馬事典/血統
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独立項目[編集 | ソースを編集]
アウトブリード[編集 | ソースを編集]
- 血統表に同じ馬の名前がないことを指す。
- いる場合はインブリード。
- 競走馬の場合は5代以内にいなければアウトブリードと呼ばれる。
- 人間の場合9割以上は(少なくとも5代は)アウトブリードなのではなかろうか。
インブリード[編集 | ソースを編集]
- アウトブリードとは逆に、(基本的には5代以内に)同じ馬の名前があることを指す。
- 父と母が同じ馬のクロスがかかる場合は「全兄弟(全姉妹)インブリード」と呼ばれる。
- スペシャル=リサデルなどが有名。
- 父と母が同じ馬のクロスがかかる場合は「全兄弟(全姉妹)インブリード」と呼ばれる。
- 人間の場合、古代エジプト王室やハプスブルク家のインブリードがあまりに有名。
- 叔母と甥などはともかく、半兄弟(父と母のいずれかが違う、要は「種違い」か「腹違い」)、さらには全兄弟までいる。
- 古代エジプト王室とある人物のWikipediaページには競走馬の血統表のテンプレが貼られているらしい。
奇跡の血量[編集 | ソースを編集]
- 18.75%。
- 4x3か3x4が多いが、4x4x4などのケースもたまにある。
- 人物だと前田綱紀が徳川家康の4x3を持っている。
- その他東北のお殿様に一定数いる。
兄弟[編集 | ソースを編集]
全兄弟[編集 | ソースを編集]
- 両親が同じ兄弟・姉妹の馬。
- 色んな組み合わせを試す傾向にあるので、人間と違って少数派。
- ましてや兄弟両方活躍するのは希少。
- 色んな組み合わせを試す傾向にあるので、人間と違って少数派。
半兄弟[編集 | ソースを編集]
- 母が同じ兄弟・姉妹の馬。
- 父が同じ馬は兄弟とは言わない。
- その基準だと何百・何千頭といった数になってキリがないため。
サイアーライン[編集 | ソースを編集]
- 父、父の父、父の父の父…と続くライン。
- 競馬では母系よりも断然このラインが重視されがち。
- 母系はせいぜい母の父が注目される程度。
- ○○系…という呼び方は実は日本以外ではあまりされない。
- Wikipediaでのサイアーラインの個別記事も日本語版のみ(英語版でも精々ノーザンダンサー系がある程度)。
- ダービースタリオンやウイニングポストの影響か。
- 母系ほどではないにせよ、細分化は個人によって分かれる。
- 古い競馬ファンだと未だにサンデーサイレンス系とも言わないらしい。
- 今(特に21世紀入ってから)はファラリスのラインが圧倒的多数。
- ネイティヴダンサー〜ミスタープロスペクターのラインを除けばネアルコの系統が大半を占める。
- その中でも大雑把に分けると、欧州ではノーザンダンサー、米国ではミスタープロスペクター、日本ではヘイルトゥリーズンが主流。
- 例外はいくらでもあるが。
- その中でも大雑把に分けると、欧州ではノーザンダンサー、米国ではミスタープロスペクター、日本ではヘイルトゥリーズンが主流。
- ネイティヴダンサー〜ミスタープロスペクターのラインを除けばネアルコの系統が大半を占める。
- 母系と違い断絶しやすい。
コルトサイアー[編集 | ソースを編集]
- 活躍する子供が牡馬ばっかりな種牡馬。
種牡馬[編集 | ソースを編集]
- サラブレッドにおけるスーパーエリート。
- 種牡馬になれる牡馬は全体の1%以下。
- GI馬でもなれるとは限らない。
- 子作りが仕事。
- 競走馬は人工授精禁止なので、種牡馬も結構大変。
- 上位勢は競走よりこっちが本業。
- 激強牡馬が10戦かそこらで引退するのはこのため。
- だいたい種牡馬になるのは、実績のある馬、良血の馬、所有者が特別視する血統の馬、のどれか。
- めちゃくちゃ種付けしてるのは、良血で実績のある馬。
- 産駒が活躍すれば、良血や競走実績は関係なしに種付けが増える。
- 所有者の思い入れで種牡馬になったタイプは年に数頭とか全然種付けしなかったりする。
- めちゃくちゃ種付けしてるのは、良血で実績のある馬。
フィリーサイアー[編集 | ソースを編集]
- 活躍する子供が牝馬ばっかりな種牡馬
- 逆に言うと牡馬の成績が悪いということだが、騙馬はまあまあ活躍するケースが多い。
ブルードメアサイアー[編集 | ソースを編集]
- 中二心をくすぐる競馬用語。
- ブルード=子供、メア=母、サイアー=父という意味。
- 母の父、要するに母方の祖父のこと。
- 人物・キャラで言うと、孫悟飯のブルードメアサイアーは牛魔王、徳川家光と豊臣秀頼のブルードメアサイアーは浅井長政。
- 母の父、要するに母方の祖父のこと。
