹団体である。
- 講座を受けた後、修了試験に合格することで資格が手に入る。
- 修了試験は筆記だけで無く、実際に日本酒を飲み比べるテイスティングの課題もある。
- この資格を取得すると、日本酒品質鑑定士認定証も同時に取得することが出来る。
焼酎唎酒師[編集 | ソースを編集]
- 焼酎のソムリエ資格。
- この資格もSSIが認定を行っている。
- これを取ると焼酎品質鑑定士認定証も同時に取得できる。
野菜ソムリエ[編集 | ソースを編集]
- 一般社団法人日本野菜ソムリエ協会の認定資格。
- かつてはベジタブル&フルーツマイスターと呼ばれていた。
- 野菜や果物の専門的知識を身に付けて、美味しさや楽しさを第三者に伝えたり、自分自身の生活力を向上させることを目的としている。
- それぞれの素材の旬や栄養素、正しい調理方法についても学ぶことができる。
- 国家資格では無いのだが、一部の自治体(市町村)ではこの資格の取得希望者に対して助成金を支給したケースもある。
- 初級(ジュニア)レベルの資格の他、中級レベルの野菜ソムリエプロ、上級レベルの野菜ソムリエ上級プロがある。
- 初級レベルの合格率は80%以上だが、野菜ソムリエプロになると合格率が30%程度にまで下がり、難関資格に片足を突っ込むレベルとなる。
- 野菜ソムリエ認定者のうち、プロ認定者は全体の1割にも満たず、上級プロに至っては全体の1%にも満たない非常に狭き門である。
- この資格を取得するためには講座を受講する必要があり、その後、修了試験に合格することで資格が手に入る。
- 講座の受講料は初級レベルですら15万円程度かかり、民間資格としてはかなり高額な部類に入る。
- ちなみに野菜ソムリエプロはもっと高額です…。
- 講座の受講料は初級レベルですら15万円程度かかり、民間資格としてはかなり高額な部類に入る。
- 初級レベルではマークシートの試験のみだが、プロの試験では一次(筆記)の他に二次(面接とプレゼンテーション)にも合格しなければならない。
- 二次試験は一次の合格者のみ受験できる。
- 二次試験で不合格になってしまった場合、一度に限り一次試験が免除される。
- 二次試験は一次の合格者のみ受験できる。
- 試験に不合格だった場合は有料で再試験を受けることとなる。
- 再受験料も結構高く、初級で約1万5千円、プロは2万円近くかかる。
- 資格保有者は野菜ソムリエメンバーズに加入することができる。
- 初級レベルでは加入は強制では無い(任意である)が、プロおよび上級プロは野菜ソムリエメンバーズへの加入かつ1年毎の更新(手数料6,000円)が必要となる(更新を怠った場合は資格が剥奪される)。
- 上級プロの講座には厳しい条件があり、「既に野菜ソムリエプロの資格を持っており、尚且つ日本野菜ソムリエ協会が推薦した人物」じゃないと受講すること自体が許されない。
- 上級プロの試験ではまず事前に事業計画書を提出し、それをもとに面接試験を実施する。
- 上級プロは1年毎に更新が必要で、上にも書いた野菜ソムリエメンバーズの更新の他、1年間の活動内容をもとにレポートを作成して提出する必要がある。
- 芸能人でもこの資格を取る人が多く、そのため一般人にも知名度が高い資格となっている。
- 特に山口もえ氏は野菜ソムリエプロの、木下かおり氏は上級プロの資格保有者として有名。
関連項目[編集 | ソースを編集]
資格試験・検定試験 | |
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業務独占資格 | |
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