- 長いのでBMSと略されることも。
リーディングサイアー[編集 | ソースを編集]
- 産駒の年間獲得賞金の合計が首位の種牡馬。
- 簡単に言えば、その年に一番成功している種牡馬ということ。
- ただ、馬の稼ぎ時は3歳とか4歳なので、種付け時点からは5年くらいズレることになる。
- そこが、種牡馬ビジネスの難しいところ。
- このため、既に亡くなっている馬がリーディングサイアーになっていることもしばしば。
- ただ、馬の稼ぎ時は3歳とか4歳なので、種付け時点からは5年くらいズレることになる。
- 簡単に言えば、その年に一番成功している種牡馬ということ。
- 欧米ではレースによって賞金額の格差が大きいので、少数でも有力馬を出した種牡馬がリーディングサイアーになるのに対して、日本では下級のレースでもそこそこ賞金が出るので産駒がいっぱいいる種牡馬がリーディングサイアーになりやすい。
- テイエムオペラオーが古馬グランドスラムを達成した2000年でさえ、その父オペラハウスの順位は三大海外種牡馬(TSB)に押されて4位だった。
- 古い文献だとチャンピオンサイアーと書いてあったりする。
- 平成のリーディングサイアーは18歳までしか生きられない。
- トニービン以降、アグネスタキオンを例外に皆16~18歳で死ぬ。
- アグネスタキオンは享年11歳。
- ここまで一定してると呪いじみてる。
- 2023年リーディングサイアーのドゥラメンテは享年9歳。しかも死後にリーディングサイアーになるというおまけ付き。
- 逆に1969年~1993年のリーディングサイアーの最期は全て25歳以降。
- 種牡馬や功労馬全体の寿命傾向とはたぶん逆。
- トニービン以降、アグネスタキオンを例外に皆16~18歳で死ぬ。
産駒[編集 | ソースを編集]
- ある馬から産まれた子供のこと。
- サンデーサイレンス産駒のディープインパクトみたいに言う。
- 子供に現れやすい性質を産駒傾向という。
- たまに親のレース成績と違う産駒傾向になって「何で?」ってなることがある。
- 代表産駒とは、子供の中で最も優秀な成績を残したものや最も有名なもの。
- 英語ではcrop。
ファーストクロップ[編集 | ソースを編集]
- 初年度産駒。
- 走り始めるのは種付けから3年後くらい。
ラストクロップ[編集 | ソースを編集]
- 最終年度産駒。
- 繁殖を引退したか亡くなったか。
- 亡くなって場合のラストクロップは親のファンからの思い入れが強くなりがち。
ドイツ血統[編集 | ソースを編集]
- その名の通りドイツで生産される馬の主流血統。
- 種牡馬・繁殖牝馬になるにも血統がよくなければならず、良くも悪くも閉鎖的。
- 父子6代ダービー馬や、Literatを挟んで両方が3代ダービー馬の血統があったりするので、相当ドイツに特化してる(?)といえそう。
- 他国(西欧諸国や欧州・日本など)では滅んでしまった血統が地味に生き延びている。
- 競走馬にはその母親の頭文字のアルファベットを付けるというきまりがある。
- 例:Monsun←Mosella←Monasia←Monacensia←Motette…
- 日本だとエイシンフラッシュが有名。
- その他、ビワハイジ、マンハッタンカフェ、シュネルマイスターなどがいる。
- ジャパンカップを制したランドはダークロナルド~ズルムーの系統。
母父[編集 | ソースを編集]
繁殖牝馬[編集 | ソースを編集]
- お母さん馬。
- ただ繁殖牝馬になっても、先天的理由や体を壊したりして子宝に恵まれないケースもある。
- 種牡馬と違ってそこまでエリートではない。
- 2020年の日本で種牡馬267頭に対して繁殖牝馬は1万頭以上いる。
- 種牡馬は年100頭以上種付けできるが、繁殖牝馬は年1頭しか産めないので。
- 未勝利繁殖牝馬なれることが結構ある。
- 重賞以上を勝った馬は繫殖入りが確定するような気がする。
- 2020年の日本で種牡馬267頭に対して繁殖牝馬は1万頭以上いる。
- 生産牧場の宝。
- 極端な話、生産牧場とは「繁殖牝馬という本体とそれに付属する設備群」であると言ってもよい。
- クラブ馬だと繁殖入りさせるために6歳の3月で競走引退する規約になってることが多い。
- 個人馬主でもこれくらいで引退させる傾向がある。
- 何となくだが6歳の4月以降も現役を続けている牝馬は血統が濃すぎて種牡馬を選ぶ問題があるか、繁殖上の問題がある傾向がある感じがする。
- 個人馬主でもこれくらいで引退させる傾向がある。
- 産駒の素質は母から6割、父からは4割という説がある。
- 父は遺伝的影響しかないけど、母は胎内での成長を通じての影響もあるから当然と言えば当然。
- あと父子は面識ないけど母子は半年くらい一緒に暮らすので癖とか後天的な影響も出る